失敗しない人間関係マニュアル【価値観が違っても安心】「人間関係基礎講座4」
価値観が違う人とのコミュニケーションは苦労するし、ストレスになりますよね?理解しあえないと本当に辛いものです。価値観の違いは相手が問題のように見えがちですが、実はほとんど自分の問題が原因なのをご存じですか?
私はカウンセラーをやってきて、夫婦ケンカの相談も受けたことがありますが、奥さんから酷いご主人だと聞いて内心構えながら、ご主人に会ってみると、全然普通の方で話の分かる人が多いのです。
このように意外と本人の意識の転換がカギになっているように思います。
では、どうすればいいのか?というと・・・
結論は「価値観が違ってもそのままで良い」です。
この記事を読むと価値観が違う人への対処方法と考え方が理解できるようになります。それでは、一緒に考えてみましょう!
1.人はそれぞれの個性が、その人の価値になっている!
(1)自分の価値観でみると理解できないことを知る
コミュケーションは、第1回でもお話したように「心のキャッチボール」です。キャッチボールをしようと思えば、先ずはお互いが離れますよね?
二人が同じ位置でキャッチボールはできません。これはちょうど相手の個性や価値観を認めない人と同じです。同じポジションにさせようとしているのです。
このように人間関係が上手くいかない人は「相手の個性を認めない」ことから出発するのです。
自分の好きな物は相手も好きだろう、自分が嫌いな物は相手も嫌いだろうと考えてしまうのです。
思い通りにならないことや、自分と価値観が違うことでストレスを抱えている人が多いのです。人は、独特の個性を持っているものです。同じ家族であっても似ているようで、一人一人違います。
私の友人に一卵性双生児がいたのですが、顔形は瓜二つ見分けがほとんどつきません。同じ家庭環境で育ち、生まれた時も同じですが、性格は全く違っていたのです。
また男性と女性は全く違います。プラスとマイナスですから、引き合いますが、違いは大きいです。
女性から男性を見たら、到底、理解できないことも多いですが、理解できないことを葛藤するのではなく、理解できないものだと受け入れることが大切です。
(2)男性と女性の違い
男性と女性の違いですが、例えば、女性は親しい関係になると、何でも話す関係になりたいと思います。一方、男性は親しい関係になると、何も話さなくても分かり合える関係になりたいと思うのです。
結婚は、話したい妻と黙りたい夫との生活が始まるのです。
また、男性は要件があるから話すのですが、女性は話したいから話すのです。男性は早く結論を知りたいのですが、女性は間のプロセスを話して共感して欲しいのです。
ですから、夫から「だから結論は何?」となるのですが、妻はプロセスを話したかったのに結論を聞かれて不満になってしまうのです。
女性から男性を見ると会話が簡潔でつまらなく感じますが、男性から女性を見ると、長々と回りくどいし何を結局言いたいのか分からなくなるのです。
男性と女性は金銭感覚も違います。男性は必要なものならば借金してでも買いますが、女性は必要なくても安ければ買いたくなるといいます。
男性と女性は余りにも違うので、理解しようとすると簡単ではありません。しかし、違うからこそ価値があるのだといえるのです。
2.相手の個性や価値観を尊重し、理解することの大切さ
例えば、ホウキとチリトリがあって掃除ができますが、ホウキとホウキ、チリトリとチリトリでは掃除はできません。
またアイロンとアイロン台があって、洋服のシワを伸ばせますが、アイロン台が二つあってもシワは伸ばせません。
個性を自分のために使おうとすると、価値が見い出せなくなり、お互いのために使うことによって、その価値が見い出させるのではないでしょうか。
ホウキがチリトリに成れと価値観を押し付けるのは、チリトリが持っている良い点を壊すものとなるのです。チリトリの持っているものが壊れてしまえば、もう掃除をきちんとすることができません。
ですから、価値観が合わなければ人間関係ができないという価値観こそ変える必要があるのではないでしょうか?
お互いが相手のことを理解することの方へ、考えをシフトしなければなりません。
このように、夫婦、親子、兄弟、友人、全ての人間関係で、発想の仕方や愛情表現も変わるので、大きな心でお互いを認めていきましょう。
自分の思い通りにならないから悪い人だ、思いやりのない人だと安易に誤解しないことです。
3.個性や価値観の違いを克服する方法
【 クオリティータイムを持つ 】
忙しい毎日ですが、定期的に夫婦だけで、家族で水入らずのクオリティータイム、質の良い時間を持ちましょうということです。
夫婦であれば、雰囲気のある喫茶店でデートの時間を持ってみるのも良いでしょうし、ご主人の趣味が釣りならば、奥さんも釣りに出掛けて、深い交流をしてみるのも悪くありません。
そして、お互いの過去の想い出を振り返ったり、未来の夢を明確にする交流の機会を持つのです。この時に無理に話しをまとめなくても構いません。無理にまとめようとすると葛藤が起こる可能性があるので注意が必要です。
定期的にお互いの話しを尊重し共感し「目を合わせ、じっくりと耳を傾けて聴いてあげるのです」
親子関係でも子供の話しをじっくりと聞く機会を設けましょう。兄弟が何人かいるのならば、出来れば一人づつ交代で親とじっくりと話すことも大切です。
注意したいのは、すぐに忠告してしまわないで、子供がどんなことを感じ、どんなことを考えているのかを注意深く聴いてみましょう。
親は自分が学生時代に戻って、友達のような位置に降りて聴くのです。親の立場で聴いてしまうとすぐに意見したくなるのです。
夫婦、親子がこのように「相手との個性の違いを認めると心が楽になる」のです。心のキャッチボールなので、一緒努力投げるのではなく、先ずは相手のボールを受け取るところから初めてみましょう。
4.まとめ
相手の個性、価値観は、その人が持って生まれたものであり、育ってきた環境からくるものです。いわば、その人の歴史であるともいえるでしょう。その歴史の中には、辛いこと悲しかったこともあったことでしょう。
私たちが愛を持てば、その人の辛かったことを理解してあげたいし、どんな悲しいことがあったのかを理解してあげたくなるのです。
今回は、ここまでとなります。
さて相手の個性、価値観を理解するためには、相手の話を聞いて理解する必要があります。では、上手に話を「聞く」にはどのようにしたらいいのでしょうか?
次回は、相手の話を上手に聞く方法をお伝えします。
■「人間関係基礎講座5」
「会話の苦手な人でも安心の人間関係を徹底解説!」
「相手の話を上手に聞く方法」です。
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