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脳梗塞9 脳動脈乖離も

リハビリ病院で回復に励んでいる最中。

以前の急性期病院の脳の画像に、専門医が疑問を抱かれました。

脳の椎骨動脈に乖離がありそう、とのことで、急遽大病院への一時転身を言い渡されます。検査入院ですが、結果によっては良くない方向へ?

リハビリが順調だっただけあって、私はこのとき泣きました。
若いリハビリの女性の先生の前でも。なだめて下さいましたが、なんと情けなく思われたことでしょう。でもショックと不安だったのです。

大病院へ一時転身になり、詳しい検査に。
どうもやはり動脈乖離があり、動脈が裂けて血流が外側へ漏れると、くも膜下出血、内側が損傷して血栓が再び飛ぶと、(リハビリで回復してきた部分が)再びやられる。「脳内のバイパス手術もあり得るし、そうなると、元気に回復できるがどうかも判らない」と脅かされ、私の妻、母親も一緒に説明を聞いていましたが、母親は気を失いかけました。

再度詳しい(血流まで見る)カテーテル検査も行われることとなり、この大病院では10日ぐらい過ごしました。

この検査入院の途中に、年齢もあまり変わらないZARDの坂井泉水さんが死去されたニュースが流れました。

さてカテーテル検査は、腰の動脈から管を挿入し、脳血管まで到達させるもので、最低4時間は動けません。腰の動脈を開くので、傷口が開くと大出血を起こすからでしょう。「検査中、目をつむっていてもピカッと光る瞬間がある」とは聞いていましたが、本当にありました。

また、その瞬間、最初の兆しだった後頭部の痛みの嫌な感じが、(少し鈍くも)少し感じたのです。これで、最初の痛みが脳動脈の乖離からきているものだったんだ、と自分の中で気付きました。私の後頭部の痛みは厳密にはどこから来ているものか、これまで医師にも確定されていなかったのです。

患者本人にしか判らないこともあるものですね。

検査の結果では、血管のさけた部分は既に閉じられており、血流が裂け目に入っていってもいない(経過観察は要るが)、脳外科の部長も「私の出番ではないようですね」で一応は最悪の状態ではなくなり、リハビリ病院へ戻れることになったのです。

この病院で少しだけ、いい思い出となることがありました。

また次回です。

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