マスク越しでいいからキスをしたい「リモラブ」
「出会い系」この言葉ほどイヤラしい響きのするワードはない。
私は二十代の頃、この「出会い系」のさくらをやっていたことがある。
そのせいか、本当に実在する人の方が多いだろうけど、偽物もいるのではないかと思ってしまう癖は無くならない。
この時代、出会い系で異性と出会って仲良くなったり、恋に落ちることなんて普通にある。
実際、私の友達も付き合って結婚したパターンもある。
ひと昔前に比べたら全くもって色眼鏡で見るものではない。
私は二十代の頃、mixiで女友達を作るのにハマっていた。
同じ趣味のコミュニティで会話をしたり、マイミクになった女友達と会うという流れ。
今でもmixiで出会ったマイミクと友達だったりする。
でも、あの頃はどうしてもmixiで異性と出会うのには抵抗があった。
当時、mixiをやっていた頃マイミクのマイミクの男性から急にメッセージが届いた。
マイミクのマイミクだから、友達の友達ということになる。
プロフを見ても、まぁなんとなく変な人ではないんだろうなと思い、メッセージを社交辞令で返した。すると「今から電話で話しませんか?」とメッセージがきた。
2通ほどのメッセージのやり取りで知り合いの知り合いと電話をする意味が分からず、私は丁寧に断ったのを覚えている。
それから10年後くらいに、その人とたまたま偶然ライブハウスで会った。
その人は、私に昔mixiでメッセージを送ったことなんて全く覚えていなかったが、私は「あ!あの人はmixiで急に電話しませんか?って言った人だ!!」と心の中で思った。
そんな話をするのも面倒だったので、挨拶だけしてお互いの黒歴史のような思い出は封印をした。
今ではTwitterやインスタでの出会いや、出会い系だったらティンダーとかペアーズとかなんだろう。リモラブというドラマを観ていると、この時代に生きる私たちにはとても短かな日常なように感じる。
私も以前に2週間だけ出会い系を登録してやったことがある。
だけど、とてつもなく不快な気持ちになることがあって(誰かに会ったとかの意味ではなく)
2週間で辞めてしまった。不快な気持ちになった理由はまたいつかどこかで書くことにする。2週間出会い系をやって気付いたことは、私には、男性のプロフィール写真が上半身筋肉ムキムキを自慢する人も、海外の素敵な景色の中でリア充を楽しんでる人にも興味がなかったのだ。
あの1ページの薄っぺらい写真と情報から、誰かを気になり誰かを好きになるなんてとてつもなく難しい。
軽い気持ちや遊びで・・・その軽い気持ちがあったら、仕事したいと思ってしまう私には向いてないんだと思う。本当に男を欲してないんだと思う。
そうやって意固地になっていると、結局は現実世界でもS N Sの世界でも取り残されていくのだ。柔軟に生きていけたらどれだけ楽なんだろう。
男がいなくちゃ生きていけない女になれたらどんなにいいものか。
毎日、やりたいこともやるべきこともあって幸せだが
ふと心にぽっかりと空いてる穴を埋めたくなる。
その穴を無理やりでお酒とご飯で埋めている。
そんな繰り返し。