海外隔離・台湾〜渡航編〜

家族が海外移住中に入院したため、看病のため渡航することになりました。

コロナ禍、いろいろ以前とは勝手が違い、一つ一つ確認しながら、現地知人などの協力を得ながら隔離しております。

滅多にない機会のため、振り返りと、日本のコロナ対策との比較として、記したいと思います。

まず渡航先が外国人受け入れに関し、どういう対応をしているか、確認することが何よりも大事ですね。8月中旬時点で、多くの国が鎖国していました。

私の渡航先は台湾です。以前なら台湾は日本人には90日間はノービザでしたが、コロナにより、全外国人渡航者はビザが必要となりました。ビザも種類が限定されて、多数回入国はなく、一度のみです。何度もしつこいくらい電話をし、親切な方にも助けられ、無事ビザ申請取得できました。ちなみに、このころは申請するのに電話予約が必要で、予約は半月待ちでした。ビザに関しては各々の事情や時期によっても変わる可能性があるので、すったもんだありましたが、割愛します。

ビザの次は出国前のPCR検査ですね。

調べると、PCR検査は二種類ありました。

「鼻腔や咽頭の拭い検査」と「唾液による検査」です。あくまでネット検索による情報収集ですが、

鼻腔や咽頭拭いは、医師免許を持った医師が拭う必要があり、より正確な結果が出るという。

唾液は、特に医師免許者によるなどの制約はなく、かつ仮に感染していても10日間以内なら正確率は鼻腔咽頭拭いと大差ないという。

今回の渡航理由が看病なので、患者本人また現地の家族にも安心してもらえるために、鼻腔咽頭拭いがいいかな、と思い探しました。

感染していない自信たっぷり。笑  あらゆる手を尽くしているので、私が感染したら、日本人全員感染してる、と言えるくらいです。

ですが、医師が直接しないといけない手間などの影響か、鼻腔咽頭タイプの予約が取れませんでした。時間に猶予がなかったので、唾液検査の予約を取ることにしました。

出国日の3日以内のPCR検査証明が必要。これ、国語が弱い私には、いつ採取すればいいの?問題。出国日は入るか否か。要確認です。確認したことろ、出国日を含まない3日前だそうです。

PCR検査は、病院によっては即日結果出ると謳っているものの、検査の流れを詳しく読み進めると、診断書発行までには翌日もしくは翌々日、と記されているところが殆どです。1日目採取、2日目待ちor早ければ夕方証明受け取り、3日目証明受け取り。こういう流れなんですね。

でも唾液の場合、偽陽性・偽陰性が出やすいため、万が一偽が出たら再度検出に回されるためもう1日かかります、と言われたり。とあるクリニックは、当時1日当たりの検査数が増えていて、検査外注先が混んでいたら結果がくるのに丸二日かかる場合もある、なんて言われ、、なんか確証ない言い方をされ、焦らされる。どうしても陰性証明を確実に取りたいと思った自分は、

二箇所で検査を受けることにしました。

この時の私の渡航前予定としてはこんな感じでした。

出国3日前 午前中ビザ受け取り、午前中PCR検査1、午後PCR検査2。

出国2日前 夕方PCR検査2の証明書受理。

出国1日前 PCR検査1証明書受理。

出国日、です。

3日前は感染予防のため自転車や車を駆使し、35度近くの炎天下の中忙しく、汗だく・唾液出しまくり顎の付け根がキンキンしそうな1日でした。

唾液、結構な量を出すのね。私の前に採取に呼ばれた年配の方は、私がクリニックを出るまで唾液を出してました。。。約20分。大変だよね、わかる。2軒目は時間を空けておいてよかった、と思ったほどです。連続で同じ量を出せる自信はなかった。笑

PCR検査は2軒とも陰性。ほらな、という結果ですがね。安心材料としては、満足です。

このPCR検査、クリニックによって費用と内容に差があることがわかりました。費用面は2万円近い差が出ました。証明内容は、パスポート番号が記されるか否か、証明書発行無料枚数の差がありました。ここは、渡航先の要求などによると思うので、要確認の点かと思います。この確認は、渡航先の大使館に確認してください。

ビザとPCRの目処が立ったら、現地隔離ホテルの準備です。

台湾は当時の措置としては、入国後14日間の隔離を義務付けています。

選択肢は2つ。自宅かホテル。自宅の場合は条件があります。

自宅隔離条件:⑴トイレが隔離者専用に一つあること。⑵住居に65歳以上または6歳以下と、持病患者の同居人が居ないこと。

ホテルは隔離措置申請され政府が受理したホテルです。*しかし5つ星有名や申請受理されていないホテルも隔離者受理しており、摘発された、と抜け道問題も台湾内では報道が過熱していました。隔離ホテルは政府から援助金がもらえるのです。

今回自分は、親戚の家に頼ることも可能でしたが、親戚も看病に当たったり病院を行き来するので、最悪の事態を避ける為、超安全策として、ホテル隔離を選択しました。

ホテル予約は、悠長にメールでやりとりする時間がなかったので、現地知人の力を借り、希望日時から隔離できるホテルを探しまくりました。8月はまだ現地も夏休みで、台湾はロックダウンなど全くないので普通の生活です。なのでホテルは現地の夏季休暇客を優先でとっており、希望日時から隔離させてくれるホテルは少なかったのです。やっと一軒探し出しました。

料金プランは二つ。三食の食事をつけるか否か。つけない場合、自分で手配するのです。親戚に持ってきてもらうか、出前を頼むか。自分は面倒くさがりだし、ホテルで手配してもらった方が、新たな発見もあるかな、と思い、三食付きを選びました。ホテル編で書きますが、正解でした!

