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大阪は坂の街?

シン大阪人へ向けた、大阪の街ガイドを書いていて思い出しました。それが坂について。

東京は坂が多い街というのは、ブラタモリのシーズン1を見ていた人なら知ってる事ですよね。タモリさんが高低差マニアでした。○○坂というのが多いですよね。

でも、大阪が坂の街と書くと、え?!と思う大阪人も少なくないでしょう。でも、大阪にも坂は多いんです。その大きな要因が、上町台地。

三井住友トラスト不動産さんが分かりやすい解説ページを書かれています

太古の昔、大阪の海岸線はもっと高く、今の碁盤の目の大阪の街周囲は海でした。今は大阪市と堺市の境界を流れる大和川はもっと北側へ曲がり、今の大阪市一帯は淀川も流れ込む湿地帯でした。その中、南側から突き出る半島状に伸びていたのが上町台地だったんですね。

武士にとっては天然の要塞。坊主にとってもw という事で、石山本願寺が建ち、なかなか信長が落とせなかったという訳です。その石山本願寺の跡に秀吉が建てたのが大坂城です。北側は淀川、寝屋川が天然の堀となり、東も西も沼地、南側が長いので、攻めて来る敵を何重にも抑えれば、城は安泰という地の利が良い所でした。大坂城を建ててから城下町として開発されたのが大阪の街です。

なので、普段、御堂筋線沿い、四つ橋線沿いで生活されてる皆さんは、大阪=平坦な街という先入観が有るでしょうが、阪神高速環状線の輪っかの東側に住む人間は、坂と共に生活する街なんです。松屋町筋辺りを歩けば、お母ちゃんもお兄ちゃんもお姉ちゃんも、電動自転車率の高い事!スポーツバイク乗りも多いです。ギアを軽くしないといけないからw

北は天満橋から、谷町、上町、森之宮、玉造、鶴橋、松屋町、上本町、生玉、下寺町、天王寺、阿倍野、住吉。。。ずーっと坂が有ります。
自分も松屋町筋沿いに住んでますから、ちょっとそこまで。。。出掛けたら坂だらけ。道の選択が体力の消耗に影響しますw
登山し出して分かった事ですが、単に尾根道といっても、細かなアップダウンが続きます。上町台地も同じ。真っ直ぐではなく、場所によっては急坂も有るし、緩やかなら坂も有り、標高の低い場所も有ります。基本、北の端が急に高くなっていて、南に向かうにつれて、緩やかに下っています。

平面の地図では分かりませんが、モーターの無い自転車に乗って移動する場合、ひと筋違うだけで身体の負担が大きく違います。
例えば天満橋。船場、心斎橋方面から向かう場合、東へ向かい谷町筋を北上するとアホになります。東横堀川を渡り
松屋町筋を渡ると確実に登り坂!谷町筋を北上すると緩やかに下り、最後に急坂を下って信号を渡ります。上がって下がるので体力を使います。
でも、まず堺筋などで北上し、土佐堀沿いに東へ進めば全く坂無し!
つまり天満橋は上町台地の北の端を下りた河岸の町ですから。回り込めば上町台地は回避できます。
何も考えず、森之宮辺りの賃貸を借りた方は、ミナミへ自転車で出掛けるとなると負担が大きいですね。往復それぞれ上町台地を横断するから行きも帰りも坂が有ります。
という感じで、上町台地の住民は、南北移動は楽ですが、東西移動はしんどいんです。

ただ、坂というのは、素敵な風景が有ります。
トップの写真は空堀商店街の脇にある路地です。絵になります。

西区方面にお住まいの方も、一度、上町台地散策に出かけてみて下さい。新たな発見があると思いますよ。

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