見出し画像

犬と関わる仕事で開業したい皆さんへ

ご覧いただきありがとうございます。
安藤です。
本を書いたり大学で非常勤講師(ペット社会学)をしたり、ドッグサロンとトリミングスクールもしてます。


犬に関わる仕事で開業するなら

この記事に辿り着いてもらった皆さんは、犬に関する仕事で開業したいもしくは興味を持っている方だと思います。
職種は決まっていますか?

時代と共に犬に関わる仕事の種類も増えてきました。
獣医師、動物看護師、トリマー、ブリーダー、飼育員、トレーナーや訓練士など歴史のあるものから、今はペットシッター、アニマルセラピスト、ペットカウンセラーなど様々な職種があります。

独立開業する場合、人気なのはやはりトリミングサロン、ペットホテル、フリーのドッグトレーナーの3つになります。

ですが…
開業する以上はその職種で生計を立てていかなければいけません。
上に挙げた人気の3つの職種でも、生計を立てるのが難しいものがあります。
人気の職種なのにです。
皆さんはどれだと思われますか?

すべてのベースになる技術

ドッグトレーナーの需要は?

まずトレーナーとしてフリーで活動されている方を今までたくさん見てきましたし、知り合いにもいました。
ただ今も続けてる人は数人。

SNSをセミプロ並みに駆使して集客しがんばってる人もいますが、ほとんどの人は辞めていきました。
YouTubeなど動画でいろいろな犬たちのレッスンや問題行動の解決方法を知ることができる今の時代、個別相談が減っています。
もちろんそんな時代に対応しながら奮闘し、ドッグトレーナーとして生計を立てている人もいますがそれはほんの一握りの方です。

ペットシッター然り、ドッグトレーナーだけで生計を立てるのは難しく、どうしてもしたい場合はまず副業として始めるべき職種です。

ペットホテルの需要は?

ペットホテルを開業したいという人は多くいます。
トリマーやドッグトレーナーのような特殊技術や知識が必要ないと(思われる)のも人気の理由です。

コロナ前には需要もありました。
ペットホテルに愛犬を預ける理由で一番多いのは旅行ですが、意外と多いのが仕事で出張が入ったときに預ける方です。

ところがパンデミックで状況は急変しました。
旅行に行く人が激減しただけでなく、出張がなくなりオンラインになったからです。
私の会社もペットホテルをしていますが、この数年の顧客数の減少は凄まじいものがあります。

パンデミックが終われば回復するでしょ?
そう思われるかもしれませんが、オンライン化が定着した今、出張による利用はもう期待できません。
何よりまた違ったパンデミックが起きない保証もありません。

別に収入があり副業でペットホテルを営むのであればまだ耐えられるかもしれませんが、ペットホテル専業で生計を立てるのは不安定すぎます。

トリミングの需要は?

トリミングの特徴は人間の美容室と同じ、定期的にする必要があるというのは理解されていると思います。
先に挙げた2つの職種とは明らかに需要の頻度が違うのです。

開業された生徒さんのお店を見渡しても、1ヶ月〜2ヶ月先までご予約でいっぱいという店舗も少なくありませんし、ましてや廃業された店舗はありません。
トリミングはほとんどの愛犬家が利用されるサービスだからです。
技術と接客に問題がない限り、リピート率も高く安定収入に繋がります。

収入を安定させるには…

さらに、トリミングは犬に関わる仕事すべての”ベース”として成り立ちます。
弊店でもそうですが、トリミングのお客様はペットホテルも託児も利用してくださいますし、問題行動のご相談を受けることもあります。
また、新規のペットホテルのお客さまでもホテル中のトリミングを希望される方も多く、つまり相乗効果が生まれるのです。

獣医さんですらトリミングを併設されている所は少なくありませんし、ブリーダー、トレーナー、ペットシッター、アニマルセラピスト、ペットカウンセラーなど収入が不安定になりがちな職種においては、”トリミングという幹”の枝として考えるのが最も賢明な方法になります。

