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大地くんに出会った、 愛。

佐藤大地選手。彼もまた、DDTの夢虹選手と同じく現役高校生のプロレスラーだ。HEAT-UPという団体に所属していて、DDTに参戦することも度々ある。見た目からは高校生と思えない程、デカくて逞しい体格が目を引くパワー系の選手でもある。

私は彼に出会うまで、腕も足も太くて、体のデカさで勝負してるプロレスラーは申し訳ないが心の底から好きと言えるほど好きにはなれなかった。
たぶん、幼少期に少し観ただけのプロレスがほんのちょっとだけトラウマだったから。
私は幼少期、1回か2回プロレスを観戦したことがある。でもその頃は怖さが勝って、自分より遥かに大きい選手に恐怖を覚えた。暗いところも苦手だったので、少し照明が落とされるたびに号泣した。それが、絶対とは言えないが大きいプロレスラーを推せない理由に少しなっている気がする。

だが、プロレスラーの大きさが強さにもなることはもちろん知っている。私の都合で苦手だのなんだの言ってられないことも。
そんな思いを抱えたまま、1月3日のDDT後楽園ホール大会。

出会うべくして、出会ってしまった。
出会わなければいけなかった。
この人に、出会いたかった。

推死ってこういうことか。

大地くんはそう思わせてくれた。気づいたら好きになっていて、それでもその日大地くんの売店には行けなかった。
その後、私はHEAT-UPの興行を観に行くことを決意。
所属している団体で活躍する大地くんは眩しくて、きらきらとしていて、とてもかっこよくて。
ベルトがかかった試合だった。大地くんと秦野友貴選手がもっているタッグのベルト。私はそれが、まさか挑戦者組の手に渡るとは思ってもみなかった。そこで、ベルトを獲った挑戦者組は、こう言い放った。

大地。お前は、ブレてないよな?
他所の団体行って、ちやほやされて嬉しいよな?
たしかに、お前はどこ行っても、他所でやっても上手くやれるよ。でもな、お前はHEAT-UPを背負って行ってるんだ。

私はこの言葉を聞いてはっとした。
はっとして、情けなく思う。私はプロレスラーの何を見てハマった?何を素晴らしいと思った?
こんなに誇りを持って戦ってる選手に対して、私のちっぽけな感情で彼らに対して好きなのか苦手なのかを判断するなんて、ものすごく失礼なことだと反省した。彼らが頑張った成果が体に溢れてるまでではないか。

だから、大地くんを好きになれてよかった。大地くんは私の大切な推し様だ。

それと、こう言ってはなんだが、彼が所属する団体を初めて観たのが、彼が負けた試合でよかった、ということ。もちろん勝ってても嬉しいけど、そうしたらあのマイクは無くて、私は自分をどう思いながら試合を見ていたのだろう、と思うとなんだかなと思う。
本人からは、「(私の観戦が)初めてだったのに、負けちゃって……」と言われたが、謝ることは何も無くて、むしろ謝らせてしまったことを後悔している。それでよかったのだ。
大地くんはこれからももっともっと飛躍するということだろう。期待しかない。
これからもどんどん活躍してほしいし、その体格で勝負に挑む姿をずっとずっと観ていたい。推させてほしい。

私のささやかな願いである。


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