見出し画像

大人のための、休んで、逃げられる場所。大人にこそ必要なアタッチメント。

アタッチメントというのは、こどもにとって大事なものだと注目されることが多いです。

いつもいい調子、上機嫌でいられるわけではなく、悲しいことがあったり、怖くなったり、失敗したり、嫌な気持ちになったら、どこか、いつでも還ってこられる場所があって、そこで、また元気になって戻っていくようなところ。

それが、アタッチメントの機能・役割だと思います。

それは小さい子供であれば母親であることが多いですが、年齢に伴って、友だちがその役割を担ってくれたり、パートナーであったりと、移行していくものでもあるとされています。あくまで理論上は。

少なくとも、自分のことを思い返してみれば、そんな友人関係ってそんなになかったような気がします。嫌なことがあったら話を聞いてもらうくらいはOKかもしれないけど、それ以上に感情が安定しない状態でいてもOKだよ、って、そんなに寛容な社会ではなかったと思う。

寛容になれたら良かったのかもしれないけれど、そういう人付き合いを教育されてこなかったのかなとも思います。

パートナーにしたって、そこまでダメな自分をさらけだせない、出されても困るようなところも、最近では多いのかもしれません。

だから、大人の方が、こういう逃げ場を確保していくことは難しいし、意識的に作ったほうがいいのかもしれません。

西洋であれば、もしかしたら教会的な場所なのかもしれません。日本には、そういう社会システムのようなものは無くて、そういう状態になってもいけないと、むしろ教えられてきた気がします。

未だに、「人に迷惑をかけない人を育てる」と言っている学校や施設も目にしますので。

元気になる場所づくりをされている方が多いのは、そういう場所は人間にとって、どこかに必要。日本が精神的にも幸福になっていくには、こういう居場所を持つことが欠かせない気がします。

いいなと思ったら応援しよう!

Hiromi T
頂いたサポートは、これから先の創作活動のために大切に使わせていただきます。