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青い海の向こうに

旅をやめられない理由を考えてみた。よくよく、考えた。新しい出会い、文化。風景、リフレッシュ。なんだろうか。

海がすきで、サーフィンによく行った。何があるかもわからない青い海の向こうを見ながら、ふと思った。ワーホリに行こう。

人生初の一人旅は家族の反対をほぼ無視する形だった。大学をたったの半期で休学してオーストラリアに語学勉強。辛くなったらいつでも帰ろうとワーホリ、スタート。このワーキングホリデービザは働きながら旅ができるという魔法のようなビザ。わたしは海が綺麗なオーストラリアを選んだ。

朝散歩に行った。オージー(オーストラリア人)の朝は早い。7時前からどこのカフェも満席。かぞく揃って、犬まで連れて。微笑ましい光景に遠い海の向こうの家族を思い出した。多くの人が手にマイカップを持って入店。エコ精神が熱いこの国がすぐにわたしを夢中にさせた。そんな、自然と共に生きる国だった。海が綺麗で野生動物がたくさんいた。

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もう一つ。行ってみて、わかった。オージーはどこだろうか、国籍がみんな違う。そう、移民の国だった。目的はそれぞれ、ビジネス。語学勉強。出稼ぎ。バケーション。そうか、わたしもそのうちの一人。だからこそ出来上がっていたであろう居心地の良さ、新しい刺激。暇があればビーチに行った。夕日を見てビールで乾杯。自国の事や自分の事を語り合った、耳を傾けあった。より良い明日のために。 「 僕の国は貧しいんだ、本当に。日本はリッチでいいね。」 彼の言葉で自分の恵まれた環境に気づく。「日本の海はココと比べるとゴミだらけだったね。」自国の友達と新しい発見。帰国したらビーチクリーンをしようと、約束を交わした。世界中の生の声、文化、が刺激をくれた。わたしがあなたの国に行ったら案内してね!わたしもあなたの国に行ったら連絡するからね!またこのビーチで会おう。約束した。

突然のコロナ騒動。殆どの友達は自国へ戻ってしまい、わたしも今日本にいる。彼らは今どこで何をしているのだろう。彼らの国を訪ねた時には再会して、新しい思い出をつくりたい。まだまだ訪ねたい人がいる。もう一度同じ場所で語り合いたい。あの日の夕日も透き通る青い海も友達と見た。美味しい料理もビールも。誰かと時間、空気、話、風景を共有するって素晴らしい。

よくよく考えた。人が人を動かす。だから #私たちは旅をやめられない  青い海の向こうにみんながいるから

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