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なんにもしない私のお家時間

この週末はお休みだった。
職場であるお店が臨時休業になったからだ。

私は今も大好きな雑貨屋さんで働いている。
土日がお休みなことも連休もあまりない。
平日休みが好きで、旅行以外の連休はあまりいらないタイプの私は特に不満に思ったことはないけれど、ひさびさの週末がお休みで少し嬉しかった。

さて、お家でいったいなにをしよう?
普段できないことをたくさんしよう。
部屋の掃除をしよう。
本も読みたいな。
映画も観たいし、ワクワクリストも増やしたい。
あれもこれもそれも…たくさん。
金曜日の夜はしたいことを考えるので頭がいっぱいになった。

土曜日はお昼ごろ起きた。
午前中は気が済むまで布団の上でゴロゴロして、午後はしたいことリストをたくさん書いた。
したいことはたくさんあって、今週末と来週末ではとても達成できそうもなかった。
けれど、明るい前向きな気持ちでいっぱいのワクワクするリストだった。

そうこうしていると夕方になった。
よくないニュースも入ってきた。
東京では1日の感染者が過去最高となった。
私の住んでいる福岡でも院内感染が広がっている。
クラスターかもしれない。

夜になった。
漠然とした不安が募る。
お昼とは打って変わってやる気が減ってしまう。
しなければならないこともあるけれど、できそうもなかったから、したいことリストのうちの1つ読書をした。
難しくてなかなか読み終わらなかったアリエッティの原書をやっと読み終わった。
あまり得意ではない構成だった。
けれど、ストーリーは好きだった。

日曜日も同じような1日だった。
したいことは山のようにあるけれど、なんとなくやる気が出なくて、なにもしていない時間がたくさんあった。
なにかしないといけないのに…と焦った。

思い返せば、今までずっと休日は忙しかった。
学生時代は勉強していると週末が終わってしまった。
今週の復習と宿題と来週の予習をしないとだれかに負けそうで不安になった。
大学生になると、アルバイトで埋まっていた。
休日が稼ぎどきだった。
休みの日はなにかがんばらないといけない、そんな考えがずっとあった。

けれど、休みの日は本当に休んでもいいのだと最近気づいた。
休みの日となると、何かしなくちゃと必要以上に力んでしまって、できなかったときに自分をとても責めてしまうけれど、なにもしなくてもきっといいのだ。
勉強したいことも考えたいこともしたいことはたくさんあるけれど、休みたいときは休んでいい。
できたことが何一つないように見えるけれど、休むことができたのだからいいんだと考えるようにした。

いまだになにもできなかったと自分を責めてしまう私がいる。
けれど、休むことは悪いことじゃないと自分を少し肯定してあげられるようになった。
今までとこれからの自分を、同じように責めてしまう人たちもみんなみんな、やさしい気持ちで抱きしめられたらな。
まずはできることから少しずつ。

そう思いながら足の爪にマニキュアを塗った。
ついつい足元を見てしまうような毎日だから少しでも気分が上がるように。
そして大好きな夏が待ち遠しくなるように。
綺麗な赤色の爪先が私の気持ちを前向きにしてくれた。
こうしてできたことがまた1つ増えたのだった。


コロナウィルスの影響でお家時間が増えて、これをしようあれをしようとたくさんのお家時間案が流れてくるけれど、なにもしないお休みがあってももちろんいいのではないかなと思い、ひさびさにnoteを書きました。
ただでさえ不安で心やからだが疲れてしまうと思うので休みたいときは思い切って休みましょうね。
そして元気になったときになにか好きなことをしましょう。
1日も早く事態が収束しますように。


「私には私のお家時間」ファイル

とってもかわいいお家が立ち並ぶこちらのファイルは、バッグにいつも入れている私のお気に入り文具です。
私が買ったのかな?と思ってしまうほど私の好みドンピシャのこちらのファイルはプレゼントで私の元へやってきました。

ファイルに描かれているお家をのぞいてみると、お花が飾ってあったり、黒猫がくつろいでいたり、窓ごとにいろんなお家時間が見えます。
お家や人の数だけお家時間があるみたい。
自分の過ごしやすいお家時間を探すいい機会だと思って週末を楽しみたいですね。
もちろんなんにもしないも選択肢の1つです。

不安でいっぱいなこんなときこそ、かわいいものや好きなものに元気をもらえたり、おかげでやさしくなれたりするのかなと思う毎日。
かわいいものや好きなものはいつだって気持ちを明るくしてくれる心強いアイテムなのです。

#エッセイ #お家時間

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藤岡ぴぴ
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