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2023.04.28-05.07 第3回北海道ツーリング【4日目】

えりも町~様似町幌満

 この日は旅館「えりも館」から出発。前日までの雨や曇りの天気とは変わって晴れ。今日は1日中北風が吹くようだ。静内(新ひだか町)方面に向かうので向かい風が予想されている。

 宿は1泊5280円、1人部屋だった。自転車用の車庫に愛車を入れることができたのはよかった。北海道に来てから3泊したのだが、悪天候だったのもありまだテントは使えていない。

 ロビーで出発準備。7時頃には出よう。

 朝7時出発。目的地のキャンプ場までは約90km、17時までに到着とのことだった。

 晴れ、気温は10℃前後。走るのにはとても良いコンディション。ずっとこれぐらいの気温で走りたい…。

 左に見えるのは太平洋。波は高かった。

 遠く離れた四国・高知県にありそうな景色?と思ってしまった。国道55号の室戸~高知あたりはこのような景色が続いたイメージ。

 雲というものが全く見えない。

 アポイ岳ジオパークのある様似町に入る。

 この辺りは海が近く、急斜面に挟まれているので通行規制区間もある。覆道も設置されている。

 曲線半径R=100、というように北海道内の道路では曲線半径を示している標識が多い。

幌満トンネル(様似町)

 ここで前方にトンネルが現れる。

 …ということは旧道もどこかにある?と思い探してみると2車線の道路が海側にあった。この先200mゲートあり、ゲートまで行ってみよう。

 もちろんこの先通行止め。道外ナンバーの車も、この旧道を見に来たようで立ち止まってこのアングルで写真を撮影していた。

 これだけ険しい地形だと災害対策の面では長いトンネルを掘るのは費用は掛かるが仕方なかったのだろう。

 向こう側には現道のトンネルがあった。その手前にあるのは何だろう…??

 現道上から見ると狭い素掘りトンネルが視認できた。これは旧旧道のようだ。

 階段で現道から降りられるが、降りてもその先は通行止。

 「様似山道」の看板があった。

 トンネルを走り旧道の反対側へ。

日高耶馬渓周辺(様似町)

 一旦現道に戻る。

 現道から再び旧道へ。

 海と山に挟まれた狭い土地に道路が通っていることが分かる。北海道といえば「広い平地に直線の道路が通っている」風景を連想する人が多いとは思うが、こういった本州にもあるような険しい地形の道も多い。

 ルランベツ覆道の褶曲。

 旧道を走っていると「日高耶馬渓」という場所を通る。ここは明治、大正、昭和のトンネルを見ることができる。昭和のトンネル(山中第二隧道)も今では旧道になり、現道として別の場所に平成のトンネルがある。

