chap55:二人目不妊で悩んでいます。｢今日は無理､疲れて体が動かないから明日｣と言われます。
恋人・夫婦仲相談所の所長をしています。相談やりとりを匿名・背景をぼかして紹介することで、類似の悩みを持つ方々の指針になればと考えています。相談所は、ご本人と特定されぬよう時期をずらして公開了承を得る仕組みです。noteにもコラムとして掲載しましょう。
イツキさん（38歳）のお悩み
□「疲れているから今日はできない」ってどういうこと
36歳で同い年の夫と結婚し､すぐに長男を授かりましたが､2人目に向けてなかなか進まず悩んでいます｡
年齢的にも厳しくなっていますが､行為があって授からないなら納得できても､行為がないまま時が過ぎ去るのがつらいです｡
共働きで､できたら1人目が１歳半の育休明けまでに2人目の妊娠がわかり休み延長という形を取りたいのです。
１歳で再開してから夫を急がせたり、機嫌悪くなったりしたためか（すごく反省）２～３回ほどで夫から｢疲れているから今日はできない｣と断られるようになりました｡
中折れというかED傾向もあったみたいです。
それは数ヶ月後に少し話しただけで薬をもらってきてくれました｡
私の仕事の都合もあり､できない時期もありましたが､もともとは淡白な二人で､夫は「今日だ」と言ってくれればその日にする､月一回ぐらいでいいだろうと協力的でした。私も排卵日検査薬でチェックしたりしていました。
その日といっても｢今日は無理､疲れて体が動かないから明日｣ということが多く､結局タイミングよくできたのは1年で１～２回だと思います｡
今は排卵日EDということも知り､特に知らせず誘ったりします。
最後にできた日も射精までにかなり苦労してお互いとても疲れたので､夫はもうあんな大変な思いをするなら、と嫌になってしまったのかもしれません｡
毎日11時頃の帰宅で疲れているのもわかります｡でも私が優しく夫の気持ちに添えは添うほど私の希望とは離れていきます｡ 行為まではなくても服の上からのスキンシップ、や会話はけっこうあり仲は良いです。
触れ合いたいといったら自分もそうだと言ってくれます｡夫はできたら2人目もほしいけど今の子もかわいいしね､と私の方が2人目の気持ちは強いと思いますが､それもわかっているはずです｡
年齢的に余裕があれば数年かけられるのに､と思いますが、どこから改善したらいいのかわかりません｡
でもこのまま時が過ぎ去ったら､いつかどこかで､あなたがあの時努力しなかったから､私の貴重な時間を無駄にしたなと不満をぶつけてしまいそうです｡ プレッシャーをかけないように気をつけていますが､もっと私の気持ちを話した方がいいのか､どのように夫に働きかけたらレス解消＆妊娠が近づくのか､アドバイスいただきたいです｡
□相談所より
「事務的で無機質な理由をかかえげているからつまらないSEXになるのでは」
イツキさんのご相談内容を拝見いたしました｡ 過去のご相談内容も拝見し､旦那さんとのセックスレスで悩まれていることが分かりました｡
２人目のお子さんを望んでいるのだけれど､旦那さんがあまり協力してくれないのですね｡ ｢子供を授かること｣は１人ではできないことなので､とても悩むところだと思います｡
イツキさんは､早く２人目が欲しいと願っているのだけれど､旦那さんとのすれ違いもあり､どうしてよいのか分からなくなってしまった。
｢授かるための状況｣つまり､｢SEXがない｣という状況を何とかしなければ､授かることができないし､そこを解消するだけで｢授かることができる｣ようになるんですよね｡
１番にすり合わせなければいけないこと｡
イツキさんご夫婦が｢どうして子供が欲しいのか｣ということではないでしょうか。
イツキさんはその理由は何ですか。育休のための子作りですか。旦那さんはその理由に納得されてますか。
"1人目が１歳半の育休明けまでに2人目の妊娠がわかり休み延長という形を取りたい"は、働く女性にとってもっともな理由でしょうが、あまりに事務的で無機質で SEXに重要な ほとばしる愛が感じられない言葉です。
文章にするときびしい言い方になりますが、SEXはそんな合理的にとらえるとつまらない行為になってしまうと思うのです。
過去のご相談内容を拝見していると､イツキさんは｢２人目が欲しい｣という気持ちでいっぱいいっぱいになっている。 その気持ちは､すてきなことなのですが､｢セックス＝子作り｣という考え方が先にきてしまって、猪突猛進の雰囲気がにじみ出ているのでは。
「セックス＝愛し合うこと｣という気持ちが隠れてしまって、旦那さんには事務的理由しか伝わっていないのかもしれない｡
男性は｢子作りのための営み｣をプレッシャーとして感じてしまう傾向にあります｡ 着床のためにしなければいけない！と思うと､あせってできないものです。
□ED突入の原因ってなんだ
もう一点、意識することは｢夫婦間の営みって何？｣ということです｡ 男女問わず｢本当の趣味や趣向を､パートナーに伝えていない｣という方がたくさん｡
私はセクシースイッチと言っていますが、｢そちらの世界に入り込むきっかけ」がなければ､しらけた感情のままの営みになってしまう｡
つまらない。燃えない。気持ちよくない。の３拍子。
別の相手（風俗や動画、DVD、グラビアなど）に､自分の欲求をぶつけたくなる。
旦那さんの本当のしたいことは､どんなことなの。
ここを汲み取ることは重要ポイントです。
｢勃起しない理由｣としての答えが見えてきます。
パートナーの下半身問題。
私たち女性は､どうして良いのか分からないことだらけ。
とてもデリケートな問題なので｢勃たないこと｣を重要視するのではなく､｢彼のセクシースイッチは何か｣と､観察する。さりげなく聞き出す。推測する。
そして､イツキさんの中で｢愛する旦那さんの子供がほしい」と心から願う。
着床のことばかり望むSEX と「目の前の人を心から愛している」と思うSEX。後者のほうが断然リラックスして、脳も性器官の動きも俄然いいほうに向かうと考えています。旦那さんにも、その気持が通じますので二人共ハッピー気分で時を過ごすことができます。
イツキさん、愛です♡愛をもって旦那さんんを包み込んで♡
参考記事
https://allabout.co.jp/gm/gc/64776/
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