種なしひまわり
小学校で使われてる教材用のミニひまわりは、繁殖しないように品種改良(?)されている。人間という、地球内生物の子供がちっぽけな学習をするためだけに、人工的に作られた種なしひまわり。こういうことをしていれば、いつかは報いが訪れるだろうに。
大人が子供を産むことに躊躇する傾向は、種なしぶどうを好み始めた世代から顕著になった気もする。他の生物の繁殖を奪った人間が、無傷でいられるはずがない。
(初出「痩せ姫の光と影」2010年8月)
この記事についたコメントのなかに「恐ろしいというか、いっそすがすがしいというか」というものがあった。6年後「痩せ姫本」(217頁)で紹介することになる。数々のやりとりが、あの本につながったことを、重版を機に改めて実感する今日この頃。
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