Z世代のサイクルミー
Z世代をターゲットにしたサイクルミーというブランドを、セブンイレブンが投入したことを朝日新聞の記事で知った。
「時間栄養学」というコンセプトのもと、朝昼夕ごとに適した栄養素の食品を提案。時計の針を記したパッケージは、グレーを基調としたいわゆる食欲減退色で、セールスポイントである成分表示もさりげないもの。従来の食品の常識とは異形のたたずまいだ。
首都圏限定だと思いながら、近くの店に行ってみたら、狭いながらも一つのかたまり(シリーズ展開)の売場を作っていた。
若者を中心にコンビニの利用頻度が減っているという。確かに駅近くにある食品スーパーは夜遅くまでやっていて、定価販売のコンビニとは違い価格もリーズナブル。閉店近くに行けば、弁当や総菜は半額になる。
また、食品を販売するドラッグストアが増えてきているのも、利用減に拍車をかけているように思う。
コンビニは、「近くて遠い」、存在になりつつあるのだ。
もちろん、近いは物理的距離、遠いは心理的距離である。
来店を促すには、コンビニしか置いていない魅力的な商品を開発することだが、前述のサイクルミーは、その試金石なのだろうか。