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エジプト🇪🇬アブ・シンベル

【旅した日*2024.12/3ー12/5】

 1ポンド≒3円

世界を巡る夫婦旅🌏34カ国目

日帰りで来る人が多い中、あえて2泊3日する。
日の出のアブ・シンベル神殿と、ライトアップされたアブ・シンベル神殿を見るべし!
って書いてあったけど、2回料金かかるからライトアップは諦めた。

遺跡巡りはYouTubeを見ながらのセルフツアー。
参考動画:エジプト考古学者 河江先生

アスワンからアブ・シンベルへ

アスワンバスステーション

歩いていける距離ではないので、ホテルにタクシーを依頼する。
アスワンはUberは使えないらしい。
ホテルのオーナーがindriveを使って呼んでたから、そっちなら使えたのか。
何で国内で使える交通アプリが違うのか。
(カイロはUber使用可能)

《交通アプリ》

アブ・シンベル行きは朝8時出発らしい。
オーナーに6時半集合と言われたので向かうと、朝ごはんをテイクアウト用にしてくれていた。
タクシー代もオーナーが払ってくれて、いい人すぎて大好きになった。

迎えに来てくれたタクシーのおっちゃんも、アブ・シンベル行きのバスを一緒に探してくれた。
どの国にもいい人は絶対いると再認識。

調べたら大型バスが走っているようだけど、案内されたのはミニバン。
どうやら、今日は大型バスはやっていない様子。
(大型バスも運転手から直接購入。現金払い)
満席で、朝8時に出発。
外国人は200ポンド(600円)現金払い

スピード出しまくりのミニバン

アブ・シンベル

1回のトイレ休憩を挟んで、アブ・シンベルへ。
4時間くらいの乗車。
途中で私たち以外が全員降りちゃった(多分全員スーダン人)ので、もう一台のミニバンへ乗り換え。
こっちはほぼ観光客だった。
何で私たちだけ違うミニバンだったんだろう。

アブ・シンベル神殿の目の前で停車。
私たちと、もう一組以外下車する。
みんな日帰りなのだろうか。

残った一組がまさかの日本人夫婦だった。
一緒になった日本人夫婦と、ホテルも一緒だったのでミニバンでホテル前まで送ってもらい下車。

この夫婦は1年くらい旅をしていて、そろそろ日本へ帰るところだと。
旅のお話を色々聞かせていただき、これからの国へのワクワクが溢れてくる。
世界一周旅をしている、日本人夫婦に会うのはこれで2組目だ〜。
日本語が嬉しすぎる。

到着した日は、特にすることもないのでアブ・シンベルの街を散策することにする。

でも、ちっちゃい街でほんと何にもない。
何にもないので、アブ・シンベル神殿へ偵察へ。
18時からライトアップされるらしく、勧誘が結構あった。
興味あったけど、入場チケット代とライトアップ鑑賞代は別らしいのでやめておく。
丁寧に説明してくれた男の子は、何故か好意でスカラベ(フンコロガシ)の2cmくらいの置物をくれた。

夕陽を見ようと彷徨っていたら、声をかけてくるおっちゃんが。
『俺のホテルの屋上から見な!』って。
『ん〜、お金払えませんよ?』って言ったら好意だと。
疑いながらも屋上へ。

大きな夕陽

その後、ウェルカムドリンクも用意してくれて少しお話をした。
南部はヌビアと呼ばれる人が多く、飲み物は【ハイビスカスティー】が主流らしい。

ハイビスカスティー

終始、何かあるんじゃないか?と疑っていたけど本当にただのいい人だった。
カイロのせいで、疑うところから入ってしまう癖ができちゃったみたいだ。

良いオーナーのホテル

アブ・シンベル神殿

アブ・シンベル大神殿(ラメセス2世)とアブ・シンベル小神殿(妻ネフェルタリ)からなるアブ・シンベル神殿。
ナイル川の氾濫を防ぐべく、アスワンダムが建築されるが、その影響によりアブ・シンベル神殿は沈んでしまうことに。
さあ、どうしようか?
ユネスコ協力の元、65m上に移築することが決定する。
世界各国の協力を経て、現在の場所へ無事移築。
ブロック状に切り分けて、移築する方法。
大神殿は800個くらい、小神殿は250個くらい?に分けられたそう。
よく見ると顔とかに切った跡が残っている。

