できるようになるため、努力するのか、工夫するのか
公立保育園で造形活動を提供しています。障害・老人福祉施設でも造形活動を提供しています。今日は障害福祉施設で造形活動をしてきました。
今日伺った施設では、毎月1回決まった日に継続して造形に取り組んでいます。今日は画面の再構築をしてみました。絵を描くとき、絵の具を使うとき、「こういう作品を描こう!こういうテーマで表現しよう!」と、いつも狙って制作するわけではありませんよね。画用紙に思うまま、好きな色やいつも使わない色を使って塗りたくりをしたりして、出来た画面から発想が膨らむこともあります。
月一回の活動の中で作った絵の具の作品をとっておいて、それを切ったり貼ったりして再構築しました。コラージュという技法を使った作品作りです。
参加者の障害の程度はそれぞれ。はさみが難しい、のりが難しい、各人に併せてできることを行います。
指導者としての裏テーマはのりとテープの使いこなしです。
そのうえで、色や素材のペアリングを考えられる人はさらに狙って作っていこうという試みでした。
テープは重たい卓上用、ハンディタイプ、テープにカッターが付いたもの、等、障害者自身が自分でテープを使うためにどんな道具の形状がいいのか、ということも考えます。
本人が楽しんでやりたいとき、いつも隣にいて手伝うわけにはいきません。障害の都合、できるようになるために頑張ればいいってものでもありません。この場合、障害がどうとか関係ないかもしれません。私だって中指と小指で使う道具があったら使いこなせないし。どうしたら作品作りができるか環境設定は、できるだけ本人とヘルパーさんとすり合わせて活動を展開するようにしています。