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フジテレビ株信用4階建てのリスク

フジテレビ信用4階建て投資中の著者が考えるリスク。


トヨタ

フジがいまの状況に追い込まれたのはトヨタの決断であるという声がある。
半世紀以上続く、広告主とテレビ局の長い関係性から、ネット広告への転換へ踏み切れずにいた。
しかし、2025年不祥事を皮切りにトヨタがスポンサーを撤退。
これが世間体への忖度なのか、合理的経営判断なのか、豊田章男会長の独断なのかはわからない。

つまり、私が現在株を買っている理由は全取締役の解任への期待だが、なにかの拍子で現経営陣に対してトヨタ含めた広告主が戻ってくると元通りとなり、ポジション解消材料となってしまう。

寿命

いま矢面に立たされているのは取締役。
その一部は日本人男性の平均寿命を超えている。その一部がこの期間中に天寿を全うしてしまったら、風向きが変わる可能性もある。
感情の生き物である人間が悲哀の感情を出してくるかもしれない。
これはどう転ぶかわからない。

また、最高権力者と呼ばれている人物がいまの地位に40年いれるのも、森元首相と同窓だったからとも言われている。鶴の一声がよからぬ方向へ進む可能性もある。

しかし、日本テレビ、読売グループのトップに君臨していた人物が昨年天に召された際には日本テレビの株価が上がった。
12月19日、20日と出来高急増している。

アメリカ 核

現在わたしは土地の価格へのアービトラージを行っている感覚でポジションをたてている。

これがなぜ成立するかと言えば、日本がアメリカに守られているから。
そのアメリカがどのように守っているかと言えば核抑止力と、実際に使用したという世界唯一の実績が恐怖として皮肉にも現在の日本を隣国から守っている。

現在世界最強の投資商品はアメリカ国債。
ペトロダラーへの懸念、史上最高のM2マネーサプライへの懸念などあるにはある。
しかし、それを最強たらしめるのは、アメリカの温暖な土地、石油資源、そこから派生する、人口増加および流入と、グリーンカード目当てで起こる軍の強化。

これらがアメリカと日本の通貨を強固にしている。
"円安"と言われるが、それは列強、G7の中での話であり、世界200か国中で見れば、常に日本は上位。

日本の通貨価値、土地価値は人口と工場が減少していく中で、アメリカにより保たれている。

そのアメリカを超える技術、核を超える技術が発明されれば途端に、世界は混沌となる。
これは常日頃から考えているが、フジテレビ株に限った話ではない。
しかし、このような考え方を常に意識している。

”防衛費が高い。戦争をする気か。話し合おう。”
そんな奴は今すぐ全資産をウクライナ通貨に換えるべきだ。

地震

いまの日本の土地価格が上がっているのは外国人の買い支えによるもの。
2011年の福島沖後は価格が下がった。原発の影響で多くの外国人が日本を捨てた。
しかし、最近はみな地震と原発を忘れて戻っているにすぎない。

フジメディアが保有している土地はお台場を除けば埋め立て地にあるものは少ないため、被災の心配はすくない。

だが、これも重要な材料。
わたしはディズニーが好きだ。
昨年は1年かけてフランス、香港、アメリカ、日本世界各地の夢の国へ訪問した。
それでもオリエンタルランドの株は頑なに買わない。
なぜなら、日本のディズニーは大陸プレートの境に位置する埋め立て地に立っているからだ。
「アメリカディズニー株」はキャクターの著作権でビジネスができるが、日本のオリエンタルランドはあくまで浦安の土地にあるライセンスを借りたうえでの設備投資への集客力に対する評価

「土地と設備の値段」

ノウハウや独占特許ではない。

ひとたび地震で土地への評価がマイナス、立ち入り禁止となったら株価の動きは想像にたやすい。

事実2011年には一部が液状化し、それ以前に実施していた地震発生時への債券、保険もいまはやめている。

そんな悲劇は望まないが、あくまで可能性を鑑みると投資対象ではなくなる。

外国人土地取得規制

直近の選挙で割って入ってきた代表の方が掲げていた政策。
日本人として、ありがたいと思う一方、現状の史上最高の土地価格に対して投資している身としては恐怖。
バブル崩壊の引き金となった、公定歩合引き上げ、総量規制のような材料に内容によってはなりうる。

不動産含めいかなる商取引で儲かったといっても増えているのではなく、他者から得たにすぎない。総量は政府が変えない限り変わらない。昨年からアメリカは減らせるようになってきた。

そのマーケットの資金は渦を描くように世界を回っている。特に不動産はその渦がゆっくりで大きい。株や通貨とは異なる。

これがひとたび逆回転を始めると、日本のGDPに大きな影響を与えかねない。不動産は約1割を占める。

なぜなら今の土地価格は住みたいから買う"実需"以上に、上がるから買っているという投資資金が入っているからだ。
それが崩れる引き金になりかねない。
(バブル時の日本全体の土地価格は2,000兆円。現在は1,000兆円のため、"史上最高の土地価格"とは銀座、六本木、渋谷周辺などの一部のことを指す。)

事実売り

ロケット企業などが打ち上げを成功させると株価が暴落することがある。

詳細は一切覚えていないが2021年のなにか「世界初の打ち上げ成功」というニュースがこの銘柄で起きた。当日は日本人のホルダーもツイッターで「ホルダーの皆さんおめでとう。この銘柄を信じてよかった。」
というコメントがあふれて活況だった。

しかし、その翌日から株価は暴落。
いま見たらとんでもないことになっている。
このチャートのてっぺんからだ。
これがフジでも起こる可能性がある。

3月の議決権の権利落ち、6月の株主総会だ。
小さいもので言えば、株価1,000円単位の節目、PBR1倍への達成感、時価総額1兆円への達成感。

しかし、これもPERなどの収益期待値への投資ではなく、PBR、土地値評価是正への投資のため、ダメージは少ないと見積もることはできる。

需給 RIZAP TESLA

株価は決算内容や保有資産をベースに、市場から評価され金額が動く。
しかし時に、上がるから買うという者が一斉に飛び乗りバンドワゴンを形成することがある。

靴屋の少年や専業主ふが株の話をしたら天井、と言われるところ。
これは2018年のRIZAPや2022年のTESLAの値動きを見るとわかる。

2021年末一時上場来高値をつけたテスラ
アメリカ市場で「信用買い残史上最高」との記事があった
つまり、ありとあらゆる個人までもがレバレッジをかけて、テスラに全資金を投じていた

これが発生すると高値で買った人がとり残され、売り圧力で高値を目指せなくなる。
今のフジテレビは出来高が先月のピークから減っているが、信用買い残が増えだしたため、需給が悪化する可能性がある。

「デイトレーダーがフジクラなどの電線や重工などに移っただけ」、「いまこそ実需上げ」、などと買いポジからの認知バイアス全開で考えることも、できるといえばできる。

目標株価は9,000円。時価総額2兆円。
今後の動きに期待。

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