🍩推しの名探偵スト感想

多大なネタバレと個人的解釈が含まれますのでご注意下さい。ジェイ推しの司令から見た、今回のストーリーの感想まとめです。

自分は文才もあまりなくて心理描写の読み取りも下手な部類なので、色々曲解する節がありますが暖かい目でよろしくお願いします。ほぼ瀕死の状態から起き上がってノロノロ書いております…。

基本推し贔屓をする人間です。推し全肯定はしませんし、自分の中では公平な読み取りをしているとは思っていますが自信はありません。推しの欲目が含まれた感想が地雷な方はブラウザバックをよろしくお願いします。

アクアリウムはHELIOSの縮図？

リビングの水槽に、新しく買ったライトを飾ってみたんだ。
そしたら...見てみろ。この間まで仲間の輪に入れずにいた魚が、みんなと一緒に泳ぎ始めてな
ずっと心配していたから、もう感動してしまって...
この子だ。ほら、この黒い模様が入っている...

司令室に飾れるジェイのアクアリウムには、カクレクマノミがいるんです。ニモみたいな魚で、オレンジに黒い模様が入っている子。

とりあえず、ジェイが言っている輪には入れなかった魚がカクレクマノミだとしましょう。
...実は、オレンジに黒い模様が入っているヒーローがここにいるんですね↓

これが何の暗喩かは人それぞれの解釈があると思うのですが、私個人の考えは以下の通りです。

水槽はヒーロー達の人間関係の縮図。この大きな水槽を眺めているのがジェイで、彼はこれまで色々な魚（ヒーロー）の面倒をみて、後進を育ててきた。失敗を重ねながらも団結していくヒーロー達。
その彼から見て、一匹だけ未だ「輪の中に入れていない」と見える魚（ビリーワイズ）がいて、それをずっと心配していた。
ここで、ジェイが「新しく買ったライト」を導入することで、その魚が一緒に泳ぎ始める…

しかし、ここでジェイは、魚が実際に輪の中に入れたか／入れていないか、に関しては何も言及していません。つまり、仲間になったかなっていないかは別として、とりあえず少しだけ、他の魚達についていってみようかな...と泳ぐようになった。というのが暗喩なのかな...と。

さて、気になってくるのは、「新しく買ったライト」となる存在が一体誰なのか、そしてビリーが他のヒーロー達についていこうかな...という流れが、これからも続くのか、です。

ジェイからみたビリーと、本当のビリー

本当のビリーがどんな人かなんて私にはわからないし、そこらへんはビリー推しの方の意見を聞くのが一番早いと思うんですが（ビリワ推しの方いつも考察楽しく見させていただいております）それでも、ジェイが考えるビリー像と、本当のビリー像にかなりのギャップがあることだけは分かるんですよね。

しかも、ジェイは色々と「ビリーは〇〇だからな」的な人格決めつけ台詞が多すぎる！こうやっていろんな人と心の距離を縮めてきたのだとは思いますが、端々からビリーに対する理解度の低さが伺えます。（それが良いことか悪いことかは分からない）

↑ 情報収集能力はさておき、勘の良さ...？ 本当に勘が良いんじゃなくて、相手を言葉巧みに操って情報を引き出し、「HAHAHA〜、ボクちん勘が良いからネ♪」って言ってるのをジェイが額面通り受け取っているだけな気がします。

↑ あの二人の性質がよく似ているんじゃないんです、彼らが似ているのは言動（＝外面）であって、それは彼らの中身を表してはいない。

…と、ジェイは言動だけを見て、それが彼らの本当の「性質＝感情」だと思ってしまう節があります。こういうふうに、ジェイがビリーの行動から彼の性格を予測するのは、ジェイ自身の言動は彼の性格を100%体現しているからでしょう。

自分がビリーを何一つ理解できていないというのは多分ジェイ自身も分かっていて。今回のイベでディノにこぼしていたように。

ディノが提案したのが「ビリーの本心を探ろう」なのに対して、それが裏目に出ると判断したジェイ、さすがですよね。

変に知ったような扱いをするよりも、理解しようとしても中々自己を見せてくれないビリーの前で悩み苦悶する。変に本心を探ろうと裏で動くよりも、とりあえず全てを信じて任せる。

