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ブレットトレイン観てきました【若干のネタバレ注意】

先日上の記事を書きました。予告編見たら鉄道好きとしてはツッコミどころ満載だったので、どんなもんか?と思って観に行きました。

公開からそんな経って無いのに、もう上映回数が少なくて、IMAXしか時間が合いませんでしたが、シネマイレージ会員で6ポイント貯まってたので、IMAX料金500円で観れてラッキー。

平日昼間の回なのに、幅広い年齢層で恐らく50人程度入ってました。

さてと。ネタバレに注意しながら感想を書くのは難しいですが頑張ります。

全く予備知識無しで観ました。

伊坂幸太郎原作なんですね。

彼の原作作品は「ゴールデンスランバー」を見た事有ったので、展開は期待出来そうでした。ただ、日本舞台では有りますがハリウッドのフィルターを通すと違和感であかんのちゃうかな?と危惧してたんですが、日本描写の違和感は途中からドーでも良くなる展開の面白さで危惧どころか杞憂に終わりました。痛快!のひと言。

まぁ世界的に見たら、所謂B級レベルだとは思いますが、充分楽しめるのは流石ハリウッドのチカラ!心の中で変な日本描写をツッコミながら、伏線回収にウヒャヒャしつつ2時間あっという間でした。久々に一滴もドリンク飲まず、時計見ずにエンドロールまで完走しましたもん。

殺し屋とヤクザがメインキャラ(というか殆どがそっちの人たち)だったり、いきなり渋い選曲の「和洋」のヒット曲がドーンと流れる演出は、正にタランティーノムービー。 
きっと監督も意識した筈。

意識といえば、日本について。
時々出てくるスーパーインポーズが、横文字と共に日本語でも表示されるんですが、そのデザインの秀逸さったら。

そして予告編見た時の記事でも書きましたが、プロダクションデザインの美しさですよ。
実際の新幹線がどれだけ地味か?と思うくらいスタイリッシュな超特急でした。
(以下予告編より)

東京駅ホーム
超特急の走行する夜の大都市
エコノミークラスの車内
バーコーナー
バーコーナーの反対側からのアングル
運転席後方のミニコンビニスペース
コンビニスペースから展望可能な運転席

きっと鉄オタは、こんな新幹線に乗ってみたい!と思うんじゃ無いでしょうか?
他にもキャラコラボのお子様向け車輌とか、お静かにシート、とてもリッチな雰囲気のファーストクラスとか、オタならずとも魅力的な超特急です。

さてさて。
東京から京都(?!)行きの超特急を舞台に、殺し屋がターゲットを巡って一般乗客も沢山乗る中、アレコレやりまくる訳です。
と書くと、ハードなアクション物みたいですが、一般客に気付かれないようにやるから、コンパクトなアクションw  それをデコレーションするのがユーモア演出です。キャラたちの立ち回りや台詞に笑わせるエッセンスをたっぷり盛っているので、勿論人は死ぬんですが、ソコはエンタメと割り切って思いっきり楽しめます。もしかしたらその辺は吹替版の方がラクに楽しめるかも?字幕だとちょっとしたキャラの表情芝居を見逃す恐れが有るからです。

ブラピがワントップですが、脇役の面々も粒立ってて楽しい!特に「双子(?!)」の殺し屋が素敵です。
そんな笑えるキャラの中、唯一渋い真田広之!終始抑えめの芝居ですが、殺陣になったらバッキバキ!刀扱わせたら誰も勝てる奴はいませんわw 正に21世紀のミフネですな。
渡辺謙さん以上にハリウッドで存在感を出せた稀有な日本人俳優でしょう。

という真田さん以上にインパクト出してるのがモモもん!

写真だけで見るとドーって事無いですが、本編中の動くこの子を見てると、たまらんですw 可愛いし、時にはエエ仕事してくれるんです!好きw

さてさて。
殆どの人がツッコミまくる日本描写の件ですが、個人的には納得しましたわ。

なんで東京から京都まで時速300キロ以上で走るのにひと晩掛かるねん!っていう部分も、京都間近になってなんで富士山見えるねん!っていうのも、ソレは世界の人々には関係無いですもんね。
要はストーリーとして、画作りとして見た時、キレイなんだもん。

列車という閉ざされた空間の中で展開するから面白い、所謂密室的なところ、数百キロ離れた都市間を移動する中で車内での展開、途中から乗り込む面々、ホームで待つ面々、列車の外での動き、それこそロードムービーのセオリーですもんね。画面的な変化も有りますね。夜の煌びやかな大都市、そこを通過する超特急という姿。朝方に霧が漂う幻想的な地方の駅とそこから乗り込む謎めいた真田広之、京都へ辿り着くまでの車窓に朝日が差し込み、大事な台詞をブラピに説く真田さん、そしてラスト!京都駅前後での大立ち回りは太陽が登りつつある明るい風景。背景に外国人が憧れる京都の街並み!画になりますもん。
時間経過と移動距離の長さを説明なく画で見せて直感的に観客に伝える手法として、世界何処で見せても分かる!正にハリウッドの思惑だと感心しましたわ。

先にも書いた通り、感触としてはB級ですが、何も考えずに楽しめる娯楽作として充分楽しめます!おススメです。

ちょっと伊坂さんの原作も読みたくなりました。

何よりも登場人物誰もがみんなキャラが粒立ってるので、カリオストロやラピュタのテレビ放映にTwitterが盛り上がるがごとく、是非みんなで観に行って、観たあとワイワイ盛り上がれる雰囲気がとても良いです。多分、数年後に地上波で放映されたらきっとTwitterのトレンド1位になりますよ。

願わくばシリーズ化して欲しい。多分無理ですけど。。。(察してw)

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