#40 ゲームで英語を伸ばした話
こんにちは、英語講師のふえです。
学校から帰ってきたらゲーム!という中学生に「ゲームばっかりしてないで勉強しなさい!」と叱る保護者の方、という構図は日本中(もしかしたら世界中)で見られるわけです。私も小中学生の頃はいろいろなゲームをやっていました。プロ野球スピリッツ、モンスターハンター、ポケモンなどなど…流行りのタイトルはもちろん、初代PSなどのややレトロなゲームも楽しんでいました。
シンプルなゲームや、コンプリート要素のあるゲームは突き詰めたくなるタイプの私ですが、そんな中特に頑張ったのが『えいご漬け』です。
えいご漬けとは?
正式タイトルは『英語が苦手な大人のDSトレーニング えいご漬け』で、ニンテンドーDS(懐かしい!)向けのゲームです。聞き取った音声をタッチスクリーンに書き取りをすることで、採点・判定をしてくれます。今思うと、手書きの自動認識って当時としては画期的だったのでは?と思います。精度はときどきアレでしたが…。
その他、細かい遊び方については公式HPを見てみてください。
実際のプレイ画面
ゲームの雰囲気をお伝えするために、写真を掲載します。DSの映像をキャプチャするなんて技術は持ち合わせていないので、直接スマホで撮った写真になりますが…
基本、どの機能もこれです。上画面の文字数の枠や日本語訳は、表示の有無を設定から選ぶことができます。
こちらはミニゲーム。聞き取ってから早く書けると、ランナーがスピードアップし、書けない時間が長くなるとスピードダウンするという仕様です。
下画面、「m」と書いていますが、これでも認識されています笑
こちらは私のお気に入りのミニゲーム。チーズに迫り来るネズミを、書き取りによって撃退します。
どんな力がついたのか
①音と文字を結びつける力
聞き取る→書くということの繰り返しですが、基本的に前の文字がわからないと次の文字を書かせてくれません。例えばplayなら、lを書けないままひとまずayの部分だけ書く…というわけにはいかないのです。何度も聞いて、何度も書くので、だんだん音と文字が結びつくようになっていきました。
②スペリングのパターンを知る
このゲームを実際にプレイしていたのは、発売時期から考えるとおそらく小学校高学年から中学1年くらいまでだと思うのですが、単語やスペリングのルールを知らないので、わからなければaからzまで全てを試すしかありませんでした笑
しかし、繰り返していくと英語によくある文字の並びがわかってきたのです。 sleep, fix, rice, cups, fifth, intenseなど、これら全てカタカナで書けば「ス」の音が入りますが、表記はバラバラです。こういった部分が徐々に身についていったのは、このゲームのおかげだったと思います。
このゲームでは身につかない力
①語彙力
意外に思われるかもしれませんが、少なくとも私は、このゲームのおかげで語彙力が伸びたとはあまり思っていません。というのは、当時の私は、コンプリートのためにスペリングを「当てる」ことで進めていました。これでは単語が身につくわけがないです。
もちろん、単語の後に例文を聞き取るという練習もできるので、イメージづけをしながら単語を覚えるのには最適なはずです。本来は!
②読解力
単語か例文のみで進むゲームですので、これで読解力は基本的にはつきません。ただ、読解の基礎となる単語しか出てこないので、間接的にはとても有用なゲームであることは間違いありません。
最後に
これのiPad版が出たら、学校教育でもかなり使えるのになと思っています。やはり手を動かして書くというところにはかなり意味があると思うので、選択肢をタッチしていくだけの単語アプリよりはこっちの方がいいはずです。
皆さんも、勉強にこんなゲーム、アプリが使えるよ!というのがありましたらぜひコメントやインスタのDMで教えてくださいね!
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次回更新は9月5日(木)正午の予定です。