そんな真っ直ぐな人は今までのビリーワイズの人間データベースの中にいなかったんじゃないかな。疑われて当然な自分を仲間として認めて信じる強さを持っているジェイ...。ゆっくりでいい、ビリーくん、いつかジェイに心を開けるといいね...😭

ビリーから見たジェイと、本当のジェイ

ジェイ視点からだけでなく、ビリー視点からのジェイ像でも、すれ違いは発生しています。簡単にいうと、ビリーはジェイのことを疑いすぎている。常に「人の本音」を探ろうとするビリーワイズは常に、ジェイの言動の裏を探ろうと思考をめぐらせているのだと思います。でも、それって本当はする必要がないんです。だってジェイは本当に裏表がなくて、彼の言動が彼の心を体現しているから。「本心」なんて「建前」がないと成り立たない概念で、元々全てが本音なジェイにとって、ビリーの立ち回りはただ「要領のいい子」としか映らないんだろうな、と。

この台詞、まるでビリーがジェイのことを世間知らずだと思ってるみたいじゃないですか。市民に愛されているスーパーヒーローのことを、裏で実際は貶めている人がいる。そういう社会の闇？をジェイは知らないと思っている。これって、「これだから太陽の下で生きているヒーローは」みたいな発想から生まれる言葉だと思いまして...。

でも、その思考って、8割妬みが原因だと思うんですよね。だからここらへんの台詞は、「アンチの思考」を謳いながらも、実はビリーの本心なんだろうな↓

ビリーはジェイが羨ましいんだと思います。彼の中のジェイは常に光が射す場所を堂々と歩いていて。一方でビリーは、彼が光に当たっていることで出来る影の方に共感してしまう。なぜならビリーは自分自身を影に住む人間だと思っているから。

でも、ビリーから見たジェイ像は実際とは若干違っていて。ジェイも人並みに傷つくし、自分のせいで作られている影の存在を知っていて、それら全てを理解しようとしている。

今回のイベで一番重要なのが、「ジェイが信じられる人間だ」という事をビリーが知った事だと思うんですよね。もちろん、まだそれをビリーは信じていない。でも、少なくともそういう人間だということを目の前で見せつけられた。いつそれを信じられるかは分からないけれど。

ディノの存在が歯車になった話

...と、ここまで、ジェイとビリーだけじゃ何一つ関係性が動く事なく終わるストだったんですよね。ビリーにジェイの人間性を見せつけるキーマンになったのが、ディノ・アルバーニ。彼こそが、「新しく買ったライト」なんだと思います。

これがなぜかというと、ディノ・ジェイ・ビリーは性格が階段みたいになってるからです（分かりにくい）

誰も信用しないワイズと、信じる人を選ぶ代わりにその人を100%信用するアルバーニ、そして全員を信じるジェイ。ビリーとジェイの間には差がありすぎて相容れないけど、ディノが間に入ることによってビリーがジェイを信じるきっかけが生まれた。

ただ待ち姿勢のジェイと、放っといてくれるならそれがベスト☆なビリーでは何も動かなかったであろう関係性が、真ん中に行動力のあるディノを挟むことによって一気に歯車が動き出した。

ディノが話を動かしていく展開は彼の復帰後かなりあります。ただその殆どが1を10にするストーリーでした。今回のビリーとジェイとの関係性に生まれた若干の変化は、今までの展開と少し違い、ディノによって0が1にされたんだと思います。

「騙す」って結構キツい言葉だと思います。ディノはここぞというときに厳しい言葉を投げつけるのが結構得意だと思うんですが、今回のイベでは多分このセリフがそれ。ビリーは多分「騙す」気なんて毛頭なくて、相手が知っている情報と自分が知っている情報、そして場の動きを的確に判断した上で「メモを隠す」という結論に至ったのでしょう。

それをあえて「騙した」という言葉で詰ったディノは、今までのキャラがなしえなかった『ビリーの実利的な行動によって仲間が損を被る事への言及』を、初めてやってのけたのだと思います。

「話せばわかる、仲良くなれる」に対して「聞かないと、わからない」は同じ事を言っているように見えてまるで別。うさぎ→動物は真だけど動物→うさぎは偽であるのと一緒です。