さ、ビザ・PCR検査、ホテルも手配し、もちろん飛行機チケットはガラガラ空席で余裕で予約取れました。あとは出発のみです。

家族やかかりつけ医師などからも、飛行機内感染が一番多い、と脅され、機内食を食べるな、トイレも行くな、という徹底ぶり。笑

いうまでもなく、防護服セットを購入させられました。ま、皆の笑いのネタにもなれば、という思いもあり、快諾しました。

疑問はですね、トイレ、行きたくなったらどうしよう?防護服はどのタイミングで着用し、脱ぐの?

トイレに関しては、オムツを履け、の一言。オムツって介護用とかのイメージしかなく、大量パックしかなかったら残りどうすんねん?この際老人ホームに交渉して一枚分けてもらおうか?と思案したほどです。

ドラッグストアに行ったら、すごいですね、世間はちゃんと順応しているのですね。携帯用オムツパンツがありました。3枚入り、すっきりタイプ。まさに求めていたもの!

防護服は、完璧なセットが届きました。全身防護服、足も靴まで覆うもの。マスク3枚、ゴーグル、フェイスガード、グローブ(しかも画面操作できるタイプ!)付き。

脱着に関しては、知人医師のアドバイスと、又聞きした経験談から、空港到着後ロビー入る前に着用し、到着後到着ロビーで脱ぎ袋に入れ廃棄するのが望ましい、とのこと。防護服セット及び脱着キットなるものを準備し、

いざ出陣。

空港まではタクシーで行けるのかしら?と思っていたけど、タクシーを呼び止め、空港国際線と行き先を告げても断られなかったので、安堵しました。運転手さんに話を聞くと、やはり空港の行き来はほぼ無くなったようですね。利用客がまずいない、と。

タクシーを降り、チェックインロビーへのエレベーターホールで着替えました。誰も乗客らしき人はおらず、巡回警備員のみ遭遇。記念に装着後の写真を撮ってもらいました。

同じように防護服を着ている仲間がいるかな、と少しワクワクしながらエレベーターに乗りました。ホールに出ると、誰一人同じ格好の人はいませんでした。皆々様普段通りでした。

装着後5分で滝のような汗をかいておりました。でも周りにはただの変人防護服人の好奇にしか映りません。写真も撮られて気がします。見ないようにしましたが。誰かのFBに私の姿が晒されていることでしょう。

意外だったのは、チェックインカウンターでも搭乗の際にも、検温されませんでした。スタッフもマスクのみ。フェイスガードなどもなし。意外。

防護服のまま、手荷物検査をし(ここで脱がされたら意味ないなとも思っていました)、出国手続きは自動ゲートの顔認証のためフェイスガードとゴーグルとマスクを外させられました。面倒。でも指紋認証の自動ゲートで手袋外されるよりマシか、と顔認証を選択。

もうね、恥ずかしさと、防護服の蒸し暑さで、汗が止まらず。ホテル到着後計量したら900g減量してました。笑 4時間ほどで900g減量できるのは、効率いいかも?笑

搭乗まで約1時間。さすがに防護服でラウンジに行く勇気は持ち合わせておらず、搭乗口前で待機。もうここまでやったら、楽しむしかない、と、滅多にしない自撮りをパシャパシャ。記念になりました。

このままでは脱水症状もしくは熱中症になると思い、水を飲みました。2度。多分汗で水分が放出されたので、尿意は装着後からホテル到着までの約5時間ありませんでした。

搭乗までに、グランドスタッフの指示により台湾当局からの要請で事前記入事項をスマホで登録し(スマホない人どうするんでしょうね。)、搭乗です。

席に着き、防護服付属の手袋でもタッチパネル操作できることに感動しつつも、イアホンを装着するのを躊躇し、ふて寝です。

フライト中はひたすらふて寝。

機内で何も摂取するなという指令の下、飲み物や食事を聞かれても自分も困惑してしまうと思い、ふて寝で ’声かけないで’作戦。

この作戦は、外資系だと起こされた経験あるので、日本系のみ使える作戦かも。

という、ふて寝作戦で2時間半のフライトを過ごしました。よく寝た。

到着後、やはり防護服は私一人。出国しても好奇の目は変わらず、ここでも現地民の誰か様の携帯に収められたと思います。

入国に関しては次回の記事にします。

貴重な経験です。本当に。忘れられない日々です。




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