もう少し2人で頑張ってみる
流産後とにかく次の妊娠が待ち遠しかった
精神的にボロボロな私が救われるには、妊娠しかないと思った
だから流産手術後すぐに、
有名な不育症クリニックで検査をしたり
きちんと排卵しているか確認するために婦人科を受診したり
風疹抗体検査を受けたりと
バタバタと病院通いをした
そして毎月、排卵日数日前から夫と協力し、毎晩タイミングを取った
温活したり、食生活に気をつけたり、子宝成就で有名な神社・お寺に行って神頼みも沢山した
だけど3-4ヶ月経っても妊娠しない
たった数ヶ月。でも妊娠だけを今か今かと待ち望む私にとっては永遠とも思えるほど長い時間
生理がくる度に焦り・不安・切なさ…色んな感情が混ざり合い頭も心もグッチャグチャ
1月の妊活も上手くいかなかった私はついにパニック状態に陥り、有名な体外受精専門クリニックの初診予約を取っていた
病院が嫌い、痛いことが苦手な私にとって体外受精は避けて通りたい道
だけどもうこの方法しか私にはないんだと思ったのだ
初診は夫と一緒に行き、内診・精液検査・血液検査など基本的な検査を行った
最初に私だけ院長先生と話す時間があった
私の問診票や過去の病院での検査結果などを見て先生は「厳密に言うとあなたは不妊ではないけど、体外受精するの…?」と尋ねてきた
「なかなか妊娠できないのがつらくて…」と答えると「そうか」と
診察室を出て夫に先生に尋ねられたことを話した
そして夫婦2人と先ほどの院長先生で行われた診察の際、夫が先ほどの発言の真意について尋ねたところ、
「流産後はホルモンバランスが崩れやすいから妊娠はしにくいもの」
「自然妊娠できる体に、体外受精という謂わば“余計なこと”をすることが良いとは限らない」
「体外受精をやっても絶対に妊娠できるというわけではない。普通に妊活していて生理がきてしまうより、体外受精がダメだった時の方がダメージでかいはず」
と話してくれた
なるほど…確かにそうだよなと思った
体外受精がなかなか上手くいかない時のショックの大きさはなんとなく想像していたけど、体への影響までは考えていなかった
1歳でも早く挑戦した方が良いものだとばかり思っていた
「夫婦2人で相談して、体外受精に進む場合は生理3日目に受診してね」とのことだったが、要は「焦りすぎずに、もう少し自分たちで妊活続けても良いのでは?」と言いたかったのだろう
さて、どうしよう
私の中でまだ答えは出ていない
当分出ないだろう
夫はもう暫くは自分たちのタイミングで頑張ろうと思っているらしい
生理まであと3週間あるので
もう少し考えよう
神様にどちらがベストな選択か聞けたらいいのに
その日は節分だったので、帰り道に恵方巻を買って晩ごはんに食べた
去年はちょっと豪華な恵方巻を予約して食べたのだけど苦しくてたまらない1年になったので、今年はなんとなく質素めなものにした
「鬼は外、福は内」と豆まきもしたしきっと良い1年になるはず