【直前対策】その2 2024年度「統計問題」はこれを覚えよう!
宅建本試験では、問48で統計問題が出題されます。以下はその対策です。
なお、このテキスト版では、統計問題の勉強法なども解説していますが、別売の「音声版」では必要なデータ(数字)だけを収録しています。繰り返し聞くことで必ず覚えます(得点できます)。ぜひご活用ください。
音声版はこちら
また本テキストとほぼ同じ内容をYouTube中村喜久夫チャンネルでも公開予定です。ご購入される方は予めご了承ください。
(テキスト編と音声編を併用した方が、YouTubeよりも記憶に残るはずです)。
1.統計問題とは
例えば2023年には以下の問題が出されました(太字は筆者)。
宅地建物取引業者の全事業者数(肢1)、地価公示(肢2)、建築着工統計調査(肢3)、法人企業統計(肢4)から出題されています。
これ以外にも土地取引の動向、土地利用動向などから出題されることもあります。
2.統計問題の勉強法
予想問題集を買うと、細かい統計データが掲載されています。資格予備校の先生によっては、数字をたくさん載せたレジュメを配る人も少なくない。
でもね、そんなには覚えられないですよ(他にも覚えることはたくさんあるんですから)。むしろ覚えれば覚えるほど混乱する…。
統計問題に限らず、大量のレジュメは、教える側の自己満足、ないしは「私が教えたことが出たでしょう」というイクスキューズでしかありません(それでもレジュメをたくさんもらえると喜ぶ受験生が多い)。
統計問題で得点するには以下の3点を意識してください。
(1)覚えることを絞り込む
合格のためには覚えることを絞り込みましょう。まずはこのテキストにあることをしっかり覚える(3日で覚えます)。細かいことを覚えるとしてもその後です(その必要もなければ、その時間もないはずです)。
(2)具体的な数字よりも傾向を覚える
地価公示を例にとれば、全国の全用途平均で2.3%上昇した、という(2.3%)という数字で嘘をついてくることはまずありません。それよりも傾向が聞かれます。地価公示についていえば「3年連続で上昇」というのが傾向です。
特に「〇年ぶりに上昇/下落した(増加/減少)した、というように、流れが変わったときは要注意です。今年は住宅着工統計が聞かれると思います。
(3)本試験では真っ先に解く
試験直前まで数字を覚えましょう。そして本試験では真っ先に問48を解く(その後は忘れてしまっても構わない)。民法の問題でで苦しんでいるうちに、覚えていた数字を忘れてしまった、なんてことはないように。
勉強法(というほどのものではないですが…)は以上です。
それでは具体的な内容に入ります。
3.地価公示はこれを覚えよう
地価は全国で上昇しています。まずはそのことを覚えてください。
地価公示は、全国平均、三大都市平均、地方圏平均に分けてデータをまとめていますが、そのすべてにおいて上昇しています。
また、全用途平均、住宅地、商業地という用途別のデータもありますが、これもすべて上昇しています。
地方圏の住宅地以外は、上昇率も拡大しています(←やや細かいので、覚えられる人だけでよいです)。
地価は上昇している。しかも3年連続で。このことをしっかり覚えましょう。
これさえ知っていれば、例えば次のような問題で出題されても大丈夫ですよね?
「全用途平均で2年ぶりの上昇」というのが誤りですよね。全用途(だけでなく住宅地も商業地も)3年連続の上昇なんですから。
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「分かり易かった」と言われることが、一番励みになります。 丁寧な文章・画像・音声・動画を作るため、本業との合間をぬって、日々試行錯誤しています。