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ワカンダは安泰や〜「ブラックパンサー ワカンダフォーエバー」(ネタバレ極力無し)

本来マーベル見る人間じゃ無いんですわ。
だからマニアな人はご容赦を。

でも前作「ブラックパンサー」は見ました。
だって百田さんが吹替を担当してたんだもん(笑)。そう、モノノフなもんでね。

そんな訳で、字幕じゃなく吹替で見ました。
予約段階から各館調べてると、上映回数も埋まり具合も字幕版が圧倒的。やはりホンマにマーベル好きな人は字幕ですよね。そりゃそうだ。

公開二日目:11月12日(土)シアタス心斎橋スクリーン2で観賞しました。午後8時台ラストのレイトショーだし、週末だし、吹替版だし、ライトなファン、ライトな映画ファン、普段映画を見ない人が多かったかも?
エンドロールが、始まってすぐ立ったおじさんも数人居ましたね。※エンドロールに立つのはマーベル作品共通で御法度ですよね。勿体無い事です。

先ず、公開前から尺が長いのが不安視(作品の中身ではなく股間の具合ね)されていましたが、なんのなんの!自分もよく飽きて腕時計を見ちゃう方ですが、全くソレも無く気付けばエンドロールでした。確かに話は長いですが、中弛みは無かったです。
多分マーベルファンの方はアクションシークエンスがお好きだと思いますが、そこよりもヒューマンドラマパートに見応えが有りました。

特に今作の場合は、本来の主役ティ・チャラ国王のチャドウィック・ボーズマンが亡くなり、世界中のファンが悲しみ心配する中に作られた続編という事で、国王の妹:シュリ(レティーシャ・ライト)を軸に、悲しみ・喪失からの再生、伝統・継続と革新、身内の対立、国を守るという意味、そして国家の対立と和解。。。そんなテーマがてんこ盛りで描かれています。

いやまぁ、なんといってもレティーシャ・ライトよ。そらそうよ。偉大な兄(役)を失って自分に白羽の矢が当たったんだから、そりゃプレッシャーは相当でしたでしょうよ。前作は、どっちかと言えば道化役なシーンが多かったですもんね。世界展開の作品でメインって。ソレも普通のエンタメシリーズじゃないです。アカデミー賞でも評価されたくらい中身もズッシリしてるんですから。
やはり冒頭から芝居に硬さが見えましたが、次第に貫禄が出て来ましたし、クライマックスへ向けて身体も締まって見えました。多分アクションシーンはCGのお陰も有りますが、普通の実写場面でも。順撮りかどうかは分かりませんが、冒頭とラストでは役柄同様一皮いや四ツ皮くらい剥けてました。

脚本は臭いくらい上記のテーマを丁寧に描いていますが、今の時代だからこそ「世界」の人に見て欲しい上質なストーリーでした。
まぁ、ちょこちょこアラは無いとは言えませんが、話の軸と芝居が良いので気になりません。

基本的に「マーベルが嫌い」なのはCGの派手さやアクションの気持ち悪さが理由でして、今作もアクションシーンは、個人的には苦手でした。ただ他より「生身感」が残ってますから、まだ見れるってところでしょうか。

さてと。ココまでネタバレ大丈夫ですよね?

まぁ字幕派の人は仕方ないとは思いますが、是非、吹替版もご一考下さい。
モノノフだから言うんじゃ無いですが、百田夏菜子の成長が半端無いですから。まぁ基本の地声がキャンキャンしてるのは否めないものの、声の表情の幅が前作より圧倒的に広がっています。多分中盤以降、忘れてストーリーに入り込める筈。後半の⤵︎⤵︎パートやクライマックスでの低音ボイスも良く出てると思いますよ。
レティーシャ・ライトのアナ尻の口元と日本語の台詞尻も上手く合ってました(まぁコレは波形で微調整できる事ですがw)。

そう。レティーシャと夏菜子の成長が劇中でシンクロしてる気になりしたね。モノノフこそ必見(必聴)。

まぁ今、世界各地でヤバヤバな状況ですから考えさせられる一作ですし、身内のアレコレで悩みが有る方、ちょうどこの時期、喪中ハガキの準備をする皆さんも、半日時間を取って観に行くと響く映画かも知れません。

チャドウィックの死の重さを感じていたファンは冒頭数秒から泣きっぱなしと聞きます。ライアン・クーグラー監督のその丁寧さにも脱帽。

では皆様ご昌和下さい。

ワカンダフォーエバー!

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