雑誌を捨てた~筆子の写真日記。
写真日記は、私が適当に撮った写真とともにできごとを振り返るコンテンツです。
今回は、8月に捨てた雑誌を2冊紹介します。
雑誌『Arne』(アルネ)を捨てた
引っ越してきてからも、本や雑誌はちょくちょく捨てています。8月はArneを2冊捨てました。
というか、Arneは2冊しか持っておりませんでした。
Arneは、イラストレーターの大橋歩さんが、基本一人で作っていた写真の多い雑誌です。
雑誌というより冊子という体裁で小さくてかさばらないから、引っ越す前に捨てませんでしたが、最後にもう一度最初から最後まで読み返して処分しました。
左側の薪が写っている表紙の冊子は、表紙には書かれていませんが、大橋歩さんが、村上春樹さんの家を訪れたルポがあります。タイトルは「村上春樹さんのおうちへ伺いました」。
Amazonで調べたら、2004/12/15の発売です。もう20年も前の雑誌なんですね。
生ゴミ入れをカウンターの上に置く
この記事に村上さんが、生ゴミ入れとして使っている赤いホーロー鍋の写真があります。
雰囲気が伝わるように、雑誌の写真を少し引き伸ばしてクロップしました。
この写真をはじめて見た時から、「いいアイデアね」と思っていました。
ただ、夫と暮らしていたときは、ホーローの鍋を持っていなかったし、持っていてもそんなものを置くスペースもありませんでした。
引っ越してからしばらくは、市が配布している食べものの切れ端を入れる専用のプラスチックの入れ物を流しの下に置き、使っていました(今も置いていますが)。緑色の蓋付きの容器で、かわいくもなんともない入れ物です。
ゴミを捨てる際、毎回シンク下の扉を開けて、かがんで容器のふたを開け、ゴミを捨てて、またふたを閉めるという複数のアクションをするのが面倒だったので、村上さんの真似をして、白いホーロっぽい入れ物を買ってきました。
今、カウンターの上に置いて使っています。
1週間分の生ゴミを出すのにちょうどいいサイズです。蓋があるので、まったく匂いません。
もともとは小物入れらしく、表には「THINGS」と書いてあります。
この容器、見た目はホーローっぽいのですが、本当にホーローかどうかはわかりません。容器を置いたことにより、とても便利になりました。私が1週間に出す生ゴミを入れるのにちょうどよいサイズです。
ゴミの日の朝、この容器からゴミを、前述の緑色の容器にライナーとして入れてある生分解性ビニール袋に移して、捨てています。
堀井和子さんのいつものパン
右側の本屋が表紙になっているほうは、大橋さんが、堀井和子さんの家に行って、パンの作り方を教わった記事がのっています。
すべてのプロセスが、写真になっているので、見ながら、自分でもパンを作ったことがあります。
堀井さんのプロセスで印象に残っているのは、パンをこねるとき、床にボウルを置いていたところです。この話、以前、ブログにも書いたことがあると思います。
私はダイニングテーブルの上にボウルを置いてこねていましたが、床に置いて、かがんでやったほうが力が入るのでおいしいパンができそうです。
今は自分ではパンを作らないので、こちらも手放しました。
雑誌の内容は自分の中に残る
『アルネ』はもともと発行部数が少ないので、日本のアマゾンでわりと高い値段で出ています。
堀井さんのパンの号は14812円、でも、村上さんの家のほうは1802円。きっと、古本屋さんは中に村上さんの家の記事があることを知らないのでしょう。
彼は、プライベートは公開しないから、すごく貴重な記事だと思うのですが。
先日、「古い雑誌を捨てられない、また手に入れたくなったら、高くて手に入らなそうだから」という読者のお便りをブログで紹介しました。
捨てるとき、失うものではなく、その雑誌によって得たものに意識を向けると手放しやすいと思います。読んだ内容は、何らかの形で自分自身や自分の生活を変えているはずですから。
自分の中に残ったものについて、こんなふうに記事を書くと、手に入れたものにフォーカスできるでしょう。
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