 これは明治のトンネル。

 左は大正、右は昭和のトンネル。

 昭和のトンネルの反対側へ。

 大正時代の道路を歩いてみる。

 トンネル内は立ち入れないので外から撮影。

 明治のトンネルはもう埋まっていた。

 浸食もされてはいるが、まだ平坦を保っていた。

 ここはかつてのプレート境界で、ユーラシアプレートと北米プレートの境。

 平成の現道トンネルと合流。

 サーフィンには良さそうな波だ。

様似町中心部

 様似の市街地に入る前にセイコーマートに立ち寄った。北海道産牛乳のカフェラテが飲みたかったのだが、ホットシェフをやっていない店舗だったので飲めず。

 様似町の国道336号沿いにはパチンコ店、スーパーマーケット、自動車販売店…など様々な店が連なる。

 苫小牧方面に直進。

 様似駅へ向かう。

 日高本線が廃止されてからも観光案内所として駅舎はそのまま。ここから鵡川まで、日高本線の廃駅めぐりをしても面白そうだ。

 ホームもそのままだが立ち入り禁止。

 これは駅前通りの風景。少し建物は少ないようにも見える。

 様似駅内部へ。

 寄せ書き用の色紙に駅名標が書かれていた。様似、西様似、鵜苫…と廃止された駅は多い。

 鉄道の終点。

 再び国道を走り始め、様似川を渡る。

様似町様似~鵜苫

 旧道のトンネルが見えた。ずいぶんと険しい地形に道路を通している。

 反対側の坑口も確認できた。

 昔はここで店が営業していたのか。ドライブインのようなものだったのだろう。

 鵜苫の集落を走行

 鵜苫駅は閉鎖されており中には入れない。 

浦河町東幌別・西幌別

 浦河町に入る。

 廃線跡と交差する。

 廃線からは年数もたっておらず、鉄橋もそのまま。

 日高幌別川を渡る。

 ここは日高幌別駅跡。レストランを併設しているようだが、駅がメインなのかレストランがメインなのか分からない。

 昨日、広尾町でお別れした国道236号と合流。帯広・浦幌方面は右折するのが近い。

 幌別を過ぎると変わらない景色が長い間続く。

浦河町東町

 浦河町東町にある東町駅に立ち寄る。

 駅舎には立ち入り可能。駅ノートが置いてあったのだが、内容は日高本線の廃線についてJR北海道に対する批判も多く、あまりいい内容とは言えなかった。

 浦河町の東町は病院や高校もある地区。

 乳呑川を渡る。

浦河町 中心市街地

 浦河町の中心部へ。

 道路をまたぐ橋もそのまま。

 町の中心部なのもあり歩道も綺麗。

 大きな車も通る。

 これでも市制施行していない。ちなみに浦河町の人口は1万2000人ほどで、北海道のいくつかの市よりも人口が多い。

 浦河ショッピングセンターMiOは協同組合型の店舗。100円ショップもあったので足りないものを買い足した。

 階段には沖縄県から順に1段ずつ都道府県名が書かれていた。

 店内は使われていない区画も広い。

 買い物を済ませて浦河駅に向かう。

 浦河駅の建物。

 駅前ロータリーは人気を感じない。

 線路はさすがにはがされている。

 北海道お遍路八十八か所霊場。四国だけではなく北海道にもある。

 浦河の市街地から再び走り始める。


 給油所ではなく「給酒所」。

 営業時間18:00-22:00(暇なら7時閉店)

新ひだか町三石

 新ひだか町へ。

 三石温泉跡。建物は残っていた。ここの廃墟は以前、Youtuberが不法侵入をして問題になったようだ。

 ライダーハウスもあったようだ。

 「道の駅みついし」へ。ここに温泉が移設されている。

 北海道の道の駅キーホルダーとスタンプが並んでいる。

 忘れずスタンプ押印。

 特産品売り場にも行ってみよう。

 美味しかった。

 徐々に雲が多くなってくる。

 馬を発見。

 三石駅跡にも立ち寄る。この小さい駅にもかつては売店・特産品コーナー・案内コーナーがあったようだ。

 駅の中は木でできた温かみのある内装。

 三石には総合町民センターや町の分庁舎もある。

 雲が多くなってきた。

 当初行こうとしていたキャンプ場にはどうやっても間に合わなさそうなので静内温泉に泊まることに。

 道路から見えたこの小さな小屋は無料のライダーハウス。

新ひだか町静内

 コンビニで休憩しているとバスのようなトラックのような車が入ってきた。この車は競走馬の運搬のためのもの。

 自衛隊の訓練施設もある。

 「鉄道あり」とは書かれているのだが今ではレールの上には何も走らない。

 静内温泉へ。この時点での時刻は16時、本日の走行距離は約80kmとやや物足りなくも感じるが、明日は130km走る予定なので早く寝て早く起きることに。

静内温泉

 キャンプ場の周りには桜が咲いていた。

 キャンプの受付と入浴、そして夕食は静内温泉で。申込用紙に住所を書いたのだが「愛媛県」と書いてあるのを見て「ずいぶん遠いところから自転車で来たんですね」と驚かれた。本当はキャンプ場で自炊したかったのだが、メーカーが合うガス缶が売っておらず断念。

 風呂上がりに見たことないサイダーを飲む。

 温泉からキャンプ場へ移動。

 少しだけ自転車に乗って到着。

 テントを張り、あとは寝るだけ。

 寝る前に夜桜鑑賞。

 5月の初めに北海道に来ると花見ができるのが良い点。

 この日は20時ごろに就寝。雨の音で深夜に目が覚めた。

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