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テレビ取材があった日のライブカフェアイドール
突如として告知された驚きの出勤メンバー
5月11日の水曜日、「アイドル育成型ライブカフェアイドール」の公式ツイッターを見ていたら、次のような出勤情報が開示されたのでおったまげました。
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なんと14名も一度に出勤するとのことです。こんなにも多数のメンバーが同時に出勤するのは、アイドールの7年半くらいの歴史でも初めてです。僕はこの日にアイドールに行くつもりはもともとなかったんだけれど、「これはnote記事のネタになりそうだぞ!」と思って急きょ行くことにしました。note記事は週に1回アップすることに決めてるんだけど、正直なところ最近ネタに困っているのです。毎日とても濃い内容の記事を書いている白饅頭さんは超人だと思います。
ライブカフェアイドールを運営しているのは「ドリーミングワークス」という芸能事務所で、ドリーミングワークスには3つのアイドルグループが所属しています。「大宮アイドール」、「アイドールBRAVE」、「Lapis」です。その3グループの全てのメンバーが同時に出勤することが、5月11日に突然告知されました。前もって告知しなかったのは、そうするとお店が大量のオタクでパンクしちゃうからだろうと推測します。
とりあえず立ち飲み日高へ行く
健康のために、自宅から大宮駅まで30分くらいウォーキングしました。健康はとても大事です。なぜなら、健康でなければ楽しいことをしても楽しいと感じられず、それでは人生を生きている意味がまるでないからです。ウォーキングについては、noteでも丁寧な記事を書いているので、詳しくはそちらご覧ください。あまり読まれてないわりにスキがたくさん付いているから、たぶん良い記事なんだと思います。よろしくお願いします。
大宮駅東口の交番前にある、銀色の棒に腰かけて、額と首すじに浮かんだ汗をふき、呼吸をととのえます。10分くらいそうしていたでしょうか。それから近くの立ち飲み日高に行って入店したところ、かなり混んでいて密でした。僕はおじさんとおじさんの間の狭いすき間にぎこちなく立ち、ハイボールを注文しました。税込290円です。混んでいたためハイボールが来るのには少し時間がかかりました。ハイボールが来るとまずそれを一口飲み、身体が少しだけ蝕まれるのを感じます。それからおもむろにショルダーバッグから石川梨華ちゃんのアクリルスタンドキーホルダーと、梨華うさのキーホルダーを取り出します。それをハイボールのそばに置いてスマホで写真を撮影し、「立ち飲み日高で酔っぴらってきた~」とツイートしました。そんなツイートをすることに意味はあるのか? とくに意味はありません。
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おつまみも頼まずにハイボールをちびちび飲み、ライブカフェアイドールの開店時間である19時を待ちます。18時45分になると同時にお会計に向かい、ハイボール1杯ぶんの290円を支払いました。その290円は、note執筆のための取材費として経費で落とすかもしれないし、落とさないかもしれません。
ライブカフェアイドールに入店する
立ち飲み日高から出た僕は、ライブカフェアイドールへと向かいます。外はもう薄暗くなっています。アイドールは繁華街の茶色いビルの2階に入っており、そのビルの前の薄闇に、4人ほどの人影が見えました。アイドル14人同時出勤の報を聞き、開店待ちをしているオタクたちと推測されました。みんな考えることは一緒だなと思いました。僕も「これはオタクが大集合しそうだぞ!」と予測して、開店時間である19時前にここへ来たというわけです。
僕はオタクの集団から離れたところに立ち、スマホの時計を見つめます。時計の表示が18時59分から19時00分に切り替わると同時に、ビルの2階から「開店しまーす!」という非常によく通る声が聞こえてきました。朝青龍似のスタッフさんの声だ、と思いました。僕は茶色いビルのエレベーターに乗って2階へ上がります。すると店の入口の前に大量のオタクがいました。そのままではエレベーターからフロアに降りることが出来なかったため、「すみません…」と声をかけて詰めてもらってやっと降りました。お店の掲示板には出勤メンバー14人の写真が貼ってあり、とても壮観だったので記念に写真を撮影しました。
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洗面所で手を洗って、アイドルに検温と手指のアルコール消毒をしてもらい、店内を見渡すと、開店直後なのにほとんど満席でした。僕が座ろうと考えていたテーブル席は埋まっています。僕は久しぶりにカウンター席に座りました。するとカウンターを統べる者、織田千穂ちゃんに「カウンターズ復活だ!」と言われました。「カウンターズ」とは、7年くらい前によくカウンターに座っていた5人組のことです。僕はそのうちの1人でした。今ではそれぞれ他のアイドル現場に行ったり、コロナにより自粛したりしているため、僕ともう1人くらいしかアイドールに来ていません。僕は最近ではあまりカウンター席に座らなくなりました。理由としては、ちゃんとライブを観たいからです。カウンター席からだと角度的にステージが見にくいのです。
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僕は立ち飲み日高に続き、ここでもハイボールを頼み、ちびちび飲み始めました。そしてやはり石川梨華ちゃんのアクリルスタンドキーホルダーと梨華うさキーホルダーをカバンから取り出し、ハイボールと一緒に撮影しました。この行為にもちろん意味はありません。
