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スイッチ

私の体にはスイッチの装置はついてません。
でもスイッチは確かにあります。
すごく大切なスイッチです。

スイッチが入ると歩きながら仕事を計画できて、
スイッチが切れると頭がモコモコの蜘蛛の巣の中に閉じ込められたように真っ白になります。

スイッチが入ると饒舌になり、
スイッチが切れると自分の家の床に倒れ込みます。

スイッチが入るとその人しか見えなくなって、
スイッチが切れると誰にでも話したくなります。

スイッチが入ると熱を帯びて、
スイッチが切れると徐々に冷めます。

ではスイッチはどうしたらオンになるのでしょう。
指で押せばいいのでしょうか。

でも故障することもありますよね。
スイッチの装置はオンの形にしているのに、
機能しないことありますよね。

充電が足りないのかなと、電気を送ってみます。
電気は気持ちです。

でも足りないのかなと、今度は電池を使ってみます。
電池は美味しいご飯です。

それでも機能しない。これって故障かも。
それなら次は修理をしてもらいます。

修理は専門の人でなくては難しいかもしれません。
それを心から愛している人にしかわからないことがあるかもしれません。

修理するには時間がかかります。
お金がかかります。

それでもいいんです。
だって大切なんです。

私が人間らしく、悲しくなったり、嬉しくなったりするための源です。

だから、それを蔑ろにしようとする事象は
私からおさらばです。

これは逃げではなく、そういう選択です。

周りを気にしている場合ではなく、
大切なスイッチを復活させるために、
自分はどうしたいのか、どうすることが最善なのかをじっくりと考えます。
このスイッチは誰のものでもなく自分のものです。

取り戻すことが第一です。
だから絶対に、周囲を気にしない。

もしあなたのスイッチの修理が必要なら、
いくらでも付き合います。

一緒に食事をして、他愛無い会話をして、外へ出かけてもいいし、ゲームをしてもいい。

本音は、待っているけれど、
あなたのスイッチが直せるのなら、
遠くで元気に過ごしてほしい。

気が向くスイッチが入ったら連絡をください。

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