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硬券0019 南薩鉄道ロープウェー

昭和27年に、鹿児島交通の前身である南薩鉄道により薩摩湖の観光開発が進められることとなり、昭和30年11月に南薩鉄道に薩摩湖駅が新設されます。
昭和31年3月31日には、高低差21.3m(湖を渡る雰囲気のようで余り高低差はないですね)を5分で結ぶロープウェイが開業します。
麓駅~つつじが丘 水平長538.51m 16人乗り小型搬器2台を使って往復されました。
旅客用では、日本初となる湖面を渡るロープウェーとして宣伝されたのです。

国鉄の初乗り運賃が10円という時代に、当初から大人50円も取っていたのですから、それなりに期待も込められていたのだと思いますが、ブランド力もなく半島という利便性の良くない地理的事情のなか、利用者は減少していき、昭和44年5月に休止、遊園地は開始から5年、ロープウェーは14年で休止(そのまま廃止)と、事業者が昭和39年に鹿児島交通になってからは長くなかったようであります。薩摩湖の湖面にも、もう勝手に入れなくなっているかも知れません。

さて、貴重なロープウェー部分の硬券は

345南薩1


昭和35年 B型硬券 青てつだう地紋 一般式 小児

大人用ももちろん拝見したこがありますが、今のところ余りしょっちゅう見かけることはありません。

麓側の駅は「吹上遊園地」駅と表記されていました。つまりこれは、登った側で売られた切符ですね。

バリエーションを揃えたいところですが、弱小な当会では叶いません・・・。
何しろ南薩鉄道の主役、鉄道線の切符を一枚も所持していない変な会でございます・・・。

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バス船舶硬券切符研究会
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