結局このイベントを経ても、ビリーのことを理解している人はまだ出てきていません。要領のいい彼は「情報屋」「マジシャン」「探偵」「ヒーロー」...色々な顔の中に本当の自分を隠して、これからも誰にも理解されることなく、のらりくらりと生きていくのかもしれません。それが出来なくなる程の出来事ってなんなんだろうな、と心臓バクバクさせつつも、本当のビリーワイズを見れる日は案外近いのかもしれないな、と思った話でした。

今回のイベントの推理by私

多くの司令が既にされている推理を重ねたところで名探偵のスッキリ感は味わえないので、とりあえず別視点からの推理をつらつら書いていこうとおもいます！ということで、ここからは私ワールド...☆

まず、依頼主はヴィクター？という話。もしもヴィクターが依頼していて、ビリーが「ジェイと捜査をしないといけないからトレーシングフィッシュを貸してくれ」と頼んだら、真実を隠すために何かしら工作をすると思いませんか？サブスタンス反応が出ないようにするとか。

つまり、
1. ヴィクターが依頼したものの、純粋に興味本位だった
2. ヴィクター以外の誰かが依頼した
の2つの線が考えられます。

結果がサブスタンス絡みでなかった以上、サブスタンス星人のヴィクターパイセンが依頼をわざわざするとは思えません…。（しかも巷で流行りの偽キッドマンについてとか、いかにも学が浅そう）
ので、とりあえずヴィクター以外の人が依頼したと考えるのが良さそうです。

上スクショは、黙り込んでしまったジェイに対してのビリーの発話です。

ビリー目線で考えると、
・トレーシングフィッシュを借りた相手の話をしていた
・ジェイが突然黙り込んでしまった
・事件について、ジェイの中で何かが結びついた？

そんな思考ステップを踏んだ上での発言だったのかと思います。

しかも、「気になることがあるなら、口に出して確かめればいいじゃん」とまで言われながらもジェイはハニーの話に展開。これ、ジェイからしたら本当に純粋に気になってることを聞いただけだと思うのですが、ビリーは多分「わざと話題を逸らし、自分に隠して持ち帰るほどの重要な事実にジェイが辿り着いた」と思ってしまったはずなんですよね。

つまり、シェイプシフターは、ジェイから有益な情報を引き出すための何か鍵となるキーワードだったということ。

Wikipediaを参照すると

シェイプシフター (shapeshifter) とはその名の通り、いろいろな姿に変身する妖怪である。（中略）近年では、遺伝子組み換えによって生まれたバイオモンスターである、という例もある。

遺伝子組み換えによって生まれたバイオモンスター...ヴィクター以外でこの手の話題が好きそうな人なんて...シリウスさんしかいないのではないでしょうか。

シリウスさんが偽キッドマンの噂を聞きつけ、面白いことになるのでは？と興味本位でHELIOSの動向を探るのを兼ねてワイズに仕事を依頼。もちろん、偽キッドマン捜査料金とHELIOS動向報告料金は別払いデース...♪ って感じで。

つまり、ビリーがストーリー内で明かしていることは半分正しいのです。興味本意でお得意様に依頼され、メモ帳の件で偽キッドマン捜査はご破産になた...それでもビリーにとって完全に損な訳ではない、なぜならもう一つの依頼も受けているから、というお話です。

結局犯人に悪気があったわけでもなくて、事件としては重要性は低かったんだと思うんですが。今回初めて、ビリーが好き勝手していたことでジェイに被害が出たんですよね（警察に補導etc）ビリーの焦りは取引先云々の不都合ではなくて、自分が動いていればこんな大事にならなかった、という後悔による物なんじゃないかなーと思いました。

最初にビリーが言っているように、最近のビリーは難易度の低い依頼を高報酬で受けるようになっています。今回は、ジェイと依頼者（シリウス？）、両者から被った内容の依頼を受けたことによって、どちらかが失敗に終わっても必ず報酬はもらえる、という判断なのではないでしょうか。そりゃぁ絶好調だねビリーくん。

あとがき

ワイズのこともジェイのことも、謎は深まるばかりだけど、それでも今回のがめちゃめちゃ大事なイベストだということはわかりました...これは「今のうちに東の復習をしなさい、そろそろメインストーリーが来ますよ...」という神様のお告げでしょうか...そんな気がしますね...

当ページは、Happy Elements株式会社「エリオスライジングヒーローズ」の画像を利用しております。
該当画像の転載・配布等は禁止しております。
©Happy Elements K.K