リウマチ歳時記~8月9日~
もりだくさんの一日。
朝から整形外科で左肩のMRIを撮る。痛みの原因がリウマチだとしても、リウマチ科でするのは血液検査をして結果を分析し、薬を処方するだけ。関節の痛みをどうするかについては(動かした方がいいのか、安静にした方がいいのか、温めた方がいいのか、冷やした方がいいか…等)整形外科の先生がプロだから、と言われてしまったため、整形外科を受診。
整形外科でも、レントゲンを撮って、ストレッチのパンフを渡されて終わりそうになったので、「腱板損傷とかじゃないですよね」と食いついて、MRIを撮ってもらった。初診の段階では、関節そのものに目立った炎症がないので、リウマチか五十肩かわからない、とのことだったけど、MRIを待つ2週間のうちに、痛くなかった右肩も痛くなってきたのと、腱板にも異常はなかったので、やはりリウマチ由来の痛みということで確定。すべきことは、痛くてもストレッチをして可動域が小さくなるのを防ぐこと。ストレッチの痛み、最初は動かして大丈夫なの?というくらいやばかったけど、確かにやればやるほど痛みが落ち着いてきた。肩の痛みの代償動作で、首や鎖骨や頭の痛みまで出てしまっていたのが、だいぶ楽になった。ヨガをやっていて、肩回りの解剖学的知識がそれなりにあるのが役に立った。ただ伸ばすだけじゃなくて、使えていない筋肉を使いながら伸ばすとか、ストレッチにもちょっとしたコツがある。
これまでの過程を振り返るに、抗リウマチ薬の効果がまだ期待できないこのタイミングで、リウマチ科で処方された鎮痛薬をひたすら飲み続けていても、状況は悪化するだけだったと思う。
肩の痛みがリウマチでなくて五十肩かもとか、腱板が損傷しているかもとか、自分で考えて先生に相談できたおかげで(結局リウマチ由来の痛みということに落ち着いたけど)、肩の正確な状況を把握できて、安心して自分で対応ができるようになったのは良かった。
しかし整形外科の先生は、一度も触診しなかったな…。リウマチの治療はこちら、肩の痛みはこちら、という風にあちこちの科をハシゴしないといけないのは、いかにも「病気を診る」西洋医学らしい。「人を診る」東洋医学だったら、免疫異常も痛みもメンタルも、まとめてござれなので。とはいえ、血液検査や画像診断は、西洋医学にしかできないことなので、どちらが優れている、とかではもちろんない。
義弟が医者なので、セカンドオピニオン的に色々なことを聞いていて、ぽろっと「主治医の先生には、疑問に思ってもなかなかゆっくり質問とかできないからさ」とこぼしたところ、「日本の医療制度の限界」と言っていた。彼が働いているアメリカでは、もっと丁寧に一人一人と向き合った診療をするらしい。とはいえ、あちらはあちらで、そもそも医療にかかれる人が限られているわけで。どちらが良いとは言えないけれど。
整形外科の後は、山の上に立つ教会でのオルガンコンサート。リウマチの診断を受けてから、あれがいけなかったのか、これがいけなかったのか、という「過去」の掘り起こしや、これからどうなっちゃうんだろうという「未来」の不安にとらわれる時間が多かった気がする。コンサートが行われたのは、某女性保護施設に併設された教会で、地下にはそこで人生を終えた女性たちの眠る納骨堂がある。彼女たちの魂と一緒に神聖なパイプオルガンの調べに身をゆだね、久しぶりに(過去でも未来でもない)「今ここ」に心を置くことができた。
脱リウマチ費用:
整形外科受診 5,870円
累計:57,870円
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