65m上へ移築
元の場所は沈んでしまっている
ブロック状にして移築
切った跡もしっかり確認できる
移築後も、川には結構近い

これが世界遺産第一号である。

チケット

ビジターセンターを通ってチケット売り場へ。
キャッシュ不可でクレジットカードのみ。
神殿は17時までで、18時からライトアップが始まる。
ライトアップのチケット売り場は別の場所。
時間になると声掛けが始まるので、そこで買えばOK。
聞いたところでは900ポンド(2700円)だったような。

アブ・シンベル大神殿

自分大好きラメセス2世

建築王ラメセス2世の神殿。
数あるエジプトの神殿の中でも、最大の岩窟神殿らしい。
正面の4つの像は全てラメセス2世。
像の部分にそれぞれ名前が書いてあり、年代が違うことが分かるよう。
となると、若干顔も違うのかな?
年代的に言えば、右から2番目→3番目→4番目→1番右の順。
自分大好きラメセス2世である。

左から2番目のラメセス2世の上半身は落っこちてしまっている。
これはラメセス2世の生存中に、地震によって既に落ちてしまったようだ。
修復が難しく、諦めてそのまま放置されていた。
今の場所に移動後も、そのままの形で再現されている。
この落ちた上半身の横に立ってみたけど、巨大すぎてびっくりする。

手前に落っこちた上半身

右から2番目のラメセス2世には、修復の跡がよく見られる。

手の部分の下にブロックで修復した跡が見える

台座部分の【カルトゥーシュ】には、ラメセス2世の色々な呼び名がズラズラ書かれているらしい。

カルトゥーシュ=囲まれた文字

1番左のラメセス2世の横の壁には、ラメセス2世とヒッタイト王女の婚礼のことが描かれたものがある。
柵があって、近づけないのでよくは見えません。

こんなにじっくり外を見てるのなんて、私たちだけでしょう。
河江先生のおかげで全然進みません。
やっと、ここから中へ入っていく。

オシリス柱がずらり

あ〜圧巻だわ。
朝7時半で既に人はいるんだけど、みんな譲り合いで最終的に誰もこの空間にいない写真が撮れた。

柱は全てオシリス神。

自分と比べてみると、大きいのが分かるでしょう?

入って右手の壁には【カディシュの戦い】を描いた壁画が。
ラメセス2世のペットのライオンが描かれているというので、目を見開いて探す。

真ん中上に、座っているライオンの姿を確認

左手の壁には【カディシュの戦い】での有名なシーンが描かれている。
敵の罠にハマったラメセス2世が1人で敵とで戦うことになったシーン。

腰に馬の手綱をつけて、果敢に挑む姿

全ての壁に、色々描かれていて、それが綺麗に残っているもんだからなかなか先へ進めない。
意味は全然わからない。

古代エジプトでは、船と神殿は大きな意味を持っているらしく船の絵もしっかり描かれていた。
船は神を運ぶ神輿。

1番奥の至聖所に行くまでに、左右にいくつか部屋があるので覗いてみる。
しっかり全面に絵が施された部屋もあれば、片方の壁は何にも書いてない部屋(未完成)もあった。
この石を削って、描いたのかと思うと古代の熱量やっぱり半端ない。

全面描かれている部屋
片面だけ描かれている部屋
本来は右の石で、これを彫って描いたと思うと、、
青色だけ僅かに残っている

やっと至聖所まで辿り着いた。
まあ、この至聖所も凄すぎる仕掛けがあるわけで。年に2回(2/22、10/22)だけ、ここに太陽の光が入るようになっているらしい。
入り口から至聖所まで一直線。
※現在では、ライトアップされているので、他の日でもちゃんと見える。本来は真っ暗。

