不動産購入はこわくない これからの住宅事情はどうなる?・19
これからの住宅事情はどうなる?
景気低迷の中、「中古」という概念が、昔ほど敬遠されなくなった今、先にも書いたように、「リフォーム」や「リノベーション」を施して、さらに長く使えるものにする、という考え方が浸透してきましたので、これからは中古マンション、中古住宅への需要が増えると思われます。このところ続いていた新築マンションラッシュも、供給がダブついてくるかもしれません。
さて、一戸建て住宅の新築状況はといいますと、若干上向きになりつつあるようですが、まだまだかなり冷え込んでいるのが現状です。土地を買って家を建てる、ということは、マンションや中古住宅購入に比べ、手間や時間がかかります。それを敬遠する向きもありますが、日本人特有の持ち家志向を根底にしっかりと持っている人は多いですから、いずれ、景気が少しずつでも回復し、価格を押し上げていた建設材料の高騰もおさまれば、戸建住宅の需要も増えてくることでしょう。ローコスト住宅の人気にならってか、高くて敬遠される大手ハウスメーカーも、近頃は、質を大幅に落とすことなく手の届きやすい価格の住宅を売り出し始めたようです。どこの業界でも、コストダウンとの戦いです。
また、住まいやライフスタイルへのこだわりがある人は、日夜、インターネット等を駆使して情報を集め、手間や時間をかけて研究し、妥協をしない家づくりしています。地方でも、町を歩くとお洒落な家が建ち、注文住宅の需要も伸びつつあるようです。このところ、TVの住宅番組等で、注文住宅の新築も身近に感じられるようになりました。自分達くらいの年代の家族が頑張って素敵な家を建てる様子に刺激を受ける人もあるでしょう。
つづく