テナント保険(賃借人用保険)に加入した。
引っ越し前の話ですが、インターネットの申し込みをしたその晩に、ネットでテナント保険も購入しました。
テナント保険とは
テナント保険(tenant insurance)はレンターズ保険(renters insurance)とも呼ばれる、賃借人がかける保険です。
家全体は、家主が保険をかけていますが、物件を借りている人の持ち物や、賠償責任は、賃借人が自分で保険をかけなければなりません。
たとえば以下のようなできごとが起きたら、その費用の一部を保険がカバーします。
・火災、水害、盗難などで自分のものを失ったとき
・何らかの事情で、家に住めなくなったときのホテル代や食費
・自分のせいで、ほかのテナントに迷惑をかけ、裁判で訴えられた際にかかる費用
・自分の家で、誰かが怪我したときの治療代
・自分のせいでほかのテナントの家がダメージを受けたときの修理代
私が住んでいる州は、テナント保険の加入は義務ではなく、1996年の3月半ばにカナダに来て以来、ずっと賃借人である私ですが、これまでテナント保険をかけたことはありませんでした。
特に金目のものは持っていないし。
でもカヴィ(家主)のベースメントを借りる条件の1つが、テナント保険の加入だったのです。
最安値(たぶん)の保険を購入
だから、ネットで検索して、もっとも簡単に手続きできる会社で、一番ベーシックなものを選びました。
例によって、一番最初に見つけたA社で購入。購入前に、娘に、「ここで買おうと思う」とメッセージを送りました。
すると、「え? そんな会社、聞いたことない。また、ママ、最初に見つけたところで買おうとしているね。もう少し調べなよ」と言われました。
ちなみに、娘は車両保険をかけている会社で、テナント保険を安く購入しています。
娘に教えてもらった複数の会社のサイトにアクセスして、見積もりを取れるところは取ってみました。
でも、あるところは、「ブローカーに会う予約をしろ」と書いてあったし、あるところは、家について詳細な情報を入力しなければならなかったし、あるところはけっこう高かったし、あるところは、説明が多すぎて読むのがしんどかったので(昼間、インターネットの件で、電話会社に何度か電話して疲れていたせいもある)結局、A社にしたわけです。
値段は1年で、216ドルでした。1ドル100円と考えれば2万円ちょっと。そんなに高くありません。私が入っている医療保険は、1ヶ月で238ドルもしますから。
この会社は店舗がないネット保険会社です。料金が安いのはそのせいでしょう。
申し込みもめきわめて簡単で、サイトにアクセスし、「あなたが持っているもので金目のものを選んで」という画面で、「パソコン」を選び、あとは、とくに特別なものはつけずに、必要事項を入力したら、すぐに購入できました。
決済がすんだその瞬間に、メールで保険証券(PDF)が届いたので、このPDFをそっくりそのまま、リース契約した日に、カヴィに送信しました。
この家は比較的安全
その保険会社や商品が優良かどうかは、実際に保険金を請求してみないとわかりませんよね。
この家は新しいので(2023年の建築で、私が初めてのテナント)、水道管が爆発して部屋が水浸しになるというような事故は、まずないでしょう。
もちろん、火災探知機もついているので、焼ける前に、メインフロアに住んでいるカヴィが見に来るはずです。
彼はセキュリティサービスを使っているので、防犯もしっかりしており、私が入口のドアを開けて、家に出入りするたびに、チロチロリンとどこかで音がします。
私の使っている玄関の奥が、カヴィのキッチンへの入口なので(ふだんはドアに鍵がかかっている)、カヴィのキッチンでチロチロリンと鳴っていると思われます。
入口には、こんなパネルがあって、これを使って、来訪者を確認できるようになっています。
私がこのパネルを見るためには、踏み台が必要なので、私は使っていませんが。
そういえば、先日、夜の9時に帰宅し、鍵を開けて入ったとき、カヴィのドアの向うで、AIが「誰かが入りました」みたいなことを、しゃべっていました。
たぶん、ドアの開閉状況はすべてモニタリングされているので、不審な人は入ってこれないでしょう。
それと、リビングルームのはしっこに、小さなボックスがあって、夜、そばに近づくと、赤い小さなライトがつきます。
これは、人の気配を監視していると思われます。
テナントの責任
ちなみに、カヴィのリース契約書には、テナントが果たすべき責任がもう2つあって、1つは、家賃の支払いが送れたら延滞金を払うこと、もう1つはインターネットです。
光熱費(ガス、電気、水道)は家賃に含まれていますが、ネットは自分で用意することになっています。
家賃は毎月1日に支払い、2日めからすでに遅延なので、毎月1日に自動的にe-transfer (カナダの電子送金サービスの1つで、送金相手の電話番号か、メールアドレスがわかれば簡単に送金できる)するよう、銀行のアプリで設定しておきました。
入居にあたって、私がした手続きは、リース契約にサインするほかは(入居が決まるまでに、いくつか提出すべきものがありましたが)、ネットとテナント保険の申し込みだけなので、家を購入することに比べたら、借りるのは本当に簡単ですね。
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