それなら収入を安定させ生計を立てることが可能です。
ただし、油断はできません。
それは犬の飼育頭数が減少傾向にあるからです。

今後数年でトリミングサロンは淘汰される

猫と犬の飼育頭数が逆転しました。
一般社団法人ペットフード協会の統計によると、2021年は犬が710万6千頭、猫が894万6千頭。

さまざまな要因がありますが、大きな要因は
①散歩などがいらない猫は日々の世話が楽。
②猫は飼育費用が犬の半分くらいで済む(年間平均で犬は約34万、猫は約16万)
この2つです。

この傾向は今後加速されていくと考えます。
結果、需要と供給のバランスが崩れていき、トリミングサロンは淘汰されていく時代がすぐ近くまで来ているということです。

そんな時代でも生き残っていくサロンにするにはどうするべきか。
答えは「客単価を上げ差別化する」です。
トリミングは個人店が強い稀な職種です。
近くに大手が参入してきても決して負けません。
それはなぜか、お客さまは店の大小ではなく、信用と技術を優先するからです。
個人店には地域密着が最大の武器です。

安売りを武器にしてはいけません。
安さを求めてくるお客さまは、他に100円でも安いお店ができればそちらに行くからです。
今後犬の飼育頭数が減少していっても、高くても信用できてカットが上手い店を選ぶお客様は増えていきます。
だからオーナーとしてトリミングの技術は持っておくべきですし、それでこそ前述した通りトリミングはすべての職種のベースになります。

差別化の具体的な方法については、今後このnoteでまた書いていきます。(内容によっては有料)

最後に〜最重要課題について

犬に関わる仕事で生計を立てるには、トリミングをベースにするのが最善最速の手段だということはご理解いただけたと思います。

ただどの職種を選んでも、たとえトリミングをベースに決めたとしても、共通する最大のリスクがあります。
それはお客さまの大切な家族の「命を預かる」リスクです。

ペットホテルや託児は当然のこと、犬に関わる仕事のほとんどはたとえ短時間でもお客さまの愛犬をお預かりします。
そのときに起きた事故はすべて預かった側、つまりあなたの責任になります。
たとえその子が持病持ちであったとしてもです。
このリスクをどう回避していくかが、犬に関わる仕事の最重要課題です。

今後このnoteでは実際に起きた事故の実例などを挙げながら、事故を起こさないための方策、また起きてしまったときのために準備することを含め、犬に関わる仕事で開業したいみなさんに有益になる記事を投稿していきます。

中にはセンシティブな内容を含む記事もあり、そちらは有料記事になる場合もありますが、有料記事ほど大切な内容になっていることをご認識ください。(記事の内容により価格は変わります)

早速1本の記事を書き上げました。
実際に弊店で起きた事故の実例を挙げながら、事故を起こさないための対策、また起きてしまったときのために絶対準備しておかないといけないこと、知っておかなければいけないことを書いています。

これからこのnoteで展開していく開業ノウハウの中でも最も大切なことで、私のリアルな有料講座でも一番時間をかけてお話している内容です。

有料記事ですが、途中までは無料でご覧いただけます。↓

誰しも日々の現実に追われ、いつの間にか夢が遠のいていきます。
夢があるならすぐ行動に移す。
動きながら考える。
これは夢を叶えるための鉄則です。

私のこのnoteアカウントをフォローしていただき、記事の配信通知をお受け取りいただけましたら幸いです。
※フォローボタンは記事の上部か下部、私の名前の横にあります。(パソコンでは左カラムにもあるようです)

安藤一夫

▶️  X(旧Twitter)

▶️ ドッグサロンfuca
大阪豊中でトリミングとペットホテルとトリミングスクールをしています。

▶️ Voicy
旅のこと、キャンピングカーのこと、専門分野の犬の話など穏やかな人生後半をテーマに、毎週月曜金曜の朝6時に配信しています。↓


最後まで読んでいただきありがとうございました! サポート(チップや支援)は必要ありません。代わりに無料でできる「スキ」や「シェア」をお願いします。 それが私へのサポートにつながってすんごい喜びます。