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硬券0006 熊野川飛行艇

熊野川飛行艇

大正9年がどうも最初で、小西正明氏の個人企業として、プロペラ船事業を発足、熊野川河口の新宮から本宮、十津川、瀞方面に航路を伸ばし、生活・観光・郵便船としての役目を担いました。「プロペラ船」としたのは、水深が浅くスクリューには適さず、後ろにプロペラをつけて推進力で川を遡りました。
約8年後、馬力も格段に上がり、昭和初期には熊野川飛行艇㈱となりました。

昭和18年に那智山自動車と合併して熊野合同交通㈱、昭和20年には熊野交となり、昭和22年南海グループ入りとなりました。
昭和34年に十津川ゆきは廃止。昭和40年にウォータージェット船か運航開始されます。瀞峡観光プロペラ船㈱と共同乗船を開始し、瀞峡観光プロペラ船㈱が瀞峡観光船㈱に改称されます。昭和47年にプロペラ船は廃止になりました。

246熊野川1
昭和9年 A型硬券 赤PTRてつだうきっぷ地紋 一般式 

(九重は本宮への途中、川が分かれるあたりでしょうか)

この類の着札券で、行き先違いが時々見られますが、この他に廻游タイプや往復の硬券も見られ、今は揃えるのは大変ですが、いずれもっと出回ることもあるかも知れません。

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