ハイボールを飲みながら店内を見わたすと、どこを見てもアイドルがいるので、その可愛さによって目が幸せでした。14人もアイドルがいるし、お客さんもほぼ満員だから、あちこちでアイドルが渋滞していました。中にはあまり仲の良くなさそうなアイドルたちがいて、近くにいるのにお互いに目を合わせてなかったので、見てるこっちがヒヤヒヤしました。同じ事務所なんだから仲良くしてほしいです。アイドルやってるとそりゃあ色々あるんだろうけれども。
アイドルたちのライブが始まる
いい感じに酔っ払ってきたところで、ライブが始まりました。まず最初は大宮アイドールです。白川ももちゃんは体調が悪いということだったけど、まったくそんな様子を見せずにパフォーマンスしていたので偉いなあと思いました。
次はLapisで、4人のなかで僕は小川さくらちゃんを推しています。僕が勝手に「人生2周目系アイドル」と呼んでいたら、本人も「わたしは人生2周目だから」と言うようになったので嬉しいです。小川さくらちゃんに関してはnote記事にもしてあるので、ぜひご一読ください。
この日のライブのトリを務めるのは、アイドールBRAVEです。僕の嫁という設定の若菜さきちゃんがとくに張り切っていました。オタクも声を出さずにサイリウムを振ったり手拍子したりフリコピしたりして盛り上げました。テレビ取材が入っているということで、3グループともすごく気合いが入っていたし、ふだん店舗では着ないライブ用の衣装を着ていたので、見ていてとても楽しかった。生まれてきて良かったです。
テレビカメラに怯えながら酒を飲む
ライブが終わったあと、カウンターでハイボールの3杯目を飲んでいると、テーブル席のオタクたちがテレビ局の人からインタビューを受けているのが目に入りました。「僕もインタビューされたらどうしよう!」と怯えました。自分、今年の2月からYouTuberになったにもかかわらず、なぜかテレビカメラがひどく恐ろしかったです。
テレビカメラにビクビク怯えながらハイボールを飲んでいると、後ろから抱きしめられました。アイドールの常連さんのエレガ氏でした。エレガ氏は酔っ払うと仲の良い人に抱きつく悪癖があり、それがこの日も出たわけでした。僕はエレガ氏のその悪癖は決して嫌いじゃないけど、さすがに今日はまずいだろうと思いました。なぜならテレビカメラが入っているからです。ソーシャルディスタンスを完全に無視している客がいる店、と視聴者に認識されたら炎上するかもしれません。僕は「今日は抱きつくのはまずいですよ。また今度思い切り抱きしめてください」とささやこうかと思ったけど、エレガ氏があまりにも純粋な表情で僕を抱きしめるので、何も言えませんでした。テレビカメラがこちらを向かないように祈ることしか出来なかった。僕の座っている位置が店のすみっこで良かったなと思いました。
人生2周目系アイドルこと、小川さくらちゃんとチェキを撮る
しばらくすると、Lapisの小川さくらちゃんの名前が高らかに呼ばれ、彼女のチェキ撮影タイムが始まりました。僕は今のところ、ドリーミングワークス所属の3グループのなかで、Lapisの小川さくらちゃんが最も好きなので、さくらちゃんの元へと駆け出しかけたけれど、テレビカメラがさくらちゃんの方を向いているのに気付いてためらいました。しかしながら、テレビに映るのが恥ずかしい気持ちよりも、今日のさくらちゃんとチェキを撮りたい気持ちのほうが勝ったため、再度足を踏み出してステージの上に立ち、さくらちゃんとチェキを撮りました。その様子はテレビカメラにばっちり収められたので、もしかしたら僕はテレビデビューしてしまうかもしれません。恥ずかしいなあ。ちなみにさくらちゃんは「乾杯のポーズしよ!」と言ってグーを突き出しました。僕は彼女のグーに触れないようにおずおずとグーを前に出しました。
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その日の店舗はあまりにも混みすぎていたため、特典会(いわゆる落書きタイム)はありませんでした。後日、このチェキにはさくらちゃんによってハイボールのジョッキが描かれることでしょう。楽しみだなあ。
YouTuberとして辱しめを受ける
チェキに写った小川さくらちゃんのまっすぐな瞳を見つめて4杯目のハイボールを飲んでいたら、カウンターの向かいにさきっちょが立ち、洗い物を始めました。さきっちょはグラスを洗いながら僕に話しかけ、「大宮を代表するYouTuberのふちりん!」と結構な大声で言いました。僕は「まだチャンネル登録者数100人もいないんだから、そんなこと言うのやめて~!」と思いつつ、そんなさきっちょをテレビカメラがしっかり捉えていることに気付きました。「さすがにこの会話がテレビで放送されたら恥ずかし過ぎるぞ!」と脇の下に冷たい汗をかきました。
楽しい時間も終わりが近づいてくると、アイドルに伝票を手渡され、チェキとハイボール4杯の代金を支払いました。金色に輝く「アイドル育成コイン」数枚を、すべて小川さくらちゃんの箱に投入し、お店の出口を跨いだところで、朝青龍似のスタッフさんの大きな声が聞こえてきました。
「YouTuberのお帰りでーす!」
それは、地球の裏側にまで伝わりそうな、おそろしくよく通る声でした。しかも1回だけじゃなくて、2~3回発していたので「頼むからやめてくれ~!」と思いました。でも僕は彼のことが結構好きです。
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![ふちりん](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/41002178/profile_e7eee1c1cb56d2e25d9a6416dee43291.jpg?width=600&crop=1:1,smart)