5歳の私に伝えたいこと
家を出ると、一言もしゃべることが出来ない5歳の私は、社会と繋がる集団生活(幼稚園生活)へ入っていかなければならず、毎日を不安の中で過ごしていた。
なんたって、一番困るのは、私がしゃべらないので同級生のみんなが、(いやほぼみんなが正しいかな??)いろいろ言ってくることに対して、どう対処していいのかわからず、じっと、帰りの時間を待つという大変な日々。
一度、どうしても行きたくなくて、ぶらぶらと、近所の道をしばらく散歩して帰ったら、母親にばれ(当然です、ぶらぶら散歩せいぜい1時間なのだから)タクシーで幼稚園まで送られた記憶がある。
そんな中、幼稚園最後の発表会
みんなが上手く輪になって踊る場面。練習で何回やってもみんなのように上手く動けなくて、先生に引っ張られ、輪に入り、カーテンの袖の下がっていった。
結局、発表会当日も先生に引っ張られ下がっていった、記憶がある。
あっ、みんなと繋がることが出来ないを実感
私の苦手なこと=社会と繋がる集団生活=しゃべれない
幼稚園を卒園したその後も同級生たちと6年間の小学校生活を送るのですが、ありがたいことに、健康体で熱が出て体調が悪くなることがないため、ほぼ毎日(月曜から土曜日午前中)学校へ歩いて往復多分40分かけて登下校。
中学は、小学校の同級生たちと学区が違い3人ほどの同級生以外、全く新しい環境でほぼ普通の生活を送ることが出来た。
相変わらず人と話すことが苦手だった。
今の私から、5歳の私へ 『あなたは、偉い!!!』と
言ってあげられる。最近素直にそれを受け入れられる自分にも
『あなたは、偉い!!!』と、自分を褒めてあげることが出来る。
しゃべらない=何を話せはいいのかわからない
50代になった今も、苦手なことは、変わらないけれどとりあえず
5歳の私が、逃げずにいたおかげで今の私につながった。
最近、とっても、そう思える。