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読み切りネームの地獄と楽しさ

今週は連載作品の下書きと、読み切りネーム・プロットをひたすらやる週間でした。

下書きはとにかく体や顔のデッサンが大幅に乱れないように描き進めるので、頭を使うというより、淡々とした特訓に近いものですが、ネームはとにかく頭を使います。ネームとは、漫画の設計図のようなものです。
漫画の作業の中で何が一番好きか…という問ならばたぶんネームなのですが、一番嫌いな工程もネームな気がします。
私のネーム速度は、一日に最大10枚くらいが限度、30ページのネームなら大体5日間くらいで仕上げます。平均位の速さだと思います。
連載のネームは一話で感覚を掴めたので、最近はペースよく初稿をお渡しできています。

今週やっていたのは連載とは別の出版社さんの読み切りネームで、商業用の読み切り作品第一号予定のものです。

これが!本当に!難しい!!!
その編集さんからは、同人誌の内容をとても褒めてくださっていて、私のド直球で好きなトーンの作品を求められています。
プロットを作ってるときも、修正をするたび、むしろどんどん好きな話になっているような楽しさがあり、この編集さんと作品作りがしたい!と強く思いました。
ただし商用読み切り。ページ数は無限ではないし、読みやすさも加味しないといけません。
40ページほどのものを描こうとしているのですが、纏めつつ、自分の味を消さずに好きなものを描くってすんごく難しいんです。
そもそも私は読み切りがとても苦手です。キャラの魅力に作者自身が気付けないまま話が終わってしまう感覚があるからです。
頭の体操フル回転の三日間、現在27ページ。
今日の仕上がりで好きなものになってきてるな、という実感が少しあります。

編集さんに喜んでもらえるような読み切りが描けたらな。
やっぱり、商業で漫画を描くと担当編集の方にたくさん見てもらうことになるけれど、相性というか、見てもらいたい、楽しんでもらいたいと思ってしまうような編集さんとは仕事が楽しいです。

結局頑張って食らい続けられる仕事は好きな編集さんとのものだったりしますね。

あくまでも連載のスケジュールを最優先しつつ、いろんな読み切りを描いて修行を積むのは良いな。

今週中にはネーム纏めよう。

最近、地面師たちが見た過ぎて初めてネトフリに入りました。
地面師たちとっても面白かった!それでネトフリドラマのすごさに今さら気づいて、過去大流行のものをひとつずつ見ています。
梨泰院クラスを見ました。これはまあまあ。
今は愛の不時着を見ています。これは面白そう!

楽しみながら作業続けるぞ…

今週作業予定:
連載下書き、作画
読み切りネーム終わらせる


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