成長し続ける人のスタイル
振り返ってみると、自分の領域を飛び出してみるということの連続で、それが自分にとってすごく大きな財産になったのだと思います。
普通だったら出会えないような人、出来ないようなしごともたくさん経験させていただきました。
そのスタートは、大学時代だったんじゃないかなと思います。
自分が学ぼうと思ったこと、やりたいことは別にあったけれど、そうじゃない領域に飛び出して、学ばなくてはいけないような状況になりました。
その、学ばなくてはならなくなったことが、組織づくりでした。
友人と一緒に、組織学を専攻している先輩をつかまえて、話を聞きに行って、忙しい時間を縫って実践して。。。
様々なことを学ぶ人が身近にいるので、それが出来る状況にあったことも、今思えばとても有り難かったと思います。
結局、組織づくりは私にとって生涯続きそうな大事なテーマになりました。一緒に話を聞きに行った友人も、もっと違うことに関心があったはずなのに、いろいろな企業の人事部を渡り歩いて活躍しています。
そのスタイルは会社員として働くようになってからも続き、自分の所属している企業や任されている仕事から、ちょっと飛び出して、いろいろなことを学びに出かけていました。
当時は、「越境する人」なんていう呼び方もありました。(まだ、あるのでしょうか)
これって、振り返ってみると、人が発達するプロセスを自然と踏んでいたんじゃないかと思います。
教育の世界ではとっても著名なヴィゴツキーによって生まれた言葉に
「頭ひとつ分の背伸び」
というものがあります。(ヴィゴツキー本人から語られたのか、その後の解釈によるものかは、まだ明らかになっていないようですが。)
背伸びって、小さな女の子とかが年上のお姉さんにあこがれて、ちょっと大人びた服を着たり、言動をしてみたり、そんなイメージがあります。
もちろん、そうした意味もありそうですが、自分の体験を振り返ってみると、
「もっと、遠くを見たい(未来をみたい)」
「少し違う目線でものごとを見てみたい」
「ちょっと、全体の状況を客観視もしたい」
そんなイメージが湧いてきました。
そうやって、自分自身も、自分の周りの社会も、違う風景で捉えてみたり、いつもと違うことを体験してみたり。
それは、成長を止める、あるいは、心を苦しめることにもなる「固定化」というものを、上手にすりぬけていく方法だと思います。
(「固定化」については、こちらのnoteの記事にも書いています。)