仙骨と私 その7
その頃の私の体は、今思えばだけど、頭蓋骨も仙骨もカキーン!と凍ったように冷たくガチガチで、頭の中は自分の意志と関係なくいつでも高速で思考が回っていた。
そんな私に、そのヒーラーさんは「まずは砂糖を抜いてください、話はそれからです」と言った。
これがもうね、箱アイスとホールケーキとバケツプリンとキットカットファミリーパック一気食いして全部吐く、みたいな生活をしていた砂糖ジャンキーの私には死刑宣告みたいな恐ろしさだったんだけど、
でもさ、もう、その頃のメンタル、毎日毎日死ぬことしか考えられなくなってたの。
どっちみち死ぬんじゃん。じゃあ、死ぬ気で砂糖抜いてみるか。って思ったんだよね。
そうして大量摂取していた砂糖をいきなり抜いた私は、それはもう強烈な禁断症状も経つつ(この時に助けてくれたのが、川に入ること!)数日もしたら、すごい変化に気付いたの。
その時の光景をまだはっきり覚えてる。
家の前の道で、息子をおぶって、娘の手を引いて歩きながら、あれ??とびっくりした。
あんなに頭の中を高速回転していた思考が、静かになってる。何の理由もなく常に全力で焦りまくっていた体も、しんと静かになってる。周りの景色が、ちゃんと見える。子供たちの存在が、自分の体が、感じられる。
心の平穏ってこゆこと、、!?
物心ついてから、程度の波はありつつ常に思考が高速回転だった私には、その体感は生まれて初めての感じだったんだよね。
気付いたら、頭蓋骨や仙骨のカッチカチに凍ったような感覚もなくなっていた。
そして平穏を取り戻した私は、ヒーラーさんとのやり取りで、これまた生まれて初めて自分の「ハート」を感じたんだよね。
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