生駒山〜信貴山縦走
ヤマレコアプリにもデータUPさせました。
さて。生駒からの縦走は今年3月にもチャレンジしましたが、あの時は、石切から上がり生駒山上は遊園地を通らずすぐ下のハイキングルートを南下したので、今回は遊園地の様子も見てみたい!って事で表側(奈良側)から登る事にしました。
↓今年3月の時の記録。
あと、山を下る際も近鉄西信貴ケーブルカーに乗ったので、今回は信貴山に是非お参りしたい!と思いました。
▪️2021/11/27(土)天気:晴れ時々曇り
とはいえ、予め計画してた訳ではなく、たまたま早朝に目が覚めたので、天気を確認して「ほな行きましょか」と準備を始めました。
コンビニで朝飯も含めておにぎりや栄養ゼリー等仕込んで、堺筋本町駅から中央線に乗り一本で生駒山を貫きましたわ。
▪️生駒駅〜生駒山頂
午前8:15出発!
ケーブルカーの線路が向かう方が山頂やな。と、歩き始めたら、あれ?以前見た記事だと階段が山腹のお寺まで続く筈。ん? 登山アプリの地図を確認したら真逆に歩いてました(苦笑)。慌てて戻ると、駅の目の前の商店街が出発点でした。
取り敢えず、ずーっと階段ですわw とは言え、まだ生活路でも有るので、トレッキングポールはまだ出さず、えっちらほっちら階段登りです。
午前8:47。およそ30分で宝山寺到着。
初冬の山だから、と、何枚も着込んで家を出たものの、どんどん脱いで汗だくです。
宝山寺、結構傾斜のある山の上に大規模な伽藍で色んなお堂が建ってます。檀家の皆さんでしょうか?朝から黙々とお掃除をされてました。もしかすると、あと1か月ちょっととなった初詣へ向けての準備も有るんでしょうか。
本堂前で手を合わせ、茶屋の横のベンチで小休止。トレッキングポールを出しました。
目前の岩肌を見上げて、やはり修行の場で有ることを気付かされましたねー。境内に漂う線香の香りに気持ちがピリッとします。では登山っ。
静かな山に突然ガーッという音!ケーブルカーとはよく言ったもので、車輌は山上駅から繋がったケーブル(ワイヤー)で引っ張られて上がる訳で、線路の真ん中に伸びるケーブルが動く音が山に響いていたんですね。
そんなことを思ってたら、後ろからおっちゃんに追い抜かれました。Tシャツ一枚!いや、自分も既に汗だくでしたがw
このルート、そんなに紅葉は見えず。というか、もう落葉しちゃってるんですね。気持ちよく登ること約40分、広い駐車場を横切り、ラストの坂を上がればケーブルの山上駅の横に出ました。
静まり返った遊園地にBGMだけが寂しく響いています。「すいません、登山道は何処に進めば?」ゲートのスタッフに尋ねたら「中に入ってもらって南側のゲートへ抜けて下さい」。
え?そうなの?入場無料?
お言葉に甘えまして、そのまま入りました。
気分は、異世界に紛れ込んだ「千と千尋の神隠し」の千尋です。シーン。目に入る人は黄色いウインドブレーカー姿の遊園地スタッフばかり。
あ。登山のご婦人がおひとりベンチで休憩してる!
以上w
流石に冷えてきたので一枚羽織りました。
おにぎりと白湯でエネルギーチャージして、再出発。
大阪の人には常識ですが、在阪テレビ局のアンテナは全てココ生駒山の山頂に有ります。遊園地なのに、いかつい鉄塔があっちにもこっちにもw
局によって大小、古めかしかったり、新しく整備されてたり。色々です。
そんな鉄塔群を見上げながら下り坂を南下したら、いつの間にかゲートを出てました。
ホンマに入場無料でスルーなのね。
▪️生駒山上〜縦走路
南ゲートの正面、地道になります。程なく分岐。
右手を取ると、整備されたハイキングコース。
正面の細道は「暗峠への近道」と小さな看板が。その横に「足元注意」とありました。了解w
大阪市内から生駒山地を見上げると、TV送信所の鉄塔群が有り、そこから右側(南側)はグッと標高が下がってるのがわかります。
って事で、どんどん下り坂。確かに看板の通り、足元は不安定ですが、熊野古道を経験してるので不安は無いです。10分ほど行ったら、いきなり車道に。クルマ、二輪車専用の信貴山生駒スカイラインです。車道を横切れば展望台。ひと目でドライブ客と分かる人たちばかりの中、ハイキング客も数人、景色を眺めてました。
明石海峡大橋から淡路島、関空まで見えました。
生駒山はこの景色が見えるから気持ち良いです。
え?このおじさん、何処行くの?
