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制作時間のハンデを「強み」に変える4つのアプローチ
時間のかかるイラストを描くイラストレーターは詰むぞ。
絵柄に悩む駆け出しイラストレーターに伝えたいのだけど、イラストの報酬って、描き込み量や技術で決まるんじゃなくて「何に使われるか」で決まることの方が多いので、精緻だけど時間のかかる絵柄で突破しようとすると詰むぞ
— フジワラヨシト|イラストレーター (@fuji25_2501) February 4, 2025
先日このようなツイートをしました。
特に駆け出しのイラストレーターや、イラストレーター志望の方々に知っておいてほしいことがあるのですが、イラストの報酬は、実は描き込みの量や技術力だけで決まるわけではないことがほとんどです。
むしろ、そのイラストが「何に使われるか」という用途によって決まることが多いのです。
同じような描き込み量が求められるイラストであっても、使われる媒体によって全く報酬は異なってきます。
例えば、雑誌のカットイラストと教科書のカットイラストでは同じような描き込み量であっても、1枚あたりの単価に2倍くらいの差がつくこともあります。
そのため、時間をかけて精緻な絵を描くというアプローチでは仕事としては苦しい状況に陥りやすくなります。
特にイラストレーターの方はスキルアップに余念がないという方も多いので「もっと絵が上手くなりたい!」と、常に自分自身を成長させようとしています。
そのこと自体は素晴らしいことなのですが
絵が上手くなる=考えることが増える=時間がかかるようになる
ということも考えられ、そうなってしまっては時間あたりの報酬は下がってしまう可能性もあります。
正直、私自身1枚の絵をかかるのにめちゃくちゃ時間がかかります。
仕事で描くイラストの場合、制作時間がかかりすぎてしまい時間あたりの報酬で考えた時にこれは最低時給にも満たないのではないか・・・???と頭を抱えてしまうということも少なくありません。
このように、時間がかかるイラストを描く絵描きはどこかで頭打ちを感じてしまうことも少なくありません。
ここまで読んで
「じゃあ、私の描く絵は時間がかかるし、もうイラストレーターとして詰んでるってコト!?」
と、思ってしまうかもしれません。
ですが、悲観するには少し早いです。
「描き込まれた絵が描ける」という特徴は、独自のポジションを確立する上で、確実に大きな強みになり得ます。
他のイラストレーターが時間的な制約で受けられない案件を獲得できたり、クオリティにこだわるクライアントとの相性が良かったりと、差別化要因として描き込み量が多いイラストが機能する場合があります。
実際に私がとったアプローチもこれで、当時のTwitterではキャラクターのみのイラスト、背景はあってもあくまで背景というイラストが多い中で、背景も描き込まれつつ、ストーリーも感じられるイラストという作品を発表しました。これは功を奏し、多くの人の反響を得ることができ、仕事の受注にも繋がったと思います。
たぬきマルシェ#野菜の日 pic.twitter.com/6xw3F0rkvM
— フジワラヨシト|イラストレーター (@fuji25_2501) August 31, 2020
このように、描き込み量が多いイラストは他のイラストレーターと差別化する「強み」にもなり、時間的制約を受けてしまう「ハンデ」の二面性を併せ持っています。
ただ、この「描き込み量が多い」という特徴を、他のクリエイターとの差別化し、本当の意味での強みにするためにはいくつかのアプローチがあります。
まずは、
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