2023.08.07 第4回北海道ツーリング【3日目:羽幌~遠別】

羽幌町中心部~羽幌炭砿

 前日は夜遅くまで飲み会だったが、この日は朝5時過ぎには起床し、出発の準備。

 外から。

 街の中を走っていると、帯広の高校の部活の合宿で来ているらしく、走って練習をしていた。帯広から羽幌は約300kmでなかなか遠いが、試合でもあるのだろうか。

 街の中に丘がある。

 この日はとても天気がいい。天売島と焼尻島に行く船が出発する羽幌港で休憩。地元の住民の方に「今日は天気がいいから、島に行くのには絶好の日だと思う」と言われ、当初の予定を変更して島に行くことに気持ちが傾いていた。

 フェリーターミナルの中に入ると昨日の宿で一緒だった人がいた。これから島に行くそうだ。

 フェリー「おろろん2」

 フェリーで荷物も運ばれる。島にとってなくてはならない交通手段。

 朝の始発の高速船が動けば焼尻島と天売島に行こうと思っていたのだが、この日は波が高く運休だったため、またいつか別の機会に行こうと思う。こうやって予定を柔軟に変えられるのが1人旅のメリット。
 四国から行こうと思うと1週間ぐらいのまとまった休みがなければこの辺りに来ることはできない。

 羽幌の街中を走り、羽幌町北部にある羽幌炭砿を目指す。

 市街地からしばらく走ると広々とした農村地帯に出る。信号もなく気持ちよく走れる…のだが…

 この先で通行止めのようだ。トヨタの通れた道マップでも通行止めとなっていることを確認し、別の道を通って築別炭砿に行くことにする。

 途中で渡った川は濁流だった。この1日、2日前まで北海道では珍しい大雨が降っており各地で被害も発生していた。全国ニュースでも北海道の大雨が報道されており、会社の人に北海道に行くという話をしたら少し心配された。
 このときの被害は北海道ホームページにまとめられている。

 一旦、海沿いの国道232号まで戻る。

 国道まで戻ってきた。

 丘の上に登ると利尻富士が見えた。天気がよく、山の形がはっきりと見える。

 地図上で見ると平坦に見えるのだが、実際は小さなアップダウンが多い。

 ここからは道道築別炭鉱築別停車場線。築別炭鉱も築別停車場も現存しないが、路線指定された当時は人々が多く暮らしている炭鉱と国鉄の駅を結ぶ重要な路線だったのだろう。

 道路情報の開通予定はなんと平成のままだった。今は令和5年なのだが…

 濁流の川の向こうに古い橋の痕跡を見つけた。

 所々で農地の中に人が住まなくなった民家を見かける。

 かつての鉄道跡と道路が並走する。桁の大きさが違うのはなぜだろうか。

 「オヤコわた」の看板。

 ここで「築別炭鉱」方面へ左折する。

 交差点付近に体育館の跡があった。かつて羽幌町立曙小学校として使われていた。高校の校舎として使われた時期もあったようだ。

 

 「この道路は通り抜けできません」常設の標識。もう再開通させようということは考えていないようだ。

 停留所分岐点。ここからしばらく行った所にも停留所が数か所あるが、個人宅の名前が「〇〇(名字)前」停留所になっていた。

 スクールバスとコミュニティバスの兼用。

羽幌炭砿周辺

 立派な2車線幅の道路ではあるのだが、閉鎖されている。災害で不通になっているのか、それとも維持管理の費用節減のための通行止めなのかはわからない。

 しばらく走ると炭鉱の建物があった。

 炭鉱住宅に繋がる橋は通行止め。

 築炭ゲートで今まで通ってきた道道上遠別霧立線も通行止め。

 横に細い林道があったので気になって少しだけ入ってみる。

 ここも2日前の大雨の影響で濁流。

 林道もここで通行止め。引き返す。

 病院跡。周りは草に覆われているが、昔はもちろん歩いて入れたのだろう。

 川を見ると橋脚だけ残されている。

 この日は曇りの予報だったのだが、ずっと晴れていた。気温は20~25℃程度で自転車で走るのには最適な天気。今では交通量も少ないのだが、炭鉱があった時代はこの道も多くの人や車が通っていたのだろうか。

