カナダで賃貸物件探し~その2 ジョンの家に入居を申し込む~イニシャルコンタクト
この春、カナダで引っ越しをしましたが、そのさい、私がやったことを順番に紹介しています。今回からは、ジョンの家に入居を申し込みしたときの具体的な手続きについて書きます。以下の記事の続きです。
きょうは、2024年3月30日の娘とジョンのパートナーのBのやりとりを紹介します。
以前、ジョンと私のメールのやりとりを紹介したとき、「できれば英文のほうも見たい」というお便りをいただいたので、内容がスマホに残っているものについては、適宜、英文も紹介します。
ジョンの物件を見つけて、娘に彼にメッセージを送るように頼みました。Apartments & Houses for Rent in Canada - RentFaster.caには、家主にメッセージを送る機能があります。
ジョンの家に申し込んだ理由
ほかの物件を全然チェックせずに、いきなり最初に見つけたジョンの家に申し込もうと思った理由は
娘の家に徒歩で行ける(徒歩20分)
新しい家である(2021年の建築)
設備も整っている気がした
私は迷うのが嫌いで、わりとなんでも即決する
このあたりですが、一番はやはり、娘の家に近かったことです。今回、引っ越しをした理由はいくつかありますが、1つは、病気になってしまった娘の家にもっと気軽に行けるようにしたいと思ったことです。
以前住んでいた家は、車で片道10分~15分かかる場所にありました。そんなに遠くはありませんが、運転する娘にとっては、やはり負担です。
私は車を運転しないので、娘の家に行くときはいつも娘に送り迎えをしてもらっていました。
ジョンにコンタクトをとる
娘が、この物件に興味があるとメッセージを送ったら、すぐにB(ジョンのパートナー)からこんな返事が来ました。やりとりは、テキストメッセージです。
日本だと、LINEを使うことになるでしょうか? カナダでは、こうした連絡には、圧倒的にスマホのメッセージ機能を使うことが多いです。
以下がBの返事の和訳です。
このメッセージは初めてコンタクトしてきた人にBが送る定型文だと思います。このメッセージに対して、娘はこう答えています。
「もちろんです。私は今、母が借りる場所を探すのを手伝っています。母はシングルの64歳で、長期に住める、マチュア(mature)で静かな場所を探しています」。
最後の文章のもとの英文は
She is a single 64 year old looking for a long term, mature, and quiet place to move into.
となります。mature は「成熟した」とか「分別のある」という意味ですが、この場合は、「大人向けの」と訳せると思います。
物件によっては、子供連れはNGで、大人のみのテナントを求めているものがあるので、そういうところがいいんです、ということです。
娘のアドバイス
娘が、「Bに返答する内容を教えて、特に仕事について、どのぐらいやってるかとか、家主は安定した状態(stability and consistency)の人を探しているからね、早くしてね」とメッセージしてきたので、私は、以下のように返信しました。
1)私の名は筆子、64歳のシングル、住む場所を探しています。
2)入居はできるだけ早く、長期のリースを望んでいます。
3)私は自営のブロガー/ライターです。
4)喫煙しないしペットもいません。
5)1人
娘が「ブログは何年やっていたっけ? 20年だった?」と聞いたので、「そうだけど、収入を得始めたのは53歳のときだよ」と答えました。これについて、もっと詳しく知りたい方は、昨日、記事を書いています。
すると、娘は、「私はそんなふうには返事をしない。私なら20年とする。気をつけないだめだもん、断られるかもしれないから」と言いました。
確かに、今カナダはすごく家が不足しているので、賃貸物件は奪い合いというか、早いもんがちというか、そういう状況ではあります。
私が、「本を6冊とムックを3冊出版したこと言ってもいいよ。Notice of Assessment(確定申告のサマリー)や銀行の預金高見せてもいいし。クレジットスコアは845だし」と返答したら、「ママ、落ち着いて、lol 私はここは、シンプルに答えておくから、相手の出方を見よう」と娘が言いました。
娘とBのやりとり
娘が返信したらBから以下の返信が届きました。
娘は「この人達、アプリケーションの内容を見て、内見(viewing)のためにここまで出てくる価値があるかどうか見定めるんだと思う。ここに来て見せるの大変だからね。ここまで来るの本当、大変だし。とりあえず中を見ないとね。私、うるさくないか気になるし。そのときいろいろ質問すればいいね」と言いました。
Bたちが住んでいる街は、私達の住んでいる街から車でおよそ4時間45分かかるので、確かに、ここまで来るのはけっこう大変です。
Bの返信に対して、娘はこう返信しました。これは全文英語を紹介します。
Awesome! Thank you so much and congratulations! No rush on the viewing, feel free to text me anytime and hopefully we can work something out. I actually live really close to the suite (which is why it's extra perfect for us) so I'm sure something will work out. My email is ------ and I will pass all the info along to my mom, thank you!
