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硬券0007 群山ー長項 渡船

朝鮮半島 群山-長項 渡船   正式名・事業者名とも不詳

天安 - 長項間は、日本統治時代に私鉄の朝鮮京南鉄道により、忠南線として昭和6年に全通、のちの長項線です。
群山 - 益山間は、群山港への貨物輸送を目的に、朝鮮総督府鉄道群山線として大正元年に開通していました。

長年、群山と長項を阻んでいた錦江は、河口付近の幅1.2km、延長401km(日本一の信濃川よりも長い)の大河川であり、群山は港町で賑っていました。
ここに向かい側の長項との間には渡船が活躍しました。出来たのも長項駅が出来た昭和6年頃でしょうか。

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昭和8年 A型硬券 無地紋一般式 縦型乗船券

しかし、こういう日本語時代の硬券が昭和の初めにあり、つい最近の平成19年末頃まで渡船が残っていたということには驚かされました。
切符では、東水里という場所(上陸地)も見られます。地図を調べると上流側のようでした。寄港したのですね。


平成20年1月1日に、錦江を隔てた長項駅と群山線大野駅の間に新線が開業し、群山線が長項線に編入され、天安から益山までのひとつの路線となりました。
この際、新しい長項駅と群山駅は錦江上流側の新線上に移設され、旧駅・旧路線はそれぞれ長項貨物線・群山貨物線として貨物専用となっています。

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バス船舶硬券切符研究会
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