右から、ラーホルアクティ神、ラメセス2世
アメンラー神、プタハ神

4体は右から、ラーホルアクティ神、ラメセス2世、アメンラー神、プタハ神。
ラメセス2世以外はエジプトの主神。
遂にラメセス2世は神に並んでしまいました。

太陽の光が当たる時、ラメセス2世にはずっと当たり続け、徐々に他の神にも光が当たり、1番左のプタハには光が全く当たらないという仕組み。

、、、、、すんごい。

アブ・シンベル小神殿

ネフェルタリの神殿。
4体のラメセス2世と2体のネフェルタリが正面に。ちっちゃい像は2人の子供。
自分の神殿じゃないのに、やっぱりラメセス2世は自分大好きちゃん。

中に入ると、大神殿とは全然違う柱。
これは全部ネフェルタリなんだろうか?
髪が外はねで、エジプト感がない。エジプトと言えば、おかっぱじゃないの?

おかっぱじゃ無い

至聖所なのか、奥の部屋には何にもなかった。

大神殿と比較すると、やや壁画の黄色がしっかり残っていた印象。

アブ・シンベル神殿のオープン時間は、朝6時。日の出で染まる神殿を見るならばオープンと同時がいいかもしれない。
ツアー客も結構いたので、きっとそれ狙い。
このツアー客はクルーズ船の人たちだろうか。

9時にもなると、さらにツアー客が増えて大変な状況に。

激混み

神殿へと向かう夜の道は意外とカラフル。

合計2時間半くらいの滞在。
ホテルに帰って、朝ごはんをいただく。
このホテル、朝ごはんの時間は何時でもいいらしい。優しい。

ちょっとゆっくりしたら、今度はまた街散策へ。
適当に歩いていたら、そこはヌビア人の街だった。

子供達に手を引っ張られて、連れて行かれた先で女性陣に歓迎される。
気づいたら椅子が用意されて、男性陣に囲まれるという感じ。
ヌビアだからか、やっぱりおもてなしはハイビスカスティー【カルカディ】

『ただただ嬉しいからやってるんだよ』って言われたけど、最終的にチップ取られた(笑
なんだったんだろう。

子供に引っ張られたら、断れない
ハイビスカスティー【カルカディ】

この街はど田舎すぎて、うるさい声掛けもないし雰囲気もいい。

アブ・シンベルグルメ

new abu simbel

メニューが1000円越えで、結構高いなーと思ったら量がすごかった。
これで、逆に1200円しかしてないからお得。
味もとても美味しい。
写真には無いけど、モロヘイヤのスープもここで飲むことができて満足。
かのクレオパトラも飲んでいたというモロヘイヤスープ。ガーリックがめちゃ効いてて、美味である^^

BEEFCASSEROLE 1200円
フォークの差し方は斬新

ホテルに近い地元のお店

Google mapsではヒットせず。
いい香りに釣られて入店。

焼いた鶏肉とビーフをいただく。
味がないので塩をセルフでかける。
ビーフ美味しいなあ。

この匂いにやられて入店。味は塩が足りなかった
絶対ついてくるパンが好きではない

Sobek restaurant

ホテルのオーナーオススメのレストラン。
よく分からないので適当に頼んでみたら、ナス尽くしになってしまった。
まあ美味しいけど、普通か。
ピザも注文できたので別日にテイクアウトしてみたが、微妙だった。

【しもつかれ】を思い出させる見た目
マルガリータピザだけど、、、
ピザというよりパン

宿泊
【Summer Land Hotel 】

バス停が近いので選んだホテル。
ウェルカムドリンクでハイビスカスティーをいただき、朝ごはんは何時でもOKとの優しさ。
アブ・シンベル神殿にも歩いて20分くらいでいける。

◻️2泊3日:9560円 朝食付き
◻️Good:水回り◯Wi-Fi◯快適さ◯
     バス停が目の前
◻️Weak:なし

朝ごはん


次回、次の街"ルクソール"へ移動します。

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