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カナダで賃貸物件探し~その6 ジョンの家の内見。
今年の春、一人暮らしをするために引っ越したときに私が行ったことを順番に書いています。
前回は、ジョンにアプリケーションを出し、娘がジョンと電話で話す約束をしたところまで書きました。
娘とジョンの電話:雪かきはメインフロア(階上)の住人が行う
予定どおり娘は、ジョンに家の庭のメンテナンスは誰がやるのか聞いてくれました。
メンテナンスは、以前も書きましたが
・春夏の芝刈り
・秋の落ち葉かき
・冬の雪かき
この3つです。
メンテナンスについて詳しいことを知りたい方は、以下の記事を読んでください。
メンテナンスについてジョンは
”芝刈り、落ち葉かき、雪かきはすべてメインフロアの住人が行うが、ベースメントの前の階段の雪かきはやってもらうことになると思う”
こう言いました。
ふつう、ベースメントの入口は、ほかの家と同じように地面と同じ高さにあります。
現在、私が住んでいる家もそうです。
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外に通じる扉を開けて、部屋に入ると地下に降りていく階段があります。
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でも、ジョンの家は、家の前(つまり屋外)に、地上から地下におりていく木製の階段(かなり大きい)があるんです。
この階段を降りて、入口に行けば、すでにそこは地下なので、家に入ってからは階段はありません。
この階段を、私が雪かきをしなければならないわけです。
娘はジョンと意気投合したのか、私の身の上を彼にべらべらしゃべったそうです。
あとになって、娘は「私は、カヴィ(現在の筆子の家主)のほうがvibe*が合う」と言っていましたが。
*vibe ヴァイブ:人やものから受ける感じ、雰囲気。ひじょうによく使われる。「ヴァイブが合う」は、「気が合う」と訳せます。
つまり、日本からカナダに来て移民になって、仕事はこんなことをしているなど、私がnoteに書いているようなことをしゃべったのです。
ジョンの家の内見に行く
娘がジョンと電話で話したその翌日、内見に行くことになりました。
前にも書いたように、ジョンと妻のBは、私達が住む市から車で片道4時間半ほどかかるところに住んでいるため、家を見せてくれるのは、現在の住人で、4月いっぱいで出ることになっているテイラーとエマというカップルです。
ジョンによれば、この2人は学生とのこと。
火曜日の夕方、娘の仕事が終わったあと7時に、家を見に行きました。
家を見た私の印象
家の中を案内してくれたのは背が高くてきれいな女性、エマでした。エマはフルタイムで働いているそうです。
タイラーはずっとパソコンに向かって何かしており、時おり会話に参加しました。
扉を開けて中に入ると、右手にファーネス(暖房器具)の入っている小部屋があり、このスペースは上の住人もアクセスできるとのこと(全員、鍵の暗証番号を知っている)。
もう1つドアがあり、ここを開けると居住スペースになりますが、エマは、このドアは開けっ放しにしているそうです。
家を見た私の印象は
・想像どおり狭いけど、穴蔵みたいで落ち着く
・暗いからいつも電気をつけてなければいけないけど、そこそこ心地いい
・想像以上に収納スペースが多い
以上の3つです。
実際、ジョンの家は収納スペースが多いのです。玄関からして左の奥手に靴の置き場があり、靴がいっぱい見えました。
私はこんなに収納スペースはいらないと思いました。多少は必要ですが、靴なんてろくにないから、玄関に収納スペースは不要です。
キッチンにもけっこう収納スペースがありました。寝室にあるウォーキングクローゼットも大きかったです。
唯一私は「ここは収納スペースがあってほしいけど、ないのね」と思った場所があり、それはバスルームです。
バスルームには洗面台とバスタブとトイレがありましたが、この洗面台に引き出しがなかったのです。
洗面台のシンクの下はものを置けますが、狭いし、真ん中に排水のパイプがあって、いかにもものを入れにくそうでした。
エマは、この中も見せてくれ、「なんとか無理やり収納するスペースよ」と説明しました。
全体的に狭く感じましたが、それはエマとタイラーがふつうの人みたいに、ベッドやソファー、テレビ台といった家具を置いているからでしょう。
キッチンとダイニング・リビングは同じスペースにあり、タイラーの勉強/仕事スペース(パソコンとプリンタがあるスペース)は、リビングルームのはしっこでした。
狭い部屋はわりと平気な私ですが、「こんな狭い家に2人で住むなんて、よっぽど仲がよくないとできないな」と思いました。
私の質問
私がエマに聞いたのは
・家の中は静かか?
・ドレイン(排水)は詰まらないか?
・安全なコミュニティか?
の3点です。
これまでずっと古い家に住んできて、お風呂やキッチンの排水口が詰まることがたびたびあったからので、まともに排水がなされるかどうかは私にとって大きな問題です。
エマによると家の中は静かで、そのへんを危険人物が歩くこともなく、近所の人もいい人達ばかり、ドレインが詰まったこともないそうです。
雪かきは全員がやると言ったエマ
芝刈りや雪かきについて聞いてみると、エマは、「芝刈りは上の住人の担当だと聞いているけど、私達が入居したのは9月だったので、もう芝刈りのシーズンは終わっていたし、上の人達は私達よりあとに入居したからよくわからない」と言いました。
9月でも芝刈りをすると思うんですが、私のように家のメンテナンスにつて異様に意識を向けていない限り、忘れてしまうのかもしれません。
雪かきについて聞いてみると、「全員が行う」とエマははっきり言いました。
「気づいた人や手が空いている人が雪かきをするの、向こう側の男性(デュプレックスの反対側のベースメントに住む人)も、やってくれるし、もちろん上に住んでいる人もやるわ」。
上に住んでいる人は、ジョンによれば、アフリカから来たおばあさんとその娘です。
娘さんは銀行に勤めていると聞いていましたが、エマによれば、「在宅ワークをしている」そうです。
気づいた人や、手があいている人が適宜行うシステムだと、高い確率で、雪が降るたびに私が行うことになりそうです。
私は、たぶん誰よりも早起きだし、朝起きれば、サイドウォークに雪が積もっていることに絶対気づくし(というより、いつも天気予報のアプリで天候や気温をまめにチェックする)、気づいたからにはさっさと雪かきをしたいし、1日中家にいるから、いつでもアヴェイラブル(available、対応できる)。それが私です。
世の中には気がつく人とつかない人がいて、気がつかない人は、陽が高くなっても、雪かきをしないで平気だったり、クリスマスはとっくに終わっているのにツリーを片づけなかったり、部屋を散らかしたままにしておけたりしますが、これは一種の才能かもしれません。
気がつかないから、処理がすんでいなくても、ストレスを感じませんから。
エマはああ言いましたが、雪かきについては、一応、ジョンにメールで確認することにしました。
次は、ジョンの家を見た娘の感想を紹介します。ぼんやりしている私と違い、娘はいろいろな「難」を発見していました。
もともと娘は、「ジョンの家は家賃が高すぎる」とこの物件を否定的に見ていたので、次から次へとよくないポイントを拾ってしまうのです。
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