 羽幌町立北辰中学校跡。この校舎は昭和40年の完成。

 この右側が玄関だったのだろうか。私有地につき立ち入りはできない。

 炭鉱の建物を再び発見。閉山から結構な年数が経っているのだが、それでもマークが今でも残っていた。

 道路情報は「平成15年11月」で止まっている。もう20年も前。

 羽幌本坑の坑口まで来た。右から左に読む。

 坑口との間には細い川が流れている。坑口に近寄ることはできない。

羽幌炭砿~初山別

 引き返して国道まで戻る。

 国道232号まで6kmなのだが、ここでトイレに行きたくなってきた…。調べても最寄りで借りられそうな場所は初山別村のコンビニしかなさそうだ。

 防雪柵の隙間から農村の風景が見える。

 国道に合流し稚内方面へ。

 初山別村まではいくつかの丘があり、峠ではないが細かなアップダウンを繰り返す。

 

初山別村中心部

 初山別村のセイコーマートで休憩していると自転車で旅している人がやってきた。台湾から来たらしい。野菜スティックを買って自転車旅中の野菜不足対策。2時間我慢したトイレにも行けてよかった。

 北海道で最も人口の少ない村に来た記念に、初山別村の庁舎を撮影。

 漁港に自転車を停めておにぎりを食べる。時刻は15時すぎ、遅めの昼食。

 初山別村の中心部には役場、コンビニ、郵便局などが狭い範囲にあり、コンパクトな集落だった。

 遠別まで22km。マラソンの練習なのか、何人か走っている人を発見した。沿道には店も何もないのだが、水分や食料はどうやって持ち運んでいるのだろうか…?すれ違うときに見ると、かなりの軽装に思えた。

 羽幌線の廃線跡の橋梁があった。国道と並走している。

道の駅☆ロマン街道しょさんべつ

 道の駅☆ロマン街道しょさんべつに寄り道(☆がつくのが正式名称)。ソフトクリームを食べたかったのだが、トイレを長時間我慢したのが原因なのだろうかあまり胃腸の調子が良くなかったので食べず。国道232号のステッカーを記念に買った。国道ステッカーが溜まっていく…。

初山別~遠別

 留萌管内カントリーサインの紹介。

 丘を上ったり下ったりの繰り返し。

 遠別町に入る。

 昔の橋が見えた。こちらは国道の旧道??

 これは面白い取り組み。サイクリスト応援プロジェクトというのがあるようだ。

 国鉄羽幌線の廃線跡。

道の駅えんべつ富士見

 「道の駅えんべつ富士見」に立ち寄る。農産物の直売所だけではなく100均もあった珍しい道の駅。

 見たことのないドリンクで水分補給。

遠別~天塩

 遠別町内。国道はここで右折。

 北国らしい町並み。日も傾いてきた。

 制限速度の標識の背が低くて驚いた。

 道路横断中。

 しばらく直線の道路が続く。今日は前半で羽幌炭鉱周辺を寄り道しながら走った割には明るいうちに目的地の天塩町に到着できそうだ。ライダーハウスのチェックイン時間まではまだ余裕がある。

 今日の目的地の天塩町に入る。

 なんとか明るいうちに目的地周辺に着くことができた。

道の駅てしお

 道の駅てしおに寄り、明日の朝食と今夜のおつまみ(焼きあなご)を買った。

 ちょうど日没の時間帯だった。空がきれい。

利尻富士を眺めながら宿泊

 夕焼けに照らされる利尻富士を眺める。今日も一日で120kmほど移動した。

 夕暮れの利尻富士を眺めながら露天風呂でゆっくりする。温泉のレストランで夕食…と思ったのだがこの日は全席が団体予約のため入ることができなかった。そこでセイコーマートに自転車で走っていくことに。

 この日に泊まるライダーハウスはキャンプ場に併設された畳が敷かれただけのプレハブ小屋。なんと1泊200円。22時すぎに就寝。

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