というドライブ客たちの視線を感じながら、さっさと下り坂を南下しますw
この先、今年春先歩いた時は、雨の翌日だった為、足元が緩くて歩きにくかったですが、今回はそんな事もなく、サッサと進めました。トレッキングポールも有りますから踏ん張りもききます。
山の中を15分くらい下ると、突然瓦屋根が見えます。暗峠です。
前回、ココの茶屋でカレーうどんを食べました。
今回は小まめにおにぎりを食べてますし、まだ10:30なのでスルーして、茶屋裏からさらに南下します。
ココの先から急な登り。1つお寺が有って、そこへの参詣道という事でコンクリート舗装されています。地道と違い脚に来ます。10分ほど登ると広い平地に出ます。
縦走路は、この東屋の裏手、少し高みのある方を進みますよ。迷う人が多い分岐です。
暫く南下すると、右側は例のお寺の裏手のコンクリート塀が。
その先、アップダウンを繰り返すと、鳴川峠。
縦走路は生駒山地の尾根筋の峰を辿ってゆくので、結構小刻みにアップダウンを繰り返します。
黙々と歩きながら、人生みたいやなぁとか考えました。人生山あり谷ありとよく言います。良い事もあれば悪い事もある。今の自分がそうやなぁとか。苦しい今を頑張れば、きっと坂を登り切って、楽な下り道になる。でも、余裕かまして油断してるとコケたり、道の脇に転げ落ちる。しっかり足元を見ながら行く事が肝心だ。なんてねw
そんなこんなで歩いてるとこんな物が。
恐らく急な天候悪化の際に避難出来るように置かれたと思いますが、有るのはココだけなんですよね。いきなり現れるので前回初めて見た時は、ギョッとしました。
あ、あと印象に残ってるのが、ココ。
さて、鳴川峠から30分ほど。急な階段を上がった先に素敵な場所が!
メイン支柱の先、突き出た部分の途中に鐘が有ります。まぁハッピーなおふたりが鳴らすと幸せになるんでしょうw きっと。
360度、雄大な景色が広がり気持ち良い!
ですが、怖い。
まぁハッピーなおふたりは平気なんでしょう。
そう。ココは、展望台のすぐ下にスカイラインの大きな駐車場が有り、クルマで訪れる人も多いんですね。登山の皆さんも大抵ココで休憩されます。ご婦人がお一人、おにぎりを頬張ってらっしゃいました。
さて、この展望台の先にコレ。
生駒からココまで縦走路はスカイラインの西側を通ってますが、この先南側は、車道の東側になります。
そして、この先は車道を横に見ながら歩く区間が多くなります。車道は緩やかな坂ですが、歩道は峰の高低差そのままにアップダウンを細かく繰り返します。結構脚に来ます。道も細いので、ポールの扱いも面倒くさいw
さて、陸橋から10分位で着くのが十三峠。
この先、縦走路はスカイラインから離れて左手の谷道を取ります。
今回、大きな倒木が有って通過し難い場所が一つ有りました。ご注意ください。
ココまで来ると縦走路もフィナーレ。
大阪へ帰る人は右折。10分ほど坂を下れば、ケーブルカーの高安山駅に着きます。前回はこのルートでしたが、今回、この時点でまだ1時前だったし、楽々信貴山へ行けるので、左折しました。
▪️信貴山へ
ココまで標高400m台で経緯してましたが、いよいよ生駒山地の南の端、300m台に下ります。
ずっと下ってたのが、20分ほど進むと急な登りに。実は、信貴山がぽっこり有ってそこに上がるから(ボキャブラリー無いなぁ)。
分岐がありまして、右手は滝が有る下り。滝の先は、朝護孫子寺の境内へ出ます。
左手は信貴山山頂へ登ります。
実は信貴山は戦国時代に山城が造られて、その武家のお屋敷が有ったそうな。
この先、舗装路に合流したら右折。
ココを数分上がれば信貴山山頂。
山自体が完全にお寺の一部なんですね。坂の下からどんどん参詣客が上がって来ました。それまで外してたマスクを慌てて付けました。
つづれ織りの坂を下ってゆくと、朝護孫子寺の境内に。
生駒〜信貴山の縦走、ココで終えてバスに乗っても良かったんですが、折角なので近鉄の駅まで更に歩く事にしました。
バス停にしては、しっかりした建物だなぁと思ったら、元々はケーブルカーの山上駅だったとか。
1983年に廃止されたそうです。
信貴山の境内でポールを仕舞ってしまったので、このケーブルカー跡は、ポール無しで下りましたら、効果的面。一気に膝にきましたわ。。。
生駒を出発してから6時間半、ついに到着。
近鉄生駒線の信貴山下駅。
さて、前回、春先に縦走した時は、まだ熊野古道:中辺路を歩く前でした。その中辺路の為の練習みたいな感じでしたから、高安山駅に着いた時はヘロヘロに疲れてました。でも今回は、最後の直線ハイキングコースで膝に来たものの、体力的には全く余裕有りました。それだけ体力付いたって事でしょうか?継続は力なりですなぁ。
いや、綺麗な紅葉も楽しめたし、良い一日でやんした。
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