わかりました(直訳は「すばらしいです」とか「完璧です」など)。ありがとうございます、そしておめでとうございます。内見は急いでいません、いつでも連絡してください。うまくことが運ぶといいと思っています。実は、私は、この物件のすぐそばに住んでいますので(それもあって、この物件は私達にとってすごくピッタリなんです)、日程の調整はできるはずです。私のメールアドレスはこちらです。情報は全部、ママに送ります。ありがとうございます。
すると、Bから以下の返信が届きました。
娘の所見
この時点で娘が言ったことは
家主は〇〇に住んでいるから、上に住んでいる人が誰かはわからない。
アプリケーションの内容を見て、必要ならもっと質問する
上に住んでいるのが家主じゃないのはいいよね。まあ、どっち道、ママは良心的なテナントだけど。
上は2階もあったから、2人以上は住んでいるかも
私が一番気がかりなのは家賃が高いこと
ママは、テキストに書く言葉に気をつけないとだめだよ。第一印象ってすごく大事なんだから。それに、今、賃貸物件を探すのは大変で、ちょっとしたことで断られるもん(I know ppl are struggling to rent rn or r getting turned away for picky things)
こんなところでした。私は、「断られることもあるかもしれないけど、ベースメントにこんな高い家賃を出す人は多くないって」と答えました。
何度も書きますが、実際、ジョンの家の家賃は高いんです。
でもよく考えたら、1人で借りると高いのですが、カップルならば、家賃を折半するのでそこまで高くありません。だけど、あの狭い場所で2人で住むことは、私にはできません。
これに対する娘の返信は以下です。
Exactly
They prob put it high to weed out bad tenants
Some tenants are seriously so horrible
(そのとおり。たぶん、家賃をあげて、よくないテナントを取り除いているんだと思う。本当にひどいテナントがいるから)。
問題ありのテナント
確かによくないテナントはいます。私は前の家でもデュプレックスの地下室に住んでいましたが、反対側の地下室に住んでいた住人が、3月の始め、家賃の滞納のため、強制退去を命じられました。
なぜ知っているのかというと、ドアにeviction notice(立ち退き通知書)が貼ってあったからです。
そのうち書くつもりですが、前の家の家主のタマラはとてもいい人でした。そのタマラがエヴィクションノーティスを出すのは、よほどひどいことをしたからでしょう。いったい、何ヶ月、家賃をためたのか?
この家の住人は、ずっと、家のドアの前に、小型の車(子どもが乗って遊ぶような車だけど、けっこう本格的な作りのもの)を置いていて通路をふさいでいたので、ゴミ出しをするとき、すごく邪魔でした。
しかも、住人の1人である女性は、ドアの外でよく喫煙していて、そのへんに吸い殻をポイ捨てして放置していました。
私は、こういうのが大嫌いなので、よほど掃除しようと思ったのですが、元夫に「そんなことすると、掃除がきみの担当になってしまうよ。それに、ドアの前はその家の人のプロパティだから手を出さないほうがいい」と言われたので、ぐっとこらえて掃除をしないでいたんです。
自分の家の玄関のそばに吸い殻を放置するなんて、私なら気が狂うと思います。
こういう人は、家の中もガラクタだらけのことが多いのですが、実際そうだったらしく、彼らは立ち退く時、ガラクタを家の中に置いていったようです。後日、プロのガラクタ引取屋さん(junk removal 業者) が来て、ガラクタを全部家から出してトラックに積んでいました。
奇しくもガラクタ引取業者のトラックが来ていたのは、娘がBとやりとりをしていた3月30日です。わかりにくいかもしれませんが、奥に移っているのが業者のトラックです。
このとき庭に例の小さな車もありました。つまり、前の住人は、本当はいらないのにこの車をずっとドアの前に放置して、通路をふさいでいたんです。
「もっと早く捨てろよ!」 心の中で叫びました。
本当に、皆さん、ガラクタは早く捨ててください。
では、次回はジョンからもらったアプリケーションの内容について紹介します。
話がまったく進展せず、イラツイている方もいらっしゃるかもしれませんが、引っ越しの話はこんなふうに、ゆるゆる展開していく予定です。
ちなみにこの記事を書いているのは、5月21日の早朝ですが、今、Rentfasterをチェックしたら、もうジョンの物件の広告は出ていませんでした。
テナントが見つかったようです。ジョンが損したのは1ヶ月分のレントだけですね。よかったです。
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