偶然と必然、わらじ荘とのふしぎな出会い。
住んでないけど気持ちは「わらじ荘」荘民。
北海道の夏は、お盆が過ぎれば終わるというのが定説なのに。
なんでしょう、この暑さは。
今年の2月にはじめてあんなちゃんに会うため、わらじ荘を訪れてから。通常、人とは距離を保って付き合いたい私にはめずらしいぐらいに、わらじ荘には足しげく通っていると思う。
「おー。なんだかおもしろいことやってるねー」という時もあれば、「ちょっと行っていないあいだに、新メンバーがふえている!」という時もあり。
コロナ禍の最中にあって、わらじ荘というところは驚くほど「人」が引き寄せられるハブスポットになっている。
シェアハウスわらじ荘とその周辺の人びとを私は「わらじメン」と勝手に呼んでいるのだけど。わらじメンの一人ひとりは荘の住人になるまでにソロプレイヤーで何かやっていたり、実現には至っていない何らかの「やりたいこと」を抱えていたり。
「函館ってつまんない。なにかおもしろいことないですかねー」というキャラがひとりもいないのが面白い。
「わらじ荘ってなに?」という方には、ぜひシェアハウスの住人たちのnoteを読んでみてほしい。
函館の観光エリアと居住エリアのはざまに位置する「わらじ荘」。NHK北海道のローカルフレンズ出会い旅という番組に私が企画応募し、2回紹介させてもらった。わらじ荘を初めて訪れてからの半年間に、わらじ荘は文字通り成長し拡大した。そのスピード感は、間近で見ている私にとっても驚きで。
「このひとたちの何がスピードを生み出しているんだろう」と書き残していきたくなった。いわば、ほどよい距離、ほどよい関わりの『スープの冷めない距離』から見た観察日記。あるいは、ラブレターと言ってもいいかもしれない。
Twitterがリアルにつながるきっかけに。「デジタルネイティブが拓く北海道の未来」
わらじ荘をはじめて訪れるきっかけになったのは、2月に函館アリーナで開かれたSNS活用のセミナー。SNSを通じて知っている北海道のローカルプレイヤーの方(面識はあったりなかったり…)が多く登壇されるということで、「バイブス全道大会だ!」と軽く勘違いをした私は楽しいトークイベントに参加するつもりで出かけて行った。ふたを開ければ、道の総合通信局が主催するいたって真面目なセミナーで、参加者の7割ほどがスーツ勢。「デジタルネイティブが拓く北海道の未来」、この日のセミナーはのちのち「デジタルネイティブの時に…」とよく会話にあがるようになる。
この時、会場にわらじ荘代表のあんなちゃんこと下沢杏奈がいたらしい。セミナーを聞きながら同時にその内容を絵に描いていく、いわゆる「グラフィックレコーディング(グラレコ)」を手元でしていたらしく、それをNHK北海道札幌局の広報担当の方が見て声をかけたのだそう。そしてあんなちゃん本人がTwitterに登場する前に、「デジタルネイティブの時に、函館の学生さんがグラレコをしてくれたらしい。ありがとう!」と登壇された方たちが呼び掛けていたのを私もTwitter上で見ていた。あんなちゃんが「私ですー」と答え、私は「こんな近くにそういう学生さんがいるんだ。機会があったら会ってみたいな」と思った。
それが意外にはやく、実現することになる。