男の子はいつだって
格好いいものが好き、らしい。
今、直木三十五記念館のグッズを考えている。
男性も手に取りやすいようにと色々案を練ったが、まあ1人で作っているわけではないので、暗礁に乗り上げた。
行き詰まって行き詰まって、ここ2日ほど現実逃避をしていた訳だが、男性当事者に意見を聞けばいいじゃないか!と、思い立ち、気軽に聞けそうな3人に意見を聞いた。
三者三様の意見が出る……かと思いきや、おおかた共通していたのは「かっこいいのがいい」ということだ。分かりやすさとか、親しみやすさとか、そんな事は二の次に「かっこよさ重視」なのだ。
思えば駅看板のキーホルダーなんかを買うのも男性だ。あれなんてメインだけ読めていれば、他の何かは“看板を構成する一部”なのだ。駅看板が駅看板であるための記号で、そこが改変されていても気づかないのだと言う。
「男は細かいところは見ない」と、3人のうちの1人は言っていた。そういうものなのだろうか。
しかし聞いてよかったと思った。
もはや形から変えようと考えていた矢先だったのだ。これは僥倖であった。後日改善点を加えた「かっこいい」デザインを、一緒に考えている人に出してみようと思う。
それでも売れなければ、その3人に買ってもらおう。