「どっちも好きなの。」という瞬間の、ざわめく胸のうちについて(3)~故郷・札幌をただ見守る
#札幌discover のハッシュタグを付けて投稿されたなかで、個人的に「なるほど…」と考えさせられたツイートがありました。
この方の言っていることは正しいうえに、最後 牛たちへの思いで ほっこり締めているすばらしさ。
先の(2)で引用した道新さんのハッシュタグ付きツイートも、
リンク先は社説記事になっています。
「札幌で開催して良かったと思ってもらえるよう知恵を絞りたい。」
全文を読んでいただくと分かるのですけど、もちろん道新さんも諸手を挙げてマラソン札幌開催を歓迎していた訳ではないようです(少なくとも、この社説が出た時点では。)
あくまで書かれていることは道新さんの考えであって、#discoverの生みの親である 彼らの考えではありません。
#札幌discover の発起人である古賀さんたちは、タグにからめてオリンピック札幌開催の是非についてはひとことも語っていない。それは、強い意思のもとに。
「札幌で急にオリンピックのマラソン競技を開催することになって困った」ことと、
「札幌がいわれのないdisに遭った。ここでdisり返すのではなく、札幌・北海道・自分のまちの良いところをタグを付けて発信していこう」というムーブメントは
まったく別の話です。
こういったことを前提とした上で、
私いち個人が思うマラソン競技札幌開催について。
私は賛成でも反対でもなく、札幌の人たちを心配しています。
離れて暮らす親を思うように。
(実際、現在も札幌には親きょうだいが暮らしています)
ハッシュタグとは関係なく、いろいろな方たちがマラソン開催について
「困るよ」
「どうなるの?」
不安や困惑の声をあげているツイートを目にしていました。
市民の生活に影響がない訳はなく
その日を迎えてみなければ分からない
願わくは
何年も経たときに、札幌のまちの人たちをはじめ みんなが
「あの夏、北海道でオリンピックのマラソンが行われてね。
ビールを飲みながら応援したなぁ」
そんな風に、懐かしく思い出せるといいのですけど。
音もなく
砂時計から砂がこぼれ落ちるように
時は刻々とすぎていきます。
この文章を書いている12月20日までにも、マラソン開催について急ピッチで準備が進められているようです。
私は #札幌discover のタグをつけて写真投稿はしていません。
理由は、ふたつ。
ひとつは、自分のスマホアルバムに「これこそ、自分にとってのホームタウン札幌」と思う写真が1枚もなかったから。
もうひとつの理由は、ムーブメントの「きっかけ」であるdisに始まりこれからやってくるオリンピックのできごとを
私自身が「わがまちのできごと」として迎えるわけではないからです。
だからといって逆に、このタイミングでは#道南discover、#函館discover の投稿をするきもちにもなれなかった。
札幌を思いながら函館の写真をあげる
それは、どちらに対しても不誠実だと思ったから。
ただ、後に。
私は ある思いを胸に
「#函館discover」「#道南discover」「#北海道discover」のハッシュタグをつけた写真を
投稿することになります。
写真撮影地:函館市 JR函館駅前