00年代後半ERGの思い出
この前諸先輩方と飲んだ際に軽く話題になり、その影響で最近key作品のアニメを見返していたので唐突に備忘録的に書いておこうという気になりました。
当時はmixiの日記にプレイした作品のアーカイブを残していたのですが、アカウントを消してしまったこともありサルベージが困難なので覚えている範囲で書いていくことにします。
ERGハマりたて期
代表タイトル:
Lamp of Sugar 「いつか、届く、あの空に。」「タユタマ」
August 「夜明け前より瑠璃色な」「Fortune Arterial」
07年ごろに人生初めての私用PCをタダで友達からもらいました。
とんでもないオンボロPCでWin00搭載、HDD容量は4GB、メモリに関しては数字を覚えてないレベル。
当時のADVゲームはそこそこグラフィック・スクリプト性能が上がり始めており、HDD容量4GBでインストールできるソフトはかなり限られてました。
当時のオタク仲間界隈は「空の境界」の書籍版発売、「月姫」の漫画・アニメ化、「Melty Blood」のリリースで型月第一次商業ムーブが訪れ大いに盛り上がっており、私自身もERGやってみてぇなぁ…という気持ちになっていたのでした。
そこで秋葉原ソフマップの中古ERGコーナーで容量が4GB以下のソフトを漁り、見つけたのがLamp of sugar 通称"角砂糖"がリリースしていた「いつか、届く、あの空に。」でした。
これがまぁ面白くてERGにがっつりハマるきっかけになりました。
その流れで角砂糖新作の「タユタマ」をプレイ、August通称"八月"のオタクをしていた友人に進められるがままに「夜明けな」「Fortune Arterial」をプレイ。
見事にこちらもハマり、勢いで友人とともにドリームパーティーに参戦。
https://www.lumpofsugar.co.jp/event/event02_2008.html
ドリパとコミケの企業ブースでグッズを買い漁り、旧ラジオ会館2階にあったK-BOOKSで特典テレカを買い漁るという当時のERGオタの基本的なムーブを確立していくことになります。
タカヒロ期
代表タイトル:
きゃんでぃそふと 「ねぇ、ちゃんとしようよ」「つよきす」
みなとそふと 「君が主で執事が俺で」「真剣で私に恋しなさい」
どういう流れでハマっていったのか今となってはあまり思い出せないのですが、08夏コミで初めてあったマイミクさん(死語)に紹介されて「つよきす」を初めてプレイしたのがタカヒロ作品との出会いだった気がする。
中でも「君ある」にはドハマりしてしまい、当時放送されてたネットラジオ「君あるラジオ」に投稿して伊藤静さんに投稿を読まれたときは本当に歓喜しました。(「豚」をPNにつけてきたら読んでやる、と言われて本当に「豚」をつけ、その後しばらくネット上の名前に豚をつけて活動してました)
足掛け4~5年くらいかけていろいろなERGをプレイした中でも「君ある」は非常に印象深い作品で、今でもたまにプレイします。
当然ながら森羅様推し。
そして09年(だったかな)の「まじこい」発売。
タカヒロ作品お得意の、有名声優の双子起用、リッチなキャラクター、グラフィックと今にしてみるとERGブームが最高潮に達した事を感じさせる作品でした。
当時mixiでオタクコミュニティをブイブイいわせていた私はメイン・サブキャラ含めていくつかのキャラクターのファンコミュニティを設立、管理人になってました。
(OPムービーがアニメなおかげで、コミュニティの画像にGIFアニメを差し込めて非常に見栄えが良かった)
ロボットモノ期
代表タイトル:
age 「マブラヴ」「マブラヴ オルタネイティブ」「君が望む永遠」
Nitro+ 「斬魔大聖デモンベイン」「装甲悪鬼村正」
戯画 「BALDR SKY dive1, dive2」
CLOCKUP 「ルーンロオド」
前出のマイミクオタクに「オルタ」を進められ見事にハマり、当時VOLKSから発売されていたレジン可動フィギュア「A3」を秋葉原で買い漁っては改造して「オレ戦術機コンテスト」に出品する遊びに興じていました。
