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【無料】直前対策 その4 出題されないものはやらない

直前期に出題確率が低いことを勉強してどうするの?という話です。
そんなの当たり前、と思うかもしれませんが、直前期に迷走して自滅する受験生も少なくありません。


出題確率0?

例えば令和5年の問5。
不在者の財産管理の問題です(出題の可能性がないので、問題はあげません)。
過去15年、宅建試験で不在者の財産管理について聞かれたのはこの年だけです。
おそらくもっと長い間出題されていないはずです(調べるのが面倒…)。
令和6年に出るとはまず考えられない。

そんなものをやるよりも、もっと他にやることはあるはずです。

【蛇足】
少しだけ背景を説明しておくと、令和5年4月1日施行で財産管理制度が改正されました。
「所有者不明土地(建物)管理制度」(民法第264条の2~第264条の8)と「管理不全土地(建物)管理制度」(民法第264条の9~第264条の14)です。
その関連で以前からある不在者の財産管理(民法第25条~第32条)について聞かれたのだと思います。
しかし、今後も聞かれるような話ではありません。
(出題される可能性があるのは改正点の方。それですら優先順位は低いです)。
宅建合格だけを考えるならば知らなくてもいい内容です。

やりたくなるのはわかります

気持ちは、わかります。
過去問は大切だ、と言われるし、わからないことは気になる。気になって仕方がない…。
何よりも知らなかったことがわかると達成感がある。勉強した気になる。

でも、直前期に出題可能性が低いものをやるべきではない
出題頻度の高い分野の知識を確実にすることが大切です。
出ないものをやっても意味がない。
知らない知識を学んだ、という満足感はあっても合格には近づかない。
自己満足に過ぎません。

特に権利関係では「知らないこと」「過去問集や予想模試の解説を見てもわからないこと」がたくさんあると思います。
それが普通です。あなただけではないのです。不安に思う必要はありません。

権利関係で言えばスッキリとける宅建で「第15章その他」に入っているものは勉強する必要がありません
少なくとも直前期は。

捨てる勇気も必要です

それなのに、勉強不足の人に限ってマイナー論点をやりたがる。
合格に向けて突き進むのではなく、自己満足に終始する。

貴重な時間は頻出分野の穴を埋めることに使うべきです。
直前期は捨てる勇気も必要なんです。

勉強不足の人ほど、重要論点に絞り込んで勉強しましょう
スッキリとけるの問題ならAランク、Bランクの問題をつぶすだけでよい。(A、B、C各ランクがほぼ1/3になるように、分類しています)。

直前期は、頻出分野の知識を確実なものにすることが大切です。
効率のよい勉強で、合格を勝ち取りましょう!


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聞いて覚える宅建士 不動産学部教授が教える合格講座
「分かり易かった」と言われることが、一番励みになります。 丁寧な文章・画像・音声・動画を作るため、本業との合間をぬって、日々試行錯誤しています。