セロリを乗せたベビーカー
アデレードには、セントラルマーケットという常設の市場があります。
外観はレンガ作りで、工場のよう。
広い店内には、数多くの八百屋さんや、お肉やさん、魚屋さん、チョコレートに駄菓子、オーガニック系のお店など、色んなお店が並んでいます。
活気があって、わくわくする場所。
ポイントを貯めるため、普通のスーパーで買い物しているので、雰囲気を楽しむため訪れることが多いです。
先日、遊びに行った帰り、マーケットを出てすぐの横断歩道の信号待ちで、まだおぼつかない足取りで歩く男の子と、ベビーカーを押すお母さんの親子を見かけました。
ベビーカーには色んな荷物がかかっていて、マーケットでお買い物したあとのよう。
そのままベビーカーの座席に目を移すと、
そこには、頭のカバーまで葉が届く
とっっても大きなセロリが!!
少年はこの立派なセロリに場所を奪われ、
自力で歩くことになったよう。
もちろんセロリが歩くわけもないので、お母さん的にもそこに置くしかなかったのだろうけど、少年が歩く前提で買うお母さんから彼への信頼と強い意志を感じて、ベビーカーにのるセロリの姿がなんだか面白かった。
セロリで作りたい料理が決まっていたのか、
それともすごくお得だったのかな。
信号待ちの時間、そのお母さんがみかんを剥き始めて、
(おっ息子のご機嫌とるのかな?)
とほほえましく勝手に想像を膨らませていたら、迷いなくお母さんがパクリ。
息子も欲しがる様子がなくて、そのままお母さんがパクパクみかん食べてました。
あぁ私はなんて勝手に子ども中心に考えてたんだ!!
お母さんがみかんを食べたくて剥いていた、
ただそれだけなのに!
お母さんはいつも子ども中心って、
無意識のうちに考えてしまっていたと衝撃を受けました。
なんだかオーストラリアらしい瞬間というか、伸び伸びして、ゆるくて、いいなあって思いました。信号待ちの短い時間で、とてもいいものを見せてもらった。ありがとう、セロリ。
最後にセントラルマーケットの写真を。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
おしまい
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