自分なりの解決・肩の荷の下ろし方
かつて長年の悩みの一つに
母から
「お姉ちゃんなんだからしっかりしなさい、我慢しなさい」
と言われてきたことがありました。
でも長女だからといって、しっかりしているとは限らないんです。
まだ一歳の時に妹が産まれ、その頃からずっと言われてきたようです。
自分自身がまだまだ幼いのですから、自分をわかっているわけでもなく、いろいろな経験を積んでいるわけでもなかったのに
なんだかそのあとも妹がふえて
「しっかりしなさい」「我慢しなさい」
が続きました。
「しっかり」ってなんでしょう。
実は妹たちの方がいろんなこと知っていたり、いろんなことができたりしていること、多かったです。
家族で話していてもいろんなことに気がつくし、自分の感想、意見をちゃんと持っている
そして何か妹たちが感想を言うと、
私は実は心の中で
「ヘェ〜。すごいなあ、よく知ってるなあ、ほんまやなあ」
などと思っているのに
「うん、そやね」と知っていたかのように振る舞ったり
「それもそうかもしれなあいけど、こういうこともあるやん」
と別の話をしたり、
なんでも知ってるふりをしていなくてはいけない気がしていました。
しんどかった。
いつもプレッシャーだった。
自分がもう還暦も近くになった頃、まだ、お姉ちゃんと呼ばれることを重荷に感じている自分に気がつきました。
呼ぶほうの妹たちはなんとも思ってなくて、
50年以上経ってしまっているけれど、
いつまで経ってもそのことに慣れてなくて
重荷に感じている自分。
ある日、妹達全員にメールしました。
「私は『お姉ちゃん』と呼ばれるのが本当にしんどいです。これからはできればそれ以外の呼び方で私のことを呼んでほしいです」と。
みんな驚いたようでしたが、
気持ちはわかってくれました。
そしてみんな「とも子さん」と呼んでくれることになりました。ほっとした。
それに嬉しかった〜。
呼ばれ方が変わったことで、
すごく楽になりました。
お姉ちゃんじゃなくて
ただの私。
重荷のおろし方は
自分なりのやり方で良いんだなあと
もう両親があちらの世界に行ってしまってからだったから
ほんとは
もっと早くに思いつけば楽だったかもしれない。
でもまあ、これもみんな、なるようになっているのでしょう。
60年くらい抱えてきた呪縛からの解放。
皆さんがもし、重荷に感じていることがあるなら、ご自身なりの解決策を
イメージしてみるのも楽しいかもしれません。
読んでくださり、ありがとうございます。