タイピング
大学生の頃からパソコンを使うようになってタッチタイピングを覚えた。当時はまだ「ブラインドタッチ」の呼び方が一般的だった。
その後、書籍編集の仕事に就いて何百枚/月という原稿を書いたり、(ほんの短い期間だけど)小説や絵で創作活動をしていたので、タイピング力は相当鍛えられた。
編集者を辞めて10年と少しが経った今では、仕事もプライベートもスマホとタブレットがあれば事足りて、パソコンに触る機会がめっきり減った。
さぞかしタイピングの腕も衰えているだろうと思ったのだけど、最近必要に迫られてキーボードを叩いてみたら、箸で豆をつかむよりスムーズに文字が打てた。ヨガで養った柔軟性もランニングで身につけた持久力も消え失せてしまったというのに、タイピングの定着ぶりだけ異常すぎて驚く。もっと他にも定着していてほしいものはたくさんあるのに。英語とか体力とか英語とか……英語とか。
それはともかく、意外にも(?)衰えていなかったタイピング力を維持したくなり、書く習慣をつけようとこのアカウントを作った。ついでにスマホの文字入力もフリックからローマ字入力に変えた。
ただこれから何を書くかは全く決めていない。「タイピングのためだけなら本でも写していればいいのでは」となってしまったら、ひっそりフェードアウトするだろうし、何かの過ちでまた小説を書き出すかもしれない。いや、それはちょっとハードルが高すぎる。
間をとって「SNSに書くには面倒がすぎる程度の駄文を書き散らかしに来ます。」程度にしておこう。