オレ戦術機は仲間内で結構盛り上がり、HOBBY JAPAN本誌に作品が掲載されたり、後に出てくる「キラ☆キラ」のキャラクターをイメージした改造機をBambooさんに手渡したり、色々と思い出が詰まっています。
その後、別の友人に進められる形でハマったのが「バルド」シリーズ。
ADVゲームでありながらアクション要素のある戦闘フェーズがある、当時の中ではかなり遊びごたえのあるゲームでした。
技を組み合わせて自分だけのコンボを作り、強敵を打ち倒す爽快感は素晴らしいシステムだったなと今でも思います。
シゼル推しだったのですが後に発売されたFDで激しい解釈違いを起こしDive1,2に引きこもる悲しい化け物と化しました。
アツい系期
代表タイトル:
propeller 「あやかしびと」
PULLTOP 「Princess Waltz」
light 「Dies irae」
Lass 「11eyes」
TAIL WIND 「Trample on "Schatten!!"」
このあたりはもっと好きだったタイトルがたくさんあった気がするのですがなかなか思い出せない…
中でも好きだった作品はやはり「あやかしびと」。
中央東口さん✕東出さんのタッグは最強。
そしておそらく08冬コミで発見して発売前から超期待していた作品、「シャッテン」。
作品自体もめちゃくちゃ大好きだったし、直筆サインとかいろんなグッズを持っていたことも思い出深い作品。
丸戸信者期
代表タイトル:
戯画(企画屋) 「この青空に約束を-」「パルフェ」「ショコラ」
AQUAPLUS 「WHITE ALBUM2」
HERMIT 「世界でいちばんNGな恋」
当時イキった陰キャオタク高校生だった私は「いやゲームで感動して泣くとかないっすよw」とかのたまっていたのですが、生まれて初めてコンテンツで泣いたのが「こんにゃく」でした。
「きみある」と同様、今でも定期的にプレイする大好きな作品です。
「こんにゃく」でものの見事に丸戸信者と化した私は「ホワバム2」、「ダメ恋」と丸戸作品に浸り続けました。
丸戸さんはその後ラノベ作家へ転向、「冴えない彼女の育て方」を執筆されますが「冴えカノ」も好きな作品です。
Bamboo信者期
代表タイトル:
OVERDRIVE 「キラ☆キラ」「DEARDROPS」
GROOVER 「グリーングリーン」
「キラ☆キラ」をきっかけにOVERDRIVE作品、Bambooさんにハマり、結果的にmilktubというバンドのライブにも通うようになったりと陰キャオタクへ最も大きな行動変容を促した作品でした。
「キラ☆キラ」は今となってはよくあるバンドモノっぽい作りなのですが、メインヒロインのシナリオがかな~り深刻だったり、学生バンドでありながらロードムービー的な要素があったりと当時としては非常に新鮮で面白かったです。
この作品も未だに定期的にプレイする作品の一つです。
事後期
代表タイトル:
TOKYOTOON 「マルコと銀河竜」
key 「Summer Pockets」
Frontwing 「グリザイアの果実」
あかべぇそふとつぅ 「車輪の国、向日葵の少女」「G線上の魔王」
この辺は大学も卒業した後、コロナ禍が始まって引きこもり・暇になったがために後追いでプレイした作品群です。
あまり気持ちは入ってないですが「マルコと銀河竜」はすごく好きでした。
番外編:PC98→SS→DC世代
代表タイトル:
「YU-NO」「Desire」「EVE -burst error-」
ERGにハマる以前からサクラ大戦が大好きだったおかげでセガサターンを持っており、その流れでやってみれば、と進められたのが菅野ひろゆき先生がシナリオを書かれたこの3作品。
特に「EVE -burst error-」が大好きでした。
最後に
こうして振り返るとあんまりタイトル数をプレイしていないように思えますが、当時は毎月5-6本のタイトルを買っていたはずなので忘れ去っている名作があるはずなんですよね…
こういう過去にプレイしていた作品の脳内アーカイブみたいなものが失われていくのは切ないですね(iTunesからもいつのまにかサントラ類が消えていた…)
ひとまずまた10年後に見返して思い出せるように今のうちに書き残しておけて良かったです。
ではまた。
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