【絵本歳時記①】30000このすいか
昨年消滅したFMPORTでずっと担当していたコーナーに「今週の絵本」が有ります。
毎月、ジュンク堂新潟店の児童書担当スタッフさんがセレクトしてくれた候補の中から、著者、出版社のOKを頂いた物を毎週一冊ずつ、朗読を収録して、日曜の朝に放送していました。2014年から2020年までなので、確か250冊くらい有ったと思います。
季節に合った絵本。。。春はお花いっぱいカラフルな物や、新生活ワクワク系。夏はお日様眩しい海の話やこわ〜い話。秋は落ち葉が綺麗な物語。冬は寒い中にも心温まるお話。正に歳時記です。
これから、そんな中から思い出すままに、面白かった絵本を紹介しようかと思います。
とにかく絵本は、絵がメインというだけで幅広い!感動の物もあれば、お腹抱えて笑える物まで。そんな中、大人が創ったとは思えない(褒めてます)奇想天外な作品もタマに有りました。そんな中の「ベストオブ変な絵本(個人的見解)」が『30000このすいか』(作 あきびんご、くもん出版)。
スイカ畑に植わってるスイカたちのあいだで不穏なウワサが広がり、誰も見てない夜中に3万個のスイカたちが揃って夜逃げする?!という冒頭からトンデモ設定。野を越え山を越え海に辿り着くのですが。。。その後の展開は、予想を遥かに超えていましたwww 是非、書店で立ち読みしてみて。奇声を発して他のお客さんの視線を集めないように(笑)。
お子さんに読み聞かせする時、親御さんは是非、恥ずかしがらず頭のネジを外してどうぞ!
いや、しかし。
ラジオで読み聞かせする絵本としては、これほど難易度の高い作品は有りませんよね。何処まで頑張っても、本来の絵の力には敵いません。リスナーさんたちは、ちゃんと想像